イタリアのモデナといえば、パルミジャーノ・レッジャーノチーズやバルサミコ酢で有名な美食の街です。
またそれだけではなく、世界的に有名なスポーツカー&レーシングチーム「フェラーリ」の聖地でもあります。
今回はそんなモデナへの行き方とモデナの楽しみ方をご紹介します。
※この記事は2024年2月時点のレート1ユーロ=約160円で計算しています。
1.モデナへの行き方
イタリア鉄道のローカル線でモデナまで行くことができます。
私達はヴェネツィアから日帰りで行きましたが、フィレンツェやミラノからも行くことができます。
交通時間はそれぞれ、約1時間半〜2時間程度です。
1−1.チケット購入方法
私達はOmio(ヨーロッパの交通サービス)で購入しましたが、Trenitalia(イタリア鉄道)の公式サイトでも購入可能です。
どちらで購入するにしても、チェックイン作業が必要になりますので、ご注意ください。
(Omioはスマホアプリでチェックイン可能)
■Omio
https://www.omio.jp/
※実際購入する際はアプリのダウンロードを推奨
■Trenitalia
https://www.trenitalia.com/en/purchase.html
1−2.料金と交通時間
ヴェネツィアから行く際の、料金と所要時間を載せています。
料金
片道16.15ユーロ
※ただし、選択した時間帯によってかなりの金額の幅あり
交通時間
下記の行程で、乗り換え時間を含めて約3時間でした。
ヴェネツィア・メストレ駅
↓
ボローニャ駅
↓
モデナ駅
2.モデナの楽しみ方
2−1.グルメ
モデナが属するエミリア・ロマーニャ州はチーズ・バルサミコ酢・生ハムなどの名産地です。
その中でもモデナはミシュランガイドに載っているレストランが数多く存在し、美食の街として有名です。
特にバルサミコ酢については、その多くがモデナで生産されています。
ということで、せっかくモデナに来たなら、絶対にグルメを味わいましょう!
①アルビネッリ市場
モデナ旧市街にアルビネッリ市場(Mercato Albinelli)という市場があります。
この市場は地元の方が食材を買いに来る市場でありながら、観光客が美味しいものをいろいろつまめる市場でもあります。
市場の中には、八百屋さん、チーズ屋さん、お肉屋さん、パン屋さん…などのお店が並んでいます。
そして、それだけでなく、サク飲み・サク食べできるバーのようなお店も多々あります。
エミリア・ロマーニャ州で有名なパルミジャーノ・レッジャーノを少し食べてみたいな…
という場合には、こちらのバーでいただきましょう!
チーズ専門店だとkg単位でしか購入できず、結構良いお値段がするのですが、バーでいただけば2人分でなんと12ユーロ(約1,920円)です。
私達が頂いたのは写真の「24年もの・30年もの・70年もの」の3種類×「バルサミコ酢あり・なし」の2種類のパルミジャーノ・レッジャーノチーズで、2人で合計12個でした。
とても芳醇かつ、ひとかけが意外と大きいのでこれだけでお腹いっぱいになりかけました。笑
この味・量で12ユーロは破格すぎます…!
その他にはモデナ産のハム(Prosciutto di Modena)やトルテッリ(Tortelli / モデナ風ラビオリ)などのグルメも有名です。
■パルミジャーノ・レッジャーノおすすめの店(Artigiani del Gusto)
■モデナ産ハムおすすめの店(L’Antica Bottega)
※Google mapsの位置は少しずれています
②バルサミコ酢専門店
バルサミコ酢の一大産地なだけあって、バルサミコ酢の専門店は非常に多いです。
①アルビネッリ市場の中にもバルサミコ酢専門店があり、食べ比べができますし、市場外にももちろん多くの専門店があります。
お店や銘柄にもよりますが、食べ比べする場合は1人あたり15ユーロ〜(約2,400円〜)が相場のようです。
なお、購入する場合はバルサミコ酢の年代によって、金額はかなり変わってきます。
3年など比較的浅い年数のものであれば、15ユーロ前後(約2,400円)から購入できます。
反対に40年もの・DOP(原産地名称保護制度)のものであれば、最安60ユーロ(約9,600円)ほどでした。
ちなみに私達は本格的なバルサミコ酢を買える予算はなかったので、ジェラート屋さんでバルサミコ酢がけジェラート(4ユーロ)をいただきました。
■おすすめのジェラート屋さん(Bloom)
③レストラン
モデナには多くのミシュラン掲載レストランがあります。
私達は時間&予算の問題で入れなかったのですが、美食家たちが数多く訪れる街ですので、レベルは相当高いことがわかります。
時間と予算が許せば、ぜひレストランにも行ってみてください!
