【2023年最新】オクトーバーフェストinミュンヘンの激ムズ参加方法や人気テントをご紹介！

ドイツ・ミュンヘンで行われる、世界最大規模のビール祭りオクトーバーフェスト2023に行ってきました。
2023年最新の様子や参加方法、人気のお店などをご紹介します。
この記事を見れば、外国人にはイマイチわかりづらいオクトーバーフェストに、心配なく参加することができるようになります！

実際行く予定の方はもちろん、「オクトーバーフェストに興味がある」「ビールが好き」という方もぜひご覧ください！

スポンサーリンク

1.オクトーバーフェストとは

1810年から続く、世界最大規模のビールの祭典です。
もともとはミュンヘンの王家の結婚式でしたが、どんどん規模が拡大し、現在のようなお祭りの形になりました。
結婚式が10月に行われたことから、毎年9〜10月の約2週間の間に開催される決まりとなっています。

オクトーバーフェストでは、最大1万人をも収容できる巨大なテントで、ビールを飲んだり料理を食べたりすることができます。
また、テントの外の屋台でご飯を食べたり、敷地内に数多くあるアトラクションを楽しんだりすることもできます。

このお祭りには、毎年約600万人もの人々が訪れるため、会場内はまるでテーマパークのように人でごった返し、どこもかしこも音楽と料理のいい匂いであふれています。
地元の人々は毎年10月を心待ちにし、お祭りの際は子供からお年寄りまで皆伝統衣装を着て「待ちきれない！」と言わんばかりの笑顔で祭りに繰り出していきます。

オクトーバーフェストは非常に有名なため、日本でもミュンヘンのものを真似してオクトーバーフェストと銘打ち、ビール祭りを数多く開催しています。
そんなビール好きには堪らないイベントがオクトーバーフェストなのです。

2.参加方法・注意点

オクトーバーフェストは無料で参加することができます。
ただ「ミュンヘンのどこで開催しているのか？」「予約は必要なのか？」など、迷うポイントがあるのでご紹介します。

この章を見れば、迷うことなくオクトーバーフェストに参加することができるようになります！

2−1.開催場所・アクセス

開催場所は「Theresienwiese」という巨大な緑地公園です。
最寄り駅は下記のようにいくつかあり、どの駅からでも徒歩5〜10分ほどで到着できます。
・Theresienwiese駅
・Poccistraße駅
・Goetheplatz駅
・Schwanthalerhöhe駅

会場の入り口は8つあり、下記のURLのマップより入り口の地図を確認することができます。
Oktoberfest-Map
(言語は英語に切り替えることが可能)

■オクトーバーフェスト会場

2−2.入場時の注意点

①カバンのチェック

入場時にはカバンチェックがあります。
このチェックとは「カバンの中身を見られる」と「カバンの大きさを見られる」の2つがあります。
中身については、危険物がないか確認しているようです。

カバンの大きさについては、オクトーバーフェスト会場内のジョッキが盗まれないように確認しているようです。
オクトーバーフェストで使用されるジョッキは各テントのロゴが入っていたりするため人気が高く、実は結構盗まれるらしいのです。
未然に防ぐために、あらかじめジョッキが入りそうなサイズのカバンは「預かり所に預けなさい」と指示されます。(預けるには1バッグあたり5ユーロかかります)

公式情報では、20cm×15cm×10cmより大きいカバンは預ける必要があると記載されていますが、そこまで厳密にチェックはされません。
下記のような基準でチェックしていると思います。
×リュック
○ハンドバッグ、ウエストバッグ、ショルダーバッグ

■カバン預かり所もMapで確認できます(ジャンプした先で「luggage storage」を選択)
Oktoberfest-Map

②飲み物の持ち込みチェック

会場の入場時には何も言われませんが、一部のビアガーデンやテントに入る際は飲み物の持ち込みチェックがされます。(水もだめ)
水を持ってきている場合は捨てるか、別のテントに行く必要があります。

