【アンコールワット】ぶっちゃけどの遺跡が面白いの?小回り・大回り総合おすすめ

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カンボジア、アイキャッチ カンボジア
カンボジア

アンコールワット周辺ってかなり多くの遺跡がありますよね。
しかも、それぞれかなり似た作りをしているので、途中から若干飽きてくることも…
十分に時間が取れない場合は、これ!っていう遺跡だけ観光したいものです。
今回は小回り・大回りコースどちらも巡った上で、総合的におすすめの遺跡をお伝えしたいと思います。

<この記事でわかること>
下記のような方向けに、おすすめの遺跡を紹介します。

・ぶっちゃけ、細かい歴史や宗教説話とかは覚えてられない!肌で感じて感動できる寺院に行きたい!
・遺跡のこまかーい違いは、正直あんまり興味ない!

高いお金かけて行くんですから、小難しいこと考えずに楽しみましょう!
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1.チケットの種類

チケットは以下の3種類があります。

・1日券 37USD(購入日のみ有効)
・3日券 62USD(購入日から10日の間で任意の3日間)
・7日券 72USD(購入日から1ヶ月の間で任意の7日間)

1日券に関しては、17時以降に購入すると当日と翌日のどちらも入場可能になります。
私のおすすめスポットはおそらく3日かかると思います。

2.小回り・大回りコースとは

アンコールワット周辺の観光をコース化したもので、トゥクトゥク運転手も間違いなく知っています。
大回りコースのほうがお得かと言うとそうでもなく、コースに入っている遺跡が全く異なります
主要な遺跡は小回りコースの方に入っており、アンコールワットやバイヨン寺院などは大回りコースでは通り過ぎるのみです。
ただ、当然大回りコースにも見どころはたくさんありますし、どちらにも属していない遺跡もあります。

3.おすすめの遺跡

正直どちらのコースも似た遺跡が多いので、良いとこ取りをするのが良いと思います。
トゥクトゥク運転手にあらかじめ相談した上でチャーターすればできるはずです。
それでは、小回り+大回り+それ以外も回った私のおすすめを紹介します。

紹介遺跡一覧

①アンコール・ワット(小回りコース)
②アンコール・トム(小回りコース)
③プリア・カン(大回りコース)
④ニャック・ポアン(大回りコース)
⑤プレ・ループ(大回りコース)
⑥タ・プローム(小回りコース)
⑦バンテアイ・スレイ(両コース外) ※やや遠め・中心地から1時間
⑧ベンメリア(両コース外) ※遠い・中心地から2時間半

※プノン・バケンは行けなかったので紹介していませんが、夕日の鑑賞スポットとして人気があります

スケジュールイメージ

<1日目>
朝5時ごろから約8時間のスケジュール
 ①アンコールワットで朝日を見る(7時まで)、その後1時間ほどアンコールワット観光
 ②バイヨン寺院(1時間)
 ③プリア・カン(1時間)
 ④ニャック・ポアン(30分)
 ⑤プレ・ループ(30分)
 ⑥タ・プローム(1時間)

カンボジア、アンコールワット

<2日目>
朝はゆっくり10時半から、約7時間のスケジュール
 ⑦バンテアイ・スレイ(約1時間)
 +プノン・バケンで夕日鑑賞
※プノン・バケンは大人気のため入場制限があります。15:00頃には到着していたほうがいいでしょう。

<3日目>
約7時間のスケジュール
⑧ベンメリア(約1時間半)

トゥクトゥクチャーター料金は相場がありませんが、
私達は大回りコース+バンテアイ・スレイ+ベンメリアで約70USD(約1万円)でしたので、
80〜90USDくらいが妥当なのかなと思います
※大回りコースが18USD、バンテアイ・スレイが15USD、ベンメリアが35USDでした

①アンコール・ワット

カンボジア、アンコールワット

もちろん目玉はアンコール・ワットです。
朝日のアンコール・ワットがとても綺麗なので、必ず行ってみてください!

アンコール・ワットの前には池が2つあるのですが、ベストポジションはその左側の池の前です。
朝日とアンコール・ワットがちょうど重なって美しい景色が見られると思います。
私達が行ったときは左側の池は工事中でやむなく右側に行きました。

カンボジア、アンコールワット

アンコール・ワットは想像していたより、ずっと広大な面積を持つ遺跡でした。
遺跡内も見学できますが、見学できる部分はそこまで広くありません。
アンコール・ワットは遺跡内というより、庭と遺跡の外観の美しさを見るのが良いなと感じました。

建設時期 :12世紀後半
建設した人:スーリヤヴァルマン2世
宗教   :ヒンドゥー教 → 仏教
見どころ :遺跡の規模、池・庭・遺跡が揃った美しさ

②バイヨン寺院

カンボジア、アンコールワット

アンコール・トムは映画『インディージョーンズ』に出てくるような遺跡です。
小さい部屋がいくつもあって、その四方の道を選んで進みます。
コウモリがたくさんいるので、フン等には気をつけてください。

