【2024年最新】バチカン美術館の効率的な回り方ガイド!システィーナ礼拝堂を快適に鑑賞!

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イタリア

イタリア・ローマから、バチカン市国にあるバチカン美術館へ観光に行ってきました。

バチカン美術館(バチカン市国)への入り方や、バチカン美術館の中の効率的な回り方有名作品やその他の作品などをまとめています。

バチカン市国に行く予定の方はぜひご覧ください!

※この記事は2024年1月時点のレート、1ユーロ=約160円で計算しています。

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1.バチカン美術館とは

バチカン市国にある美術館で、歴代のローマ教皇たちが収集したコレクションが展示されています。
有名な芸術家だと、ラファエロミケランジェロの作品があります。

特にシスティーナ礼拝堂の壁画『最後の審判』(ミケランジェロ)は非常に有名で、壁画なので日本に貸出されることも無いため必見です。

バチカン市国の3つの見どころ「バチカン美術館」「サン・ピエトロ大聖堂」「サン・ピエトロ広場」のうちの1つであり、非常に人気の美術館なので、チケットは事前予約必須です。

チケット購入については、2.チケット購入から入場までを御覧ください。

2.チケット購入から入場まで

イタリア、バチカン

2−1.チケット購入方法

チケットは必ず事前にオンライン購入しておきましょう。

私達は10日ほど前にオンラインで購入しましたが、一番早い8:00の回しか空いておらず、他の時間帯はすべて埋まっていました。

■公式サイト
https://tickets.museivaticani.va/

バチカン市国への旅行が決まった時点で購入することをオススメします。

料金

ガイドなし個人客チケット…30ユーロ
ガイドあり個人客チケット…60ユーロ

営業時間

08:00〜19:00(最終入場は17:00)

毎月最終週の日曜日は09:00〜14:00(最終入場は12:30)ですので、ご注意ください。

2−2.おすすめの入場時間

オススメの入場時間は一番早い8:00です。

私達は購入のタイミングが遅かったため8:00の回になったのですが、結果的に最適な時間でした。

なぜかというと、オープンと同時に入ることになるので、システィーナ礼拝堂を含む、それぞれの見どころがすべて空いている状態で鑑賞できるからです。

私達はバチカン美術館を2周したので、10:00ごろの美術館の様子も見たのですが、かなり混雑していていました。

吹き出し用_夫

私達がバチカン美術館に行ったのは平日の月曜でしたが、とても混雑していました

静かに鑑賞したい
キレイな写真を撮りたい

という方はぜひ8:00の回のチケットを購入しましょう!

2−3.入場方法

①入場手続き

出国・入国手続き等は必要ありません。

しかし、美術館に入るにあたって

パスポートの提示
荷物検査

があります。

パスポートは見せるだけですし、荷物検査は危険物がないかどうかの確認のみです。
(水分等を持っていても全く問題ありません。)

※冬だったのでありませんでしたが、夏だと服装チェック(露出が多い服はNG)があると思います

②入場場所

バチカン美術館の入口は、下記マップのカフェの向かい側です。
よく見ると、国境の線に少しだけ穴が空いています。笑

上記の地図の場所に実際行ってみると、塀沿いにずらっと行列ができているので
「こんなに待つの⁉」
と思われると思います。

が、これはチケットを事前購入していない人の列です。
(朝イチでもこの行列なので、絶対事前購入したほうが良いです。)

