2024年5月にチチカカ湖にある太陽の島(Isla del sol)へ行ってきました。
かの有名な、インカ文明の始まりの場所とも言われる神秘的な島ですので、ボリビアに行く際はぜひとも訪れたい場所です。
今回はそんな太陽の島へのラパスからの行き方と、太陽の島内での見どころについてご紹介します!
◆周辺の観光スポットはこちら!
※この記事は2024年5月時点のレート、1ボリビアーノ=約23円で計算しています。
目次
1.チチカカ湖とは
インカ文明の始まりの場所として有名な、ボリビアとペルーにまたがる巨大な湖です。
チチカカ湖に浮かぶ太陽の島からインカ文明が始まり、マチュピチュ遺跡で有名なインカ帝国へと発展していったと言われています。
またチチカカ湖は、汽船が通れる規模の湖のうち、世界一標高が高い湖としても有名です。
その標高はなんと3,800mもあり、富士山と同じくらいの高さがあります。
2.ラパスから太陽の島までの行き方
2-1.交通機関について
太陽の島へ行く際の拠点となる街は、ボリビアの国境沿いの街コパカバーナです。
そのため、まずはラパスからコパカバーナの街へ行く必要があります。
ラパスのバスターミナルに行くと、コパカバーナ行きのバスを運行している会社がたくさんあります。
◆ラパス バスターミナル
私達はバスターミナルにあるバス会社で予約したのではなく、Bolivia Hopという会社のHop−ON, Hop-OFFバスをオンラインで予約しました。
私達はラパス→コパカバーナ→プーノに行くチケットを予約しましたが、クスコやリマまで行くものもあるようです。
■Bolivia Hop
https://www.boliviahop.com/passes/la-paz-to-copacabana-to-puno/
Bolivia Hopにした決め手は、太陽の島に寄りつつ、1日でプーノまで行けることです。
移動時間が合計8時間もありますが、太陽の島への船の手配・島内のガイドもオプションでつけられるので、効率的に回ることができました。
ちなみに、通常のバス会社のラパス→コパカバーナ行きのバスを予約した場合は、コパカバーナ→太陽の島への船を自分で手配する必要があります。
コパカバナの街には多くのツアー会社があり、それぞれ太陽の島と月の島へのボートを出しています。
基本的には8:00〜9:00ごろに1本と、13:00〜14:00ごろに1本の、1日2本の運行があるようでした。
2-2.宿泊先について
チチカカ湖周辺にある街の選択肢としては、コパカバーナ(ボリビア)とプーノ(ペルー)があります。
どちらも宿泊施設はありますが、コパカバーナは村規模なのに対して、プーノは割と街です。
大きなショッピングモール等もありますので、利便性はプーノの方が圧倒的に良いです。
コパカバーナの主な観光スポットは太陽の島・月の島、プーノからの主な観光スポットはウロス島・タキーレ島・アマンタニ島などがあります。
前後の日程の予定や、その後の行き先に応じて決めることになると思いますが、もし悩むのであれば、観光スポットも多く、街の規模が大きいプーノでの宿泊がおすすめです。
ちなみに、コパカバーナ⇔プーノは移動時間が4時間と意外と長いです。
また、国境越えもあるので追加で時間がかかる上に、時差があるので若干ややこしいです。
(ボリビアのほうが1時間進んでいる)
移動時間も加味して、ご検討ください。
3.太陽の島の見どころ
私達はBolivia Hopで太陽の島のガイド(オプションツアー)を予約しました。
Pilko Kaina Portから上陸し、Yumani Portまで軽くトレッキングするツアーです。
◆Pilko Kaina Port
◆Yumani Port
島に入る際は、入島料として1人10ボリビアーノ(約230円)の支払いが必要になります。
使えるのは現金のみですので、要注意です。
ちなみに島の大部分は農地になっており、その8割は芋類を育てているそうです。
インカといえば、やはり芋ですよね。
3-1.太陽の神殿
太陽神インティを祀る神殿で、インカ帝国の初代皇帝であるマンコ・カバックによって、11世紀頃作られたと言われています。
当時は司祭等の特別な男性のみ、神殿に入ることが許可されていました。