アンコール・ワットは広大な面積があり、遺跡内はかなり開けているため、良くも悪くも全体的に明るいイメージです。
しかし、こちらのバイヨン寺院は遺跡内の小部屋が多く、光が入りづらい形になっているため、遺跡らしい重厚な雰囲気を感じられます
また、毎回四方の道を選択するのが迷路みたいで面白いです。

建設時期 :12世紀後半
建設した人:ジャヤヴァルマン7世
宗教   :仏教とヒンドゥー教の混合
見どころ :遺跡の中もガッツリ見学できる、重厚な雰囲気

③プリア・カン

続いての遺跡は大回りコースの最初の遺跡で、遺跡に続く橋と遺跡内のギリシャ風建築が興味深い遺跡です。
遺跡に続く橋は、まるで綱引きのように橋の欄干を持っている像がいくつもあります。
そして、そのうちの多くは頭がありません。これは頭部分だけ盗難にあってしまったためです。
盗難にあっているのはとても残念ですが、この綱引きのような像が可愛らしくて、ついつい見てしまいます。

カンボジア、アンコールワット
半分以上は頭が持っていかれています

そしてもう一つの特徴がこちらです!
この2階建ての遺跡ですが、まるでギリシャ遺跡のように感じませんか?
アンコール遺跡群ではこういった形は他に見られません。
他の遺跡とは明らかに違う部分ですので、おぉ!と感動すると思います。

カンボジア、アンコールワット

ちなみにこの遺跡は、トゥクトゥクを降りた後、待ち合わせ場所が遺跡の反対側になりますので、ご注意ください!

建設時期 :12世紀後半
建設した人:ジャヤヴァルマン7世
宗教   :仏教とヒンドゥー教の混合
見どころ :橋の綱引き、ギリシャ風建築

④ニャック・ポアン

カンボジア、アンコールワット

この遺跡は他の遺跡とはだいぶ異なりますので、遺跡に飽きてきた…ってときにちょうど良いです。
まず、貯水池に掛かる橋を通って進む必要があります。
この貯水池がまるで北海道の白金青い池みたいだと思うのは私だけでしょうか?笑

カンボジア、アンコールワット

この池を進むと、奥に寺院があります。
池の水は聖なる水のようで、地元の皆さんは沐浴したり飲んだりしていました。

カンボジア、アンコールワット

この寺院はジャヤヴァルマン7世によって建設されました。
ジャヤヴァルマン7世はチャンパ王国(ベトナムあたりにあった王国)に支配されていたアンコール地域を取り戻し、復興させた偉大な王様です。
他にプリア・カンや、タ・プロームなども建設しています。

建設時期 :12世紀後半
建設した人:ジャヤヴァルマン7世
宗教   :仏教
ポイント :池の美しさ、人工島に浮かぶ寺院

⑤プレ・ループ

カンボジア、アンコールワット

続いての遺跡はプレ・ループです。
今までご紹介した寺院はどれも仏教要素がかなり色濃く出ていました。
この遺跡は今までのものと異なり、ヒンドゥー教の要素が全面に表現されています。

まず、遺跡の形が全然違う事がわかるかと思います。
今までいくつかヒンドゥー教寺院を見てきましたが、どれも必ず高い位置に祠堂があります
この遺跡も同様ですので、かなり階段を登る必要があります。
(一段一段が結構高くて怖い)

そして何と言っても、重厚感が全然違うと思います。
これまでの寺院は屋根にあたる部分は装飾的な要素が強かったと思いますが、
この寺院は石・石!です。

また、高い位置から全体を見渡せるため、プノン・バケンに次いでサンセットスポットとして人気があります
仏教様式は見飽きたな〜となってくる頃に最適です笑

建設時期 :10世紀
建設した人:ラージェンドラヴァルマン2世
宗教   :ヒンドゥー教
ポイント :ダイナミックさ、高さ、夕日

⑥タ・プローム

カンボジア、アンコールワット

タ・プロームはガジュマルの侵食が激しいことで有名な寺院です。
ラピュタみを感じることができます。
(ちなみに、ラピュタのモデルでは…と言われているのはベンメリア遺跡です)

タ・プローム寺院の見どころはこの写真の通りガジュマルの木です。
遺跡×ガジュマル×青空の美しさは、なかなか他の遺跡では見られません。
また、アンジェリーナ・ジョリー主演の『トゥームレイダー』のロケ地となったことでも有名です。

建設時期 :12世紀後半
建設した人:ラヴァジャヤマン7世
宗教   :仏教
ポイント :ガジュマル

⑦バンテアイ・スレイ

カンボジア、アンコールワット

バンテアイ・スレイはアンコールワットから約1時間ほど離れたところにある遺跡です。
ここに行くだけで15USD(約2000円)もかかりました。笑

この遺跡は彫刻が美しいことがポイントで、「クメール美術の至宝」とまで呼ばれているそうです。
特に、中央神殿には「東洋のモナリザ」と呼ばれるデヴァターの彫像があります。
そのあまりの美しさにフランス人作家が盗み出そうとしたこともあるくらいです。笑