入口近くに、チケット購入済みの人のための入場待機場所があります。
団体客か個人かで列も異なるので、わからなければスタッフに確認しましょう。

入場前にパスポートチェックがあり、入場後すぐに荷物検査があります。

その後は2階まで行って、改札にチケットをスキャンします。

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3.おすすめの回り方

私のオススメの回り方は下記のマップのオレンジ色の線の通りです。

入場後は有名な見どころを回りつつ、なるべく最短でシスティーナ礼拝堂まで行くルートです。

※簡易地図のため、ところどころ省略しています。

美術館を2周し、すべての展示室を回りましたが、所要時間は2時間ほどでした。
有名な作品のみを回るのであれば、1周で済むので所要時間は1時間ほどです。

  1. ラオコーン像
  2. 地図のギャラリー
  3. ラファエロの間
  4. システィーナ礼拝堂
  5. 再度美術館に戻り、他の作品を鑑賞

上記のルートで回れば、しっかり写真を撮りながら行っても、8:45ごろにはシスティーナ礼拝堂に着けると思います。

その頃にはまだそこまで混んでいなくて、ベンチに座りながら快適に『最後の審判』を見ることができると思います。

システィーナ礼拝堂を見た後は、そのまましばらく進んでいけば美術館に戻る構造になっています。

出口は螺旋階段を降りたところに「明らかに出口!」といった見た目(改札のようなもの)で存在しているので、間違って出てしまうこともないと思います。

螺旋階段まで戻ったら、今度は有名作品以外の鑑賞をしましょう。

吹き出し用_夫

他の作品にあまり興味がない、時間に余裕がない場合はバチカン美術館を出て、サン・ピエトロ大聖堂に向かうのもありです。

<サン・ピエトロ大聖堂との観光の兼ね合い>

サン・ピエトロ大聖堂はバチカン市国の見どころの1つです。
こちらも非常に混み合います

私達はバチカン美術館の後の10:30頃行きましたが、入るのに30分ほど並びました。

11:00頃には列が倍になっていたので、できれば10:30頃までにはサン・ピエトロ大聖堂に行けると良いと思います。

もしくは、朝7:00から開いているので、先にサン・ピエトロ大聖堂に行くのもありです。

4.見どころ

バチカン美術館で有名な作品をご紹介します。
3.おすすめの回り方のルート順に記載しています。

有名な作品のみを取り上げてご紹介しますが、バチカン美術館はそれぞれの展示室の天井や床、壁にも美しい絵が書かれていたり、装飾されていたりします。

これまでイギリスやフランスなどの美術館、宮殿を回ってきましたが、それらの中でも目を見張るほど美しいです。

ぜひ部屋全体に目を向けて楽しんでください!

①ラオコーン像

イタリア、バチカン

ホメロス作の叙情詩『イリアス』で語られている、トロイア戦争のワンシーンをイメージして作られた彫刻です。

トロイアの神官ラオコーンが、神に遣わされた海蛇によって両目を潰され、殺されてしまう…という凄惨な場面が表現されています。

なかなかひどい場面ですが、彫られた苦悶の表情はまるで生きている人間のようにリアルです。
眉間にシワが寄り、口がひん曲がり、苦痛を全身で表現しています。

美術の教科書にも載っている非常に有名な彫刻ですので、ぜひご覧ください!

②地図のギャラリー

イタリア、バチカン
朝イチはこんなに空いています

イタリア各地の美しい地図の絵が飾ってある廊下のような部屋です。

特にこの部屋は人があまりいない時間帯に見るのがオススメです。

縦に長い部屋なので、きらびやかな天井の装飾がずっと奥まで続いていく様が美しいためです。
(人がたくさんいると奥の方まで見渡せない…)

側面の壁には、地図の絵だけでなく、人の顔の彫像もありますが、中には鬼のような顔をしているものもあって、なかなか面白かったです。笑

③ラファエロの間

イタリア、バチカン

ラファエロの間は下記4つの部屋からなる、ラファエロとその弟子たちの作品郡の部屋です。

  • 署名の間
  • ヘリオドロスの間
  • ボルゴの火災の間
  • コンスタンティヌスの間

どの部屋の壁画も天井画も非常に美しいのですが、中でも必見なのは『アテナイの学堂』です。

イタリア、バチカン

「この絵見たことある!」
という方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず、この絵は世界史の教科書に必ず出てきます。

古代ギリシャの哲学の学派にペリパトス派というグループがあります。
彼らは散歩しながら議論を行ったと言われ、そのためペリパトス(=散歩)派と呼ばれる用になりました。

世界史の暗記単語にペリパトス派が出てきますが、それを表す絵として、ラファエロの『アテナイの学堂』が必ず使われます。笑

この絵の中では、中央に描かれたアリストテレスプラトンが歩きながら議論を行っており、まさにペリパトス派のイメージを表しています。

④システィーナ礼拝堂

バチカン美術館といえばこれ!というのが、このシスティーナ礼拝堂です。

システィーナ礼拝堂の巨大な壁に、ミケランジェロの『最後の審判』が描かれています。
最後の審判とはキリスト教の教えの1つで、
「人類が滅んだ終末のときに、キリストが復活してそれぞれ天国行きか地獄行きかを審判する」
というものです。

