海外にも温泉があることをご存知ですか?
色んな国に温泉はあるのですが、その中でも今回はジョージアの首都トビリシにある温泉をご紹介します。
実はトビリシは数ヶ所温泉があるだけというわけではなく、立派な温泉街があるんです。
なかなか出会うことのできない、ヨーロピアンな温泉街を見れば、きっと行きたくなること間違いなし!
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目次
1.トビリシの温泉街の歴史
トビリシはふるーくから温泉が湧いています。
その歴史は1600年以上前から続いています。
5世紀頃、トビリシの近くにカルトリ王国という国があり、その国にはヴァフタング1世という王様がいました。 ヴァフタング1世は鷹を伴って狩りに出かけると、キジを見つけます。 鷹がキジを追って飛んでいったため、その後をヴァフタング1世が追うと、地面から湧き出るお湯を見つけました。 そのお湯に治癒効果があると発見したヴァフタング1世は、王国をトビリシへ遷都したのでした。
ちなみに現在の温泉街はこのようにレンガ造りの温泉の屋根がポコポコと点在する可愛らしい外観となっています。
路上で演奏している人がいたり、ハンドメイドアクセサリーを売るお店があったりオシャレな温泉街です。
また、周辺はカフェがたくさん並んでおり、一休みも可能です。
ジョージア名産のワインは必ずどの店でも置いてあり、真っ昼間でも全然飲めますので、入浴後に一杯嗜むのも良いかもしれません。(酔いやすいと思うので要注意。笑)
2.トビリシの温泉の特徴
そんな歴史あるトビリシの温泉ですが、日本の温泉とは異なる特徴があります。
①温泉が地下にある
日本の温泉と言えば、やっぱり露天風呂が目玉ですよね。
ですが、トビリシの温泉はその真逆です。なんと窓すらない地下にあります!
(イメージは実際の温泉紹介の章を参照)
窓がないのでかなりの圧迫感を感じます…が、これには理由があります。
トビリシの湯はもちろん温泉なのですが、それだけでなくサウナとしての役割も担っているのです。
そのため、お風呂に案内される際には10分入浴後10分休憩してください、といった説明設けました。
窓すらない密閉空間には驚きましたが、確かにサウナ効果は感じられました!
②入浴中に飲めちゃう
日本ではありえないことだと思いますが、入浴中に飲み物を飲めちゃいます。
私達はハーブティーをお願いしましたが、なかなか変わった経験ができてよかったです。
(でもほぼサウナだから、冷たい飲み物すればよかった…笑)
日本ではなかなかできないことだと思いますので、トビリシの温泉に来た際はぜひ何か頼んでみてください!
③皆入浴時にマッサージを受ける
私達は個室の温泉に行ったのですが、すべてのプライベートバスルームの浴室内にマッサージ用のベッドが付属しているようでした。
各温泉のGoogleMapの口コミを見ると、皆さんかなりの割合でマッサージを受けているようです。
また、チョコレートマッサージなどという変わったマッサージもありました。
予算の都合上受けませんでしたが、トビリシの温泉の文化だと思いますので、ぜひチャレンジすることをオススメします。
④タオル、ソープ類などすべて含まれない
日本でも同様なところは結構あると思いますが、部屋代は純粋に部屋代のみで、付属品は全くありません。
確かタオルが10GEL(約540円)など、あまり安くない値段だったと思うので、持参することをオススメします。
個室の温泉の場合は、脱衣所自体が内側から鍵をかけられますので、ある程度荷物を持っていっても大丈夫です。
ちなみに、ドライヤーは私が行った温泉はすべて無料で使用可能でした。
■Youtubeでもご紹介しています!
3.温泉紹介
お待たせしました!
それでは実際の温泉を紹介していきます!
①Royal Bath House
温泉街の象徴、ポコポコ山の正体はこの温泉です。
入り口は小さいのですが、地下に降りると非常に広い作りになっています。
この温泉はすべて個室となっていて、最安のお部屋が1時間90GEL(約4,860円)となっています。
え、高い。
とはいえ、この温泉が特別高いわけではなく、個室の温泉の最安はすべてこのくらいの価格帯です。(物価安い国ジョージアはどこ行った)
それでは実際のお風呂の様子をお見せします。
個室のお風呂にしてはそこそこの大きさがあり、かなりキレイです。
また、内装も日本ではなかなかお目にかかることのないデザインをしています。
硫黄の香りがぷんぷんするお湯で、泉質としてはさらり系です。(でも入った後肌がしっとりする)
久しぶりすぎて、硫黄の香りだけでテンションがMAXになりました笑
入浴しながらハーブティー(10GEL)を飲んで、お湯でリラックスして…最高です!
ちなみにサウナ要素が強いので、個室の中に休憩スペースまであります。
個室を出た後、共有の休憩スペースもあります。
こちらの休憩スペースでは各種ジュースに加え、ビールも売っています。
つめた〜い飲み物を飲んで、ここでもCHILLしておりました笑
ジュースはだいたい3GEL(約162円)でした。
お値段には驚いたものの、満足度はかなり高かったです!