ちなみに、各テントには多数のセキュリティスタッフがいて、大きめのカバンを持っていると、入出場時に飲み物の件とは別で、カバンの中身をチェックされます。

私たちはこのルールも知らず、水を持ったまま「Augustiner Festhalle」のテントに入ろうとし、入場拒否されました…。

トイレの近くに給水スポットがあるようですので、水を捨ててからのペットボトルをテント内に持ち込み、テントからでた後は給水スポットで水を汲んでも良いかもしれません。

2−3.席の確保・予約について

①予約は必要？

日中から行く場合は、席の予約は必要ありません。
…が、夜からオクトーバーフェストに参加する場合は注意が必要です。

各テントは「テント内の席」と「テント外の席(ビアガーデン)」を持っていますが、このうちテント外の席は予約不可です。
また、テント内であっても、下記のように予約不可の席が一定数設けられています。
・平日…25％が予約不可の席
・週末と休日…15:00までは半分は予約不可の席、15:00以降は35％が予約不可の席

平日でも土日祝でも、午前中〜午後イチくらいの時間帯は、探せばテント内の空いている席を見つけることができます。(テント外は余裕です)
ただし、夜になると異常に混みだし、予約不可の席は全席埋まり、さらには入場制限が敷かれてテント内に入場できなくなります！(テント外も空席を見つけるのが困難になる)

一度入場制限が敷かれると、テントの出入り口にセキュリティスタッフが待機し、絶対に外から人を入れないようにします。
このセキュリティスタッフの多くはあまり英語を話せないため、中の様子を聞くことも叶わず、それどころか基本イライラしているので全く相手にしてくれません。
(訳が分からず出入り口の近くまで行ったら、セキュリティスタッフに突き飛ばされて転びかけました…)

ということで、夜から行く場合は予約していくほうが望ましいです。
■公式予約サイトはこちら(テントによって、ビールやご飯などがついてきます)
https://www.munich.travel/en/offers/booking/oktoberfest-package#/

ただ、予約はその年の年初から受け付けており、オクトーバーフェスト前には予約は一杯になってしまいます。
当日や前日などの直前であれば、キャンセルが出て空くこともありますが、せっかく行くなら確実に予約したいですよね？

そういった場合は、少し値がはりますが、ツアーに申込みましょう。
ツアーでは同じような少人数のお客さんを集めて予約を行ってくれます。

あともう一つ良い点が…
ツアーなので、ちゃんとガイドさんがついてくれるんです。
公式サイトで予約した方が確実に安いですが、分からないことがあったときに助けてくれる人がいません。(忙しすぎてスタッフに質問しても答えてもらえないし、英語が分かる人も限られている)
心配なく楽しみたいなら、ツアー予約が無難だと思います。

■予約についてのQ&A(公式サイト)
https://www.oktoberfest.de/en/beer-tents/reservations-at-oktoberfest

②空席に座る場合

オクトーバーフェストでは、テント内外どちらも基本相席です。
空いてるスペースを見つけたら、そのテーブルに座っている人に「座ってもいいですか？」と聞きましょう。
意外と英語が話せないドイツ人は多いので、ドイツ語での質問文も覚えておくと良いと思います。

ただ、正直ドイツ人のオクトーバーフェストでのテンションの高さは異常です。笑

何と言ってもドイツの方は1年待ちに待ったお祭りですので。
歌ったり、踊ったり、椅子や机の上に立ったり…と、到底こちらがついていけないような雰囲気なので、もしかすると逆にこちら側が白けてしまう…なんてこともあるかもしれません。
空席を選べそうなら、外国人(ドイツ国外の方)の席を選んだほうが無難だと思います。

ちなみに、私達が座ったテーブルに来た他のお客さんももれなく外国人(英語話者)でしたので、皆さん同じ気持ちなのかもしれません。笑

2−4.注文時の注意点

①注文はテーブルで

ビールにしても料理にしても、注文をする際はテーブルじゃないと受け付けてくれません。
ですので、非常に混み合ってるテントの中で立ち飲みしようと、その辺にいるウェイターさんに注文しようとしても、注文できません。笑

