海外旅行保険といえば、非常に高額なイメージですよね。
大抵の場合、保険のお世話になることはないので、本当は安く済ませたいところですが、万が一のことを考えて、泣く泣くお金をかけることになります…
今回は世界一周旅行の方にも、通常の海外旅行予定の方にもオススメしたい、格安・安心のSafetyWingについてご紹介します!
【この記事でわかること】
SafetyWingの料金・カバー範囲
SafetyWingのメリット・デメリット
実際利用した感想
※この記事は2024年3月時点のレート、1USD=約150円で計算しています。
目次
1.SafetyWingとは
1-1.基本情報
SafetyWingとはデジタルノマド向けの保険商品を取り扱う、アメリカの会社です。
ノマド向け、ということでオンラインのみで契約できたり、補償期間を柔軟に設定できることが特徴です。
そして何より、保険料がとても安いです。
デジタルノマド向けの保険ではありますが、海外旅行やワーホリ・留学などでも問題なく使えます。
私達は世界一周旅行中ですが、SafetyWingを契約して実際に保険金の支払いも受け取っています!
1-2.料金体系
①プランの種類
SafetyWingには下記の3つの保険プランがあります。
…が、基本的に旅行や留学等で契約するのは「①Nomad Insurance」になります。
プラン名 | 保険の種類 | 対象 |
---|---|---|
①Nomad Insurance | 旅行保険 | 個人 |
②Nomad Health | 生命保険 | 個人 |
③Remote Health | 企業保険 | 企業 |
※②Nomad Healthは生命保険なので、①Nomad Insuranceより料金が高く、保証上限金額も高くなります。
※③Remote Healthは企業保険なので、雇用主が従業員に対して提供する保険になります。
②期間ごとの料金
「①Nomad Insurance」は最短5日〜最長364日までの期間分の契約が可能です。
(1年以上の場合は「自動更新」という形になります。)
2024年3月時点の料金は下記の通りです。
【5日】
10.05USD(約1,508円)
【364日】
731.64USD(約109,746円)
【4週間ごと】
56.28USD(約8,442円)/月
↓↓こちらで金額チェックができます↓↓
※行き先にアメリカを含む場合は「Including travel in the US」をオンにします
※旅行期間が決まっている場合(1年以内)は「Specific travel dates」をオンにして、「Start date」と「End date」を選択します。
2.SafetyWingのメリット
2-1.保険料が非常に安い
まず1番にとにかく保険料が安いです。
有名な海外旅行保険会社とSafetyWingの保険料を比較してみました。
一般的な海外旅行保険の半額以下と、圧倒的に安いです!
補償期間 | SafetyWing | 損保ジャパン S19プラン | 東京海上日動 ※1 | 東京海上日動 ※2 |
---|---|---|---|---|
4週間 | 約8,442円 (56.28$) | 33,120円 | 16,620円 | 申込不可 |
1年 | 約109,746円 (731.64$) | 466,730円 | 申込不可 | 240,570円 |
※1 スタンダードプラン
※2 M2プラン
年齢28歳、行き先はヨーロッパを想定して算出しています。
■東京海上日動
簡単お見積り
■海外保険コンシェルジュ
世界一周・駐在向け海外旅行保険
■損保ジャパン 海外旅行保険・留学保険資料請求サイト
損保ジャパン 長期滞在(3ヶ月以上) 料金表
でも、ここまで安いと補償内容が薄いんじゃないの?
補償内容については、正直に書くと他社のものとかなり異なります。
しかし、薄いと感じるかどうかは「何を重要視するか」によって異なると思います。
私達は下記の基準で考えました。
- 起こりうる可能性が高い事象がカバーされているか
- 自分たちが気をつけていても回避できない事象がカバーされているか
上記をもとに考え、「治療・救援費用」「航空機寄託手荷物遅延等」「航空機遅延」の3つがカバーされていることを重要視しました。
ちなみに、生命保険に加入している場合、死亡・後遺障害は支払われる可能性が高いです。
契約されている保険会社に条件をご確認ください!
補償期間 | SafetyWing | 損保ジャパン S19プラン | 東京海上日動 ※1 | 東京海上日動 ※2 |
---|---|---|---|---|
傷害死亡 | 375万円 (25万$) | 500万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
後遺障害 | - | 500万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
治療・救援費用 | 3,750万円 (25万$) | 3,000万円 | 3,000万円 | 3,000万円 |
疫病死亡 | - | 500万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
賠償責任 | 375万円 (25$) | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
携行品損害 | ※3 45万円 | 50万円 | 30万円 | 10万円 |
航空機寄託 手荷物遅延等 | 45万円 | 10万円 | 1回あたり 3万円 | 1回あたり 3万円 |
航空機遅延 | 3万円 | 2万円 | ※4 | 付帯あり |
※1 スタンダードプラン
※2 M2プラン
※3 4週間で約1,500円(10USD)の増額
※4 宿泊施設の客室料…3万円、交通費等サービス取消料…1万円、食事代…5,000円
実際使ってみて…
私達は1年以上も海外旅行をしているわけですから、一度や二度はスリに遭ってもおかしくなさそうなものです。
…が、実際には「盗難被害に遭う」「賠償責任が発生する」という事態には一度も陥ったことがありません。
しかし、「治療・救援費用」には大変お世話になっています。
夫婦ですでに3回利用しました。
特に、トルコの病院にお世話になったときには、保険を契約していてよかった…!と思いました。
40℃の発熱があったため、コロナ・インフル検査、点滴…とフルコースで診察・治療してもらい、日本円換算で約10万円もかかりました。
(無事支払われました!)