ちなみに、太陽の島の対となる月の島も、太陽の神殿と同様に、聖職者の女性のみ入ることが許されていたそうです。
まるで焼けてしまいそうなほどの陽の光と、対照的な神殿内の暗さが、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
3-2.展望台
Pilko Kaina Portからトレッキングを始めて30分ほどで、今回のルートで一番高所の展望台に着きます。
展望台からは島と海と月の島が一望でき、とても美しいです。
たまたまなのか毎回いるのかはわかりませんが、ここにはアルパカを連れた現地の女性の方がいました。
(アルパカは鑑賞用)
多少チップは必要ですが、アルパカと一緒に写真を撮らせてもらうこともできます。
3-3.マンコ・カバックの像
ユマニ村の港、Yumani Portにはインカ帝国初代皇帝のマンコ・カバックの像が飾られています。
また、隣には王妃であるママ・オクリョの像もあります。
この像は古風な長い階段の両脇に立っているのですが、この階段は15世紀頃作られたという話もあるようで、インカの階段とも呼ばれています。
4.コパカバナの街の様子
4-1.治安
コパカバーナの街は基本的に観光客が多く、治安に不安は感じません。
とはいえ、村といった規模感ですので、一本脇道に入ると急にローカルさが増します。
歩く道や時間帯は選んだ方がよいでしょう。
4-2.宿泊施設、レストランなど
コパカバーナの街にはホステルが多くあります。
ホテルもいくつかあるようでした。
レストランについては、特にWhite Anchorのモニュメントの近くに多くのレストランがあります。
価格としては、ボリビアの物価にしては若干高いかな、程度です。
(一人1,000円強ほど)
◆While Anchorのモニュメント
4-3.両替所、ATM
コパカバーナの街は国境沿いの街なだけあって、個人でやっている両替所がかなり多いです。
(レートもそんなに悪くありませんでした。)
ATMは下記の場所にありますが、可能であれば、大きな街であらかじめ引き出しておいた方が良いでしょう。
4-4.バス会社、ツアー会社
バス会社、ツアー会社は非常に多くあります。
特に多いのはメイン通りとなる8月6日通りで、海に近づくほど多くなります。
ちなみに、いくつかのバス会社の案内を見たところ、下記の行き先のバスがあるようでした。
- ラパス
- ウユニ
- ポトシ
- スクレ
- ビリャソン
- プーノ(ペルー)
- クスコ(ペルー)
- タクナ(ペルー)
- アレキパ(ペルー)
- リマ(ペルー)
5.注意点
5-1.言語
ボリビアの公用語はスペイン語です。
英語を話せる人はあまり多くなく、レストランやホテルでも英語で会話ができない場合があります。
スペイン語の翻訳アプリを入れておくようにしてください。
5-2.お金
太陽の島では基本的にクレジットカードは使えないと思ったほうが良いでしょう。
入島料やお土産品の購入等、ある程度現金を用意していきましょう。
5-3.高山病対策
チチカカ湖は世界一高所にある湖で、湖の標高自体が富士山と同じくらいの高さがあります。
そのため、太陽の島でのトレッキングは空気が薄く、通常よりもずっと厳しいものになります。
高山病で旅行が楽しめない…という自体を避けるために、下記のことにご注意ください。
- 高山病の薬を用意しておく
- 水をたくさん飲む
- 深呼吸をする
- 車やボートで昼寝をしない(呼吸が浅くなるため)
5-4.日差し対策
太陽の島は高所にあるため、日差しの照りつけが想像以上に厳しいです。
日差し対策は怠らないようにしてください。
- サングラス
- 帽子
- 日焼け止め
6.まとめ
インカ帝国発祥の場所とも言われる太陽の島は、観光スポットはあまり多くないものの、ゆったりとした時間が過ごせる素敵な島でした。
太陽の島で宿泊することもできますし、周辺で宿泊するなら、コパカバーナの街だけでなく、プーノの街もおすすめです。
いずれにしても高所にあるため、高山病対策はしっかりしていってください!
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