※この中央神殿は遺跡保護のためにすぐ近くまで行けないようになっています。肉眼でも見えますが、余裕があれば双眼鏡等持っていくとより楽しめます。

カンボジア、アンコールワット
これは中央神殿のデヴァター像によく似ているもの、です
建設時期 :10〜11世紀
建設した人:ラジェンドラヴァルマン、ジャヤヴァルマン5世
宗教   :ヒンドゥー教
ポイント :彫刻の美しさ、併設されているプチ博物館

⑧ベンメリア

カンボジア、アンコールワット

最後にご紹介するのは、あのラピュタのモデルになっているのではないかと噂される遺跡です。
ラピュタのモデルというだけでも十分魅力的なのですが、この遺跡にはそれ以上の価値があります。

このベンメリア遺跡はアンコール・ワットから非常に遠く、トゥクトゥクで約2時間半もかかります。
そんなに長いことトゥクトゥクに乗っているともう体はガチガチです。笑
それでもここをおすすめしたいのは、正直ここが一番遺跡の凄みを感じられるからです。

この遺跡は崩壊している部分が多く、ここ歩いていいの?って部分も多いです。
また、木の侵食も激しく、まさに遺跡という概念を体現しているかのようです。
観光客も多くなく、生い茂る木の中にひっそりと存在する遺跡には神秘的なものを感じずにはいられません。

カンボジア、アンコールワット

アンコール・ワットもタ・プロームも美しいですが、これらは完全に観光地です
ベンメリアの「神秘的な魅力」「崩れかけの美しさ」には敵わないと思います。
絵面だけ見れば、大木に侵食されるタ・プロームのほうがラピュタに似ていると思うのですが、こういった廃墟感や雰囲気も含めて、ベンメリアとラピュタは似ていると言われるでしょう。

ぜひアンコール観光の締めくくりにベンメリア遺跡に足を運んでみてください!

建設時期 :11世紀
建設した人:不明
宗教   :ヒンドゥー教
ポイント :廃墟感・秘境感・神秘的な凄み

4.サンライズについて

アンコール・ワットの章でも記載しましたが、ベストポジションはアンコール・ワット遺跡内の2つの池ががあるうちの左側です。
なぜなら、左側から撮影すると、アンコール・ワットと日の出、そして池に映るアンコール・ワットを一緒に写せるからです。
しかし、2023/02時点では左側の池の前は工事中でした。
工事がいつまで続くかわかりませんが、もし工事中であれば諦めて右側に陣取りましょう。

また、私達は5:30頃から7:00過ぎまで日の出を待ちました。
工事中でなければ、おそらく5:30到着だと右側の池の最前列は埋まっていたと思います。
トゥクトゥクドライバーと相談して到着時間を決めましょう。

5.サンセットについて

私達は実はサンセットは見ていません。
実はトゥクトゥクドライバーがベンメリア遺跡の後、トレン・サップ湖のサンセットに連れて行ってくれたのですが、8人乗りボートで一人あたり30USD(約4100円 ※2023/05時点)という高額でしたので、やめました。笑

どうやらベンメリア遺跡とセットにされがちなようですので、必要ない場合はあらかじめ伝えておきましょう。

6.交通手段

交通手段はトゥクトゥクかタクシーです。
トゥクトゥクのほうが割安ですが、砂塵が目や口に入るので、長距離の場合はマスクやサングラスを持っていくことをオススメします。
私はタオルで鼻と口を覆って耐えていました。笑

また、海外ではボッタクリが有名なので、そちらに警戒することも大切です。
が、現地の人の生活もあるので、あまりに値切りすぎるのはやめましょう。
お互いに気持ちよくやり取りできる金額で!

7.おすすめのホテル

カンボジア、アンコールワット

私達は「ブンウィンブティックホテル」に泊まったのですが、超おすすめです。

<おすすめポイント>
・スタッフが親切
・朝食がつく(美味しい)
・ホテル内にプールがある
・部屋はヴィラタイプで広々
・湯船がある(海外で湯につかれる幸せ)
・リゾート感満載
・楽天ポイントで払える
カンボジア、アンコールワット
お部屋は広々
カンボジア、アンコールワット
ちょっと不思議な感じですが、湯船もあります(シャワーもあります)

8.まとめ

アンコール遺跡は死ぬまでに一度は行きたい場所ではありますが、時間が限られている以上、興味に応じて回る遺跡を決める必要があります。
遺跡マニアの方は、私が紹介した内容だと正直不十分だと思いますが、それ以外の方は十分楽しめる内容になっていると思います。
特にベンメリア遺跡はかなり感動しましたので、ぜひ一度足を運んでみてください!

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