ちょっとリッチな気分になれます笑
②Chreli Abano
続いての温泉はこのトビリシの温泉街で最も華やかな温泉です。
予算がないので、こちらでも最安のお部屋です。
1時間70ラリ(約3,780円)ですので、Royal Bath Houseよりは少し安めです。
※とはいえ、私のおすすめはRoyal Bath Houseの方です
こちらの個室は少し小さめで、若干圧迫感がありました。
窓がないので、部屋が狭いとより息苦しい気がしますね。
また、ここは完全密封のお部屋なので、本物のサウナ状態です。
息苦しい気がするだけではなくて、本当に息苦しいです。笑
また脱衣所も狭く、休憩するのもあまりリラックスはできませんでした…
泉質はRoyal Bath Houseと同じで硫黄臭のあるさらりとしたお湯です。
サウナ効果は高く、外気浴(脱衣所での休憩)をしていると、「ととのう」を感じられました!
ということで、最安のお部屋同士で言えば、リラックス効果の高いRoyal Bath Houseのほうが断然おすすめです!
(Chreli Abanoも口コミ人気が高いので、もうちょっとお金を出せばリラックスできたのかもしれないです)
■Chereli Abano
公式HPはこちら
③その他の温泉
私は入っていませんが、周辺で有名な他の温泉も記載しておきます。
Orbeliani Baths
こちらも有名な温泉だと思うのですが、私達が行ったときは、GoogleMapで示している位置は明らかに空き家でした。
口コミを見ると明らかにChreli AbanoをOrbeliani Bathsと間違えている人も多くいました。
もしかしてコロナの影響等で閉業なのかもしれません…
Sulphur Bathhouse No.5
こちらは個室ではなく、大衆浴場です。
10GEL(約540円)という安価で、ロッカーも無料のようです。
要注意なのが、女性の浴室にはサウナも湯船もなくシャワーのみ、ということです。
女性はほぼ行く意味がないです…
男性の浴室には湯船と温冷シャワー、サウナ、マッサージ用のベッドがあるそうです。
マッサージはおそらく10GEL(約540円)です。
水着を持ってきていなくても安心してください。皆すっ裸で入るようですよ。笑
■Youtubeでも紹介しています!
3.周辺の観光スポット
ここからは入浴前後に散策できるスポットを紹介していきます。
個室のお風呂は人気で、当日行っても直近の時間は予約が取れないことが多いです。
できれば前日までに予約しておくと良いですが、当日の予約可能時間まで間が空いてしまった場合は以下のスポットに行ってみましょう!
①ナリカラ砦
トビリシ市内を一望できるスポットです。
結構な坂道で汗を掻く可能性が高いので、入浴前に行くことをオススメします笑
とはいえ歩く時間は短く、温泉街から15分程度でナリカラ砦の頂上まで着きます。
ナリカラ砦に到着するとゲートが2つあります。
1つ目のゲートをくぐった先は、砦の内側と絶景が見られるスポットになっています。
2つ目のゲートをくぐった先は、砦の外側とマザーオブジョージアという巨大な像が見られるスポットになっています。
なお、クラ川を挟んで温泉街とは反対側の岸の方に、マザーオブジョージアへ着くケーブルカーがあります。
橋を渡らないといけないので少し距離がありますが、体力に自信がないという方はケーブルカーを使うのもアリだと思います。(ケーブルカーからしか見えない景色もありそう)
料金:無料 所要時間:30分程度 ポイント:トビリシの街並みも、教会や近代的建築もすべてが見渡せる絶景
②レグフタケヴィ滝
反対に涼しいスポットなのが、こちらのレグフタケヴィ滝へと続く遊歩道です。
入浴後の散歩に最適…と言いたいのですが、なんとこの遊歩道、途中で封鎖されており最奥の滝が見えません!
滝へ続く道自体は整備されているのですが、落石が危ないらしく後に封鎖されたようです。
封鎖をもろともせず、ガンガン行く観光客もいましたが、思いっきり落石マークがあるのでおすすめできません。
とはいえ、温泉街の川沿いを歩くこの遊歩道は気持ちがよく、歩くだけでリラックスできますし、ほてりを冷ますこともできます。
何と言っても、遊歩道の途中に珍しいソフトクリーム屋さんがありますので、ぜひ行ってみていただきたいです!
このソフトクリームが結構美味しくてびっくりしました。
価格も5GEL(約290円)とそんなに高くはない値段です。
※別記事で書きますが、ジョージア=物価安いは完全に幻想です!
遊歩道はそんなに長い道ではないので、5分程度しかかかりません。
ほてりを冷ましながら、ソフトクリームを目当てに歩いてみてはいかがでしょうか?
料金:無料 所要時間:5分程度 ポイント:マイナスイオン、ソフトクリーム
ジョージアにはソフトクリーム以外にも、もっと美味しいものがたくさんあります!
ジョージアグルメの記事はこちら!
③リバティスクエア周辺
続いては、入浴してお腹が空いてきた!という方向けにご紹介です。
温泉街から15分ほど歩くとリバティスクエアという大通りにつきます。
その大通りまでの道は観光客向けの通りになっていて、ジョージア料理のレストランが並んでいます。
オシャレな音楽なども流れていて、なかなか良い感じです。
(ただし、入り組んだ道に入ると急に建物がボロくなり、明らかに観光客向けではなくなるので、夜行く場合は周りの景色を見て道を選んでください。昼は特に危険は感じませんでした。)
ジョージア料理食べたい!という方はこのあたりを見てみてはいかがでしょうか?
■ジョージアのグルメまとめました!
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
温泉というと日本だけなのかな、という気がしてしまいますが、トビリシにはたくさんの歴史的な温泉があります。
近くに観光スポットも多くありますので、ジョージア・トビリシをぜひ一度訪れてみてください。
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