ベルギーのアントワープへの行き方と観光スポットをご紹介します。
世界名作劇場でもトップレベルの知名度を誇る、『フランダースの犬』の舞台となっている街です。
ブリュッセルから簡単に行くことができますので、ベルギーへ旅行される際はぜひ行ってみてください!
※この記事は2023/09時点のレート、1ユーロ=約160円で計算しています。
目次
1.アントワープとは
ベルギーの首都ブリュッセルの北方にある美しい街です。
人口は50万人以上と多く、ブリュッセルに次いで、ベルギー第2の都市です。
日本人には『フランダースの犬』の舞台として知られており、日本人観光客から大人気の旅行先です。
観光客が行くような範囲はそこまで広くないので、アントワープに宿泊するというよりは、ブリュッセルから日帰りでアントワープを訪れるという人が多そうです。
2.行き方・帰り方
2−1.行き方
首都ブリュッセルからは約1時間で行くことができます。
Brussel-Nold駅またはBrussel-Centraal駅にて、チケットを購入することができます。
どちらの駅からでも出発できますが、アントワープへの直行電車はなく、すべてAntwerp-bechap駅で乗り換えになります。
チケット購入時は電車を選択して買う方式ではなく、日付を指定して買う方式です。
①Google mapsでアントワープまでの経路検索を行い、どの時間の電車に乗るかを確認
②チケットマシーンにて、Singleチケットを選択
③買いたい日付に合わせて、週末か平日かを選択
④Antwerp-Centraal行きのチケット(往復)を購入
⑤電車に乗る際は、電光掲示板で目当ての電車がどのプラットフォームに来るかを確認
なぜか週末の方が安く、私たちは往復9.6ユーロ(約1,536円)で週末チケットを購入しました。
アントワープ行きの電車に乗る際は、チケットを刻印機に通す必要はありません。(改札等も特にありません。)
昔ながらのやり方で、電車内で車掌さんがチケットを確認します。
Antwerp-bechap駅についたら、乗り換え先の電車を電光掲示板で探しましょう。
といっても、電車を降りる大半の人が、Antwerp-Centraal行きですので、人の流れについていって、見つけた電車がAntwerp-Centraal行きかどうか確認するのもありかもしれません。
乗り換え後はわずか2駅で、「世界一美しい駅」と言われるアントワープ中央駅に着くことができます。
2−2.帰り方
帰りもアントワープ中央駅(Antwerp-Centraal)から乗りますが、帰りの電車は乗換なしで、Brussel-Nold駅またはBrussel-Centraal駅まで行くことができます。
チケットは行きと同様に電車内で車掌さんが確認します。
■ベルギーに行くなら、チョコは絶対食べよう!
3.観光スポット
3−1.聖母大聖堂
「フランダースの犬」に登場する教会で、ネロが見たがっていた「ルーベンスの絵」が飾られています。
童話の中に登場した絵は下記3つです。
- ネロが毎日お祈りに来て眺めていた「聖母被昇天の絵」
- 童話の中では鑑賞料金が必要となる、ネロがずっと見たがっていた「キリスト降架の絵」と「キリスト昇架の絵」
いずれも実在する絵で、聖母被昇天の絵は大聖堂の真ん中の奥に飾られています。
キリスト降架・昇架の絵は大聖堂の右側と左側に飾られています。
実際に大聖堂に入る際は、入場料を払うため、『フランダースの犬』で出てきた鑑賞料金は不要です。
でも大聖堂に入ること自体にお金がかかるなんて、びっくり…
大聖堂は街一番の観光地らしく、とても大きく荘厳です。
随所に飾ってある絵画作品や、ステンドグラスも美しく、美術館のように楽しむことができます。
ちなみに…以前は日本企業が出資して作られた「ネロとパトラッシュの像」があったようですが、日本人観光客が減ったためか、撤去されてしまいました。
代わりに、中国企業が出資して作られた「ネロとパトラッシュの像」がありますが、若干『フランダースの犬』と雰囲気が合わなくて残念でした…笑
<料金>
一般…12ユーロ(約1,920円)
18歳未満…無料
<営業時間>
平日…10:00〜17:00
土曜日…10:00〜15:00
日曜日…13:00〜17:00
3−2.アントワープ中央駅
「世界一美しい駅」の1つと言われるアントワープで一番大きな駅です。
ネオ・バロック様式の壮麗な造りで、その美しさは『世界で最も美しい駅ランキング』に常にランクインするほど!