中央に描かれたキリストがまさに最後の審判を行っているところです。

イタリア、バチカン

そして、天井には同じくミケランジェロの大作が描かれています。
これは旧約聖書の『創世記』に書かれている天地創造の場面を天井いっぱいに描いたものです。

特に有名なのは『アダムの創造』です。
これも何かと見る機会の多い絵ですね。

イタリア、バチカン
男性が神(?)に手を伸ばしている絵が『アダムの創造』

それぞれの絵に宗教的なストーリーがありますので、行く前に予習してから行かれると、感動もひとしおだと思います。

なお、システィーナ礼拝堂は私語厳禁撮影禁止です。
当記事ではイメージとして、大塚国際美術館で復元された『最後の審判』と『天地創造』の絵を撮った写真を載せています。

5.有名作品以外

有名な作品以外にはどんな展示物があるのかを知って、その上で見るかどうか決めたいですよね。

私が回ったその他の作品群について、ざっくり紹介します。

5−1.彫像作品

彫像作品は主に1階の東側に飾られています。

ギリシャ神話の作品や古代ローマ帝国の皇帝などたくさんの彫像があります。

頭から足まで、しっかり残っている(もしくは修復されている)ものが多いです。

5−2.エジプト美術

エジプトの美術作品、またはお墓の埋葬品などは2階の東側に飾られています。

どの国の博物館に行っても、ギリシャ・エジプトの展示物を見かけるのですが、バチカン美術館も例に漏れず展示していました。

とはいえ、この美術館のエジプトエリアはそこまで大きくないです。

他の国の博物館でも見られるような展示物が多いので、他に見る機会があれば省略でいいかなと思います。

5−3.ギリシャの壺や燭台など

大抵の国で展示されている、ギリシャの壺です。
燭台はあまり他の国では見かけなかったので、珍しいと思います。

こういったギリシャの装飾品は結構面白いので、個人的には好きなんですが、大抵の方はあまり興味ないと思います。

よっぽど時間が有り余ってるわけでもなければ、カットで良いと思います。

5−4.近代美術

ラファエロの間の後からシスティーナ礼拝堂までの通路は近代美術が飾ってあります。

ゴッホダリなどの有名芸術家のものもあります。
例えばこちら!

イタリア、バチカン

ゴッホの『ピエタ』です。

システィーナ礼拝堂まで心がはやると思いますが、さらーっと回りつつ見れると良いと思います。

5−5.絵画館

入場して1階(日本でいう2階)にあがってからテラスに出て、右に行くと絵画館があります。

その名の通り、たくさんの絵画が飾られています。
この中で有名なのはラファエロの『キリストの変容』です。(写真はなしです)

ミケランジェロの彫刻作品『ピエタ』のレプリカもあります。
これはサン・ピエトロ大聖堂に行く場合は本物がそちらにありますので、あまり気にしなくて良いと思います。

この絵画館は、イタリア絵画が好きな方は行きたいと思います。
…が、システィーナ礼拝堂へ行くルートからは思いっきり外れています。

そのため、システィーナ礼拝堂まで見た後、2周目で見るのが良いと思います。
システィーナ礼拝堂を終えて美術館の入口まで戻ってくると、ちょうど絵画館に行きやすい場所に出ます。

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6.注意点

6−1.偽物のチケットを売る人がいる

これ要注意です!
私達も何回か見かけました。

バチカン美術館の列に並んでいる人や、これからバチカン美術館に行きそうな人に狙いをつけて

「バチカン美術館のチケットを早く買えるよ」

と言ってお金をだまし取る商法です。

他の方のブログも見ていると、私達が見かけた場所と同じだったので、どうやら詐欺師の頻出ポイントが2つあるようですので載せておきます。

※地図で示しているお店自体は詐欺とは無関係です。お店の前の道路周辺です。

■頻出ポイント①サン・ピエトロ広場を出てすぐの場所

■頻出ポイント②バチカン美術館の予約なしチケット行列の最後尾あたり

6−2.混むのは9:00くらいから

バチカン美術館はど平日だろうが、非常に混み合います。

快適に鑑賞できるのは9:00ごろまでです。
私たちが9:00頃入口付近に戻ってきたときには、全体的にかなり混んでいました。

7.まとめ

バチカン美術館はここでしか見られない芸術作品が多く展示されている、素晴らしい美術館です。

それゆえ、平日だろうが多くの観光客が訪れますので、回るルートには気をつけたいものです。

オープンと同時に入場して、有名作品を回りつつシスティーナ礼拝堂を目指せば、比較的快適に鑑賞できると思います。

ぜひバチカン美術館を楽しんでください!

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