まだまだ世界的にコロナも蔓延していますので、コロナにかかるたびに10万円以上の出費があるときついです。
2-2.レスポンスが早い&丁寧
これまで何度もSafetyWingの人とやり取りしてきましたが、全員とても丁寧&レスポンスが非常に早いです!
SafetyWingの契約内容についての質問や、困ったことがあったときの相談などはすべてチャットで行います。
そして、チャットを送ると基本的に1分以内に返事があります!
急ぎの用件なのに、なかなか電話が繋がらない…
全然返事が返ってこない…
といったことはありませんので、ご安心ください。
2-3.アメリカ以外は料金が同じ
SafetyWingでは世界180カ国以上の国を補償対象としていますが、そのうちアメリカ以外は料金が変わりません。
【通常の海外旅行保険の場合】
エリアごとに保険料金が異なり、特に「北米」「中南米」「アフリカ」に行く場合は、アジア・ヨーロッパに比べて1.5倍ほどの料金になります。
そして「アフリカとヨーロッパ」など、複数のエリアにまたがって旅行をする場合、高い方の料金で全期間計算されてしまうことも多いです…
【SafetyWingの場合】
SafetyWingでは、アメリカ以外は全部のエリアの料金が一律です。
(そして一律の料金がとても安い)
アメリカに行く場合は、全期間分アメリカを含んだ料金になるのではなく、アメリカに行く月だけ契約を切り替える形にできるので、他の期間の保険料は高くなりません。
<例:5月だけアメリカに行く場合>
2-4.書類提出が簡単
実は、2023年までは書類提出が結構面倒でした。
しかし、2024年には書類提出フォームが改善されて、めちゃめちゃ簡単になりました!!
下記の画面イメージのように、Web上で選択&入力していく形になります。
ちなみに、入力した内容は後から見返す機能がないので、画面コピーを撮っておくと安心です◎
■SafetyWingの請求方法を画面イメージつきでご紹介しています
2-5.オンライン上のみで契約可能(クレジットカード付帯保険との相性◎)
SafetyWingはオンライン上で契約が完結します。
そして、旅行に出てからでも契約可能です。
つまり、クレジットカード付帯保険と組み合わせることができるんです!
本当はクレジットカード付帯保険でやり過ごしたいけど、補償期間が短い…という方はSafetyWingとの組み合わせで安く抑えられます。
契約に必要なものはQ&Aの④契約に必要となるものは?でご紹介しています。
クレジットカード付帯保険は適用条件に注意!
クレジットカード付帯保険は持っているだけで保険が有効になるものもあれば、
航空券等の支払いに該当のクレジットカードを使わないといけないものなどもあります。
お持ちのクレジットカードの適用条件をよくご確認ください!
3.SafetyWingのデメリット
3-1.対応言語が英語のみ
SafetyWingの最大のデメリットが日本語非対応ということです。
私の英語レベルは相当低いのでとても心配していたのですが、意外とこの点で困ったことはありません。
なぜなら、電話など直接会話をする機会がないので、基本的に翻訳アプリでどうにかなってしまうからです。
チャットでの会話や請求フォームなど、すべてスクリーンショットで翻訳アプリに丸投げできます。笑
そして、SafetyWingの人はとても親切なので、私が(翻訳アプリを使って)わかりづらい英語の文章を投げても、なんとか意図を汲み取ろうと頑張ってくれます。
気合でどうにかなりますが、英語を見ると拒否反応が…という方にはオススメできません
■請求フォームの入力が不安…という方はこちらをどうぞ!
【SafetyWing】保険請求時の入力方法を解説!画面イメージつき!
3-2.免責金額がある →なくなりました!
2024/03/19から免責金額はなくなりました!