レストランに行かれる場合は、人気店の場合直近の予約がパンパンなこともあります。
モデナに行くことが決まったらすぐレストラン探しをされることをオススメします。
2−2.観光スポット
①モデナ大聖堂
11世紀に建設された大聖堂で世界遺産に登録されています。
私達は正直言うと「教会や聖堂はもう見飽きちゃったな…」というテンションで行きました。
(罰当たり)
ですが、実際行ってみると、他の教会や聖堂とはかなり雰囲気が違って、非常に興味深かったです。
全体的に質実剛健な雰囲気で、暗い色の石造りだからか、はたまた内部に光を取り入れづらい構造だからなのか、厳かで神秘的な聖堂でした。
イタリアの教会・聖堂あるあるの、豪華で華やかなフレスコ画はあまり見られず、落ち着いた金色を基調とした、部分的なフレスコ画がありました。
金色と言っても、ヴェネツィアのような金きら〜という感じとはまた違って、かなり控えめな感じでした。
②エンツォ・フェラーリ博物館(モデナ)
モデナ鉄道駅のすぐ近くに、フェラーリの企業博物館である「エンツォ・フェラーリ博物館モデナ」があります。
モデナの近隣の町、マラネッロにもフェラーリ博物館がありますが、そちらへの行き方・詳細は④フェラーリ博物館(マラネッロ)をご覧ください。
こちらの博物館は私達は入場していないので、詳細は記載できませんが、Google mapsの口コミを見ていると、レーシングカーもありつつ、商用車も展示されているようです。
時間に余裕があれば、マラネッロのフェラーリ博物館とセットで訪れたいですね。
訪問の際は、事前にチケットを予約しておくと安心です。
営業時間
4〜5月…9:30〜19:00
6〜8月…9:00〜19:00
9〜10月…9:30〜19:00
11〜3月…9:30〜18:00
料金
フェラーリ博物館(モデナ)単体…27ユーロ(約4,320円)
フェラーリ博物館(モデナ・マラネッロ)パス…38ユーロ(約6,080円)
■公式サイト(こちらから予約できます)
https://www.ferrari.com/en-EN/museums/ferrari-museums-visit-tickets-packages
③フェラーリ博物館(マラネッロ)
レース好き、車好きの方は、ぜひモデナから足を伸ばして、マラネッロの街まで行くことをオススメします。
マラネッロは世界的に有名なスポーツカー&レーシングカーの「フェラーリ」の本拠地です。
街のいたるところにフェラーリのマークがあり、フェラーリの工場からは全身赤色のつなぎを着た、フェラーリ社員が出てきます。
F1好きの私達からすると、正直もうこれだけで楽しいのですが、ここにはなんとフェラーリ博物館(マラネッロ)があります。
フェラーリ博物館(マラネッロ)は、フェラーリのレーシングチームとしての側面を多めに展示している博物館です。
初期F1カーや、F1のタイトルを獲ったときのレーシングカー・トロフィー・ヘルメットなどの展示がされています。
私達が行ったときには、ちょうどF1のシーズン開幕前だったので、2024年モデルのF1カーが飾られていました。
個人的には非常に満足の博物館でしたが、規模としてはそこまで大きくなく、5〜8部屋ほどの展示でした。
通常の見学速度であれば、所要時間は1時間程度です。
また、フェラーリ博物館の近くには「TEST DRIVE」の看板が出ている店が多くあり、フェラーリの車を試運転できるようです。
営業時間
4〜5月…9:30〜19:00
6〜8月…9:00〜19:00
9〜10月…9:30〜19:00
11〜3月…9:30〜18:00
料金
フェラーリ博物館(マラネッロ)単体…27ユーロ(約4,320円)
フェラーリ博物館(モデナ・マラネッロ)パス…38ユーロ(約6,080円)
マラネッロへの行き方①
モデナからマラネッロまではバスで1本で行くことができます。
モデナ大聖堂やアルビネッリ市場のあたりから10分強歩くとバス停があります。
このバス停から815番のバスに乗り、Maranello IPSIAのバス停で降ります。
料金はおそらく片道2ユーロ、所要時間は約40分です。
(クレジットカードのタッチ決済で払いました)
帰りも同様にバス1本で帰る事ができます。
注意点としては、モデナ鉄道駅からは少し距離があるのと、
時間帯によってはバスの本数が少ないので、あらかじめGoogle mapsで行き・帰りのバスの時間を調べておく必要があります。
Google mapsの情報はかなり正確でした。
また、Google mapsで調べると、815番以外のバスで行く方法も表示されます。
マラネッロへの行き方②
実はフェラーリ博物館(マラネッロ)がシャトルバスを提供しています。
料金は片道6ユーロで、所要時間は約40分です。
こちらはモデナ鉄道駅でピックアップしてくれるので、状況によってはこちらのほうが楽かもしれません。
ただし、このシャトルバスは行き・帰りそれぞれ1日2本しかなく、バスの時間に合わせてスケジュールをしっかり立てる必要があります。
<モデナ駅発>
10:40、15:20
<フェラーリ博物館(マラネッロ)発>
14:45、18:00
■シャトルバスの予約はこちらから(公式サイト)
https://www.vivaraviaggi.it/happy_circle.php?happy_circle=6
3.まとめ
モデナはイタリアの中でも美食の街として有名です。
バルサミコ酢をはじめとして、パルミジャーノ・レッジャーノや生ハムなど、名産品がたくさんあります。
また、世界的に有名な自動車メーカー「フェラーリ」の聖地でもあります。
グルメ好き・車好きの方はぜひ足を運んでみてください!
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