この駅舎は1905年に作られたので、実に100年以上も使われている駅ですが、非常に美しい状態を保っています。
私も実際見た時は「わぁ…」と声を上げてしまいました。
外観も美しいですが、やはり何と言っても内部の窓が美しいです。
曲線状に広がっていく様は、豪華なレースのようです。
また階段も美しく、まるでお城の階段のように優雅で格式の高さを感じます。
ブリュッセルからアントワープに向かう際は、この駅で降り立つことになります。
まずはアントワープ中央駅の美しさをじっくり堪能しましょう!
3−3.Del RaY本店
日本でも大人気のベルギーチョコ「Del RaY」の本店はアントワープにあります。
アントワープ中央駅から歩いて2〜3分ほどの、宝石屋さんが立ち並ぶ通りにあります。
Del RaY本店自体もまるで宝石屋さんかのような佇まいです。
Del RaYと言えば、ダイヤモンド型のガナッシュチョコレートが有名ですが、アントワープの特産品が宝石であるため、あのような形をしているのです。
何を隠そう、私はチョコがめちゃめちゃ好きで、バレンタインには何万円もつぎ込んで自分用のチョコを大量に買っています。(夫には余ったチョコをプレゼント笑)
そんな私が毎年必ず買うチョコの1つがDel RaYです。
最初は見た目がゴテゴテしていて、あまり美味しくなさそう…なんて思っていたのですが、アムールドゥショコラで試食をもらってビックリ!
ものすごい美味しかったんです。
外側のチョコと内側のチョコの固さもちょうどよく、何と言ってもチョコの味が良い。
華やかで、それでいてくどくない品の良い味なのです。
それ以来、Del RaYの虜になってしまいました。
アントワープ本店ではケーキも売られており、イートインすることができます。
チョコだけでなくケーキまで楽しめるのはベルギーならでは!
アントワープに来たらぜひ試してみてください!
<営業時間>
日曜・祝日休み
月〜土 9:00〜18:00
3−4.フルン広場
聖母大聖堂のすぐ近くにある、フルン広場は聖母大聖堂の全貌を見られるスポットです。
また、この広場にはピーテル・パウル・ルーベンスの像があります。
ルーベンスは『フランダースの犬』で登場する絵画を作成した画家であり、その生涯の長い時間をアントワープで過ごしました。
そのため、アントワープの中心に彼の像が建てられているのです。
アントワープには「ルーベンスの家」という実際にルーベンスが住んでいた邸宅もありますが、そちらは長期改修中では入れません。
広場の周りには飲食店も多くありますので、聖母大聖堂を見ながらゆっくりするのもありだと思います。
3−5.おすすめのレストラン
私がぜひともお勧めしたいのは、聖母大聖堂のすぐ目の前にある、Ristrante del sud classicoというレストランです。
えぇ〜?そんな観光スポット目の前のお店なんか、高いだけじゃないの?
正直私もそう思ってました。
…が、良い意味でその考えは裏切られ、夫と2人で大絶賛しました。
そんなこちらのレストランのイチオシはムール貝の白ワイン蒸し(26.9ユーロ、約4,300円)です。
日本にもあるメニューですが、ムール貝の鮮度と大きさ、味の濃さが違います。
とにかく美味しい。
出汁が出たスープも最高に美味しく、全部飲み切りました。笑
実はムール貝の白ワイン蒸しとドリンクしか頼まなかったのですが、パンとフライドポテトもついてきました。
このフライドポテトもまた美味しい。
何を隠そう、ベルギーの有名ファーストフードはフライドポテトなんですが、正直首都ブリュッセルのど真ん中にあるお店よりも美味しいフライドポテトでした。
営業時間
12:00〜22:00
4.注意点
2-1.行き方にも書きましたが、ブリュッセルからアントワープに行く場合は途中乗り換えが必要です。
私たちが行ったときは、乗り換え時間が短かったので、どこ行きの電車に乗り換えるのか、などをあらかじめ再確認しておきましょう。
5.まとめ
アントワープは聖母大聖堂やアントワープ駅を中心とした建造物が美しい街です。
また有名ショコラトリーDel Rayの本店もあり、美味しいレストランもあります。
ブリュッセルから2時間と日帰り旅行も十分可能ですので、ベルギーに旅行に行かれる際はぜひ足を伸ばしてみてください!
コメント