ということで、新しく契約する場合は、この章のデメリットは既になくなっています。
※免責金額がなくなる前の時期に契約された方は、新しく購入するタイミングで免責金額がなしになります。
【月々のサブスクリプションの場合】
サブスクリプションを解約して新しく契約し直したタイミング、
または現在の契約が364日経過して自動で新規契約となったタイミングで
免責金額がなくなります。
【期間指定の契約の場合】
次の新規契約のタイミングで免責金額がなしになります。
ーー以下は旧契約のみ当てはまりますーー
免責金額、つまり自身で支払う必要がある金額のことです。
免責金額は1回の保険期間に対して、250USD(約37,500円)です。
つまり、病院にかかっても最初の250USDは自腹ということです。
保険期間内に病院に3回行った場合、下記のような感じのイメージになります。
1回目の支払い時点では「250USDを超えていないので全額自腹」となります。
2回目の支払いで1回目の100USDと合わせて、合計500USDの支払いが発生しているため、
免責金額の250USDを差し引いて、残りの250USDが支払われます。
3回目は全額支払いされます。
※1回目の支払いで250USDを超えた場合は、1回目であっても250USDを超えた金額分だけ支払いされます。
免責金額については、より詳しく⑥免責金額って何?でご紹介しています。
3-3.持病・既往症・定期検診は補償されない
これはSafetyWingに限った話ではありませんが、持病や既往症(以前罹ったが完治したもの)に関しては補償対象外となります。
また、定期検診も対象外です。
※既往症に関しては、補償開始日の2年以内に診察・治療を行った、または症状が発症したものを指します
多くの海外旅行保険で同様に「持病・既往症は対象外」としていますので、持病がある方は補償対象をしっかり確認してください。
3-4.賠償責任や盗難補償が薄い
2-1.保険料が非常に安いで一般的な海外旅行保険との補償内容の比較を記載しましたが、他社のものに比べて、賠償責任や盗難補償が薄めです。
同様に死亡補償についても薄いです。
全部手厚くしてほしい!という方は、やはり日本の大手保険会社のものを契約したほうが良いと思います。
しかし、
必要ないと思うものは削って少しでも安くしたい!
と思う場合は、私達のように判断するのもありだと思います。
<死亡補償が薄い>
→起こりうる可能性が低い&日本で加入済みの生命保険でカバー
<賠償責任&盗難補償が薄い>
→起こりうる可能性は高いが、自分たちが気をつければ回避可能
自分たちが気をつけていても回避できない&起こりうる可能性が高いと思ったのは、病気・もらい事故・航空機遅延です。
そのため、下記3つの補償金額については特に注意して確認し、SafetyWingは日本の大手保険会社のものと比べても遜色なかったので問題なしとしました。
- 治療・救援費用
- 航空機寄託手荷物遅延等
- 航空機遅延
補償期間 | SafetyWing | 損保ジャパン S19プラン | 東京海上日動 ※1 | 東京海上日動 ※2 |
---|---|---|---|---|
傷害死亡 | 375万円 (25万$) | 500万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
後遺障害 | - | 500万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
治療・救援費用 | 3,750万円 (25万$) | 3,000万円 | 3,000万円 | 3,000万円 |
疫病死亡 | - | 500万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
賠償責任 | 375万円 (25$) | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
携行品損害 | ※3 45万円 | 50万円 | 30万円 | 10万円 |
航空機寄託 手荷物遅延等 | 45万円 | 10万円 | 1回あたり 3万円 | 1回あたり 3万円 |
航空機遅延 | 3万円 | 2万円 | ※4 | 付帯あり |
※1 スタンダードプラン
※2 M2プラン
※3 4週間で約1,500円(10USD)の増額
※4 宿泊施設の客室料…3万円、交通費等サービス取消料…1万円、食事代…5,000円
実際旅行してみて…
「海外旅行ではスリに気をつけろ」と良く言われますよね。
長期で海外旅行に行っていると、1回や2回はスリなどにあってもおかしくない…と思われそうですが、実際には1年以上旅行してきて、1回も盗難被害にあったことはありません。
海外と言っても普通に人が住んでいる場所ですから、必要以上に意識を尖らせる必要はありません。
海外でも日本でも、気をつけている人は盗難被害にあいにくいですし、気をつけていない人は被害にあいやすいです。
基本的な話ですが、海外でも日本でも下記は徹底しましょう!
・荷物から目を離さない
・背中やポケットなど、スられやすそうなところに大事なものをしまわない
以上のように、メリット・デメリットを比較した結果
SafetyWingは非常にコスパの良い保険だと感じました。
「SafetyWingに興味が出てきた!」という方は、ぜひご自身の保険料がいくらになるのか確認してみてください!
4.Q&A
大抵の気になる内容は、SafetyWing公式サイトのFAQに記載されています。
実際に契約される際は下記も確認してみてください。
■SafetyWing公式サイト FAQ
https://safetywing.com/nomad-insurance/faq
■SafetyWing Nomad Insuaranceポリシー(米国以外の人向け)
https://safetywing.com/nomad-insurance/policy
2024年3月にアプリもリリースされました!
契約後はこちらでも、保険金請求やFAQの確認、チャットを行うことができます。
■アプリのダウンロードはこちらから!
SafetyWing – Apple store
SafetyWing – Googleplay
4-1.契約に関して
4-2.支払いに関して
4-3.保険金請求に関して
4-4.補償範囲に関して
5.まとめ
海外旅行保険の料金を安く抑えたい人には、SafetyWingは超おすすめの保険です。
安いだけでなく、サポートもしっかりしており、実際にちゃんと保険金も支払われます。
対応言語が英語のみですが、チャットでのやり取りがメインなので、翻訳アプリを使えば困ることはありません。
実際に契約・請求される際はSafetyWingの公式サイトより、最新の情報を入手していただくようにお願いします!
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