ちなみに、ビールは1L単位でしか注文できませんので、心して注文してくださいね。

②支払いは提供後すぐ

テーブルで料理や飲みものを注文した後、注文したものが提供されたら、すぐに現金で支払いをする必要があります。（クレジットカードは不可）

最後にまとめて支払うのでもなく、テーブル単位で支払うのでもなく、提供単位ですぐに支払いますので、ご注意ください。

3.人気のテント紹介

2023年のオクトーバーフェストでは、テントは全部で17あります。
テントによって、提供しているビールが違うので、ビールの銘柄でテントを選ぶのも良いと思います。
ビールなら何でも！という方は、ぜひ下記のテントに寄ってみてください。

①Augustiner Festhalle

ミュンヘン最古の醸造所が開いているテントで、昼も夜も非常に混雑しています。
「オクトーバーフェストと言ったらここでしょ！」というお客さんも多くいるようです。
一番有名なだけあり、入場時のチェックは厳しめで、テントに入る前にカバンの中身をチェックされました。(会場入場時よりも丁寧に。笑)
提供されるビールは、名を冠した「Augustiner -Brau」です。
昼夜ともに混雑しています。

②Löwenbräu-Festzelt

日本でも売られている「Löwenbräu」の醸造所が出しているテントです。
もちろん、テント内ではLöwenbräuのビールが提供されます。
このテントは外国人にも人気が高いようで、スタッフの方も比較的英語が話せる方が多かったです。
(私たちの周りも日本人か英語話者でした)
昼は比較的空いている席を見つけやすいです。

③Hacker-Festzelt

若い方には「Hacker-Festzelt」のテントが人気です。
「バイエルンの天国」をイメージして作られた、可愛い内装のテントです。
提供されるビールはHacker-Pshorrで、ドイツ国内でも人気の高いビールです。
昼夜問わず混んでいますので、昼に行く場合も覚悟して行かれた方が良いと思います。

④Hofbräu-Festzelt

オクトーバーフェスト2023の中で2番目に大きなテントを出しているのが、こちらの「Hofbräu-Festzelt」です。
テントの名を冠しているビール「Staatliches Hofbräu」もまた、ドイツ国内で人気のビールです。
オクトーバーフェストでは、通常のものとは異なり、オクトーバーフェスト特別版ビールが提供されているようです。
昼は比較的席が見つけやすいです。

⑤Paulaner Festzelt

巨大な塔のようなものが目印の「Paulaner Festzelt」では、Paulanerビールが提供されます。
昼こそやや空いているものの、夜になると非常に混雑し、テント内はまるでクラブのようになります。
踊り騒ぎたい人はぜひ、こちらのテントへどうぞ。笑

4.屋台めし紹介

①ソーセージサンド

ミュンヘンと言えば、白いソーセージが有名です。
肉厚でプリップリの白いソーセージは、ハーブで味付けされているので何本でも行けちゃう美味しさです！
そして、実はこれをパンに挟むと、ソーセージのくどさが緩和され、より一層美味しくなります。笑

日本だと「パンとソーセージだけ」という食べ方はあまりしないかと思いますが、これが美味しいのでぜひ試してみてください！

②ポークナックル

日本ではなかなか見ない豪快な料理がポークナックルです。
骨付きの豚肉をこんがり焼き上げたもので、くどさはあまりなく、香ばしさと肉の美味しさが味わえます。
こちらもパンに挟んで、ケチャップ・マヨ・マスタードをかけてジャンキーにいただくこともできます。

③ジンジャーブレッドクッキー

もともとは王家の結婚式だったことから、ハート型の大きなクッキーが至る所で売られています。
アイシングで「Ich liebe dich」（＝I love you）と書かれているものが多く、可愛らしいです。
そしてお味はびっくり！生姜味のクッキーです。
食べるもよし、首からかけてお祭り気分を存分に楽しむもよし、のクッキーです。

④プレッツェル

ドイツと言えばのプレッツェルですが、塩味が強いのでビールとの相性も最高です。
会場内には至る所でプレッツェルが売られており、なんとテント内の席まで、売り子さんが売りに来ます。笑
小腹が空いたときにはぜひ試してみてください！

5.気になるあれこれ

①ビール飲めないんだけど楽しめる？

はい、楽しめます。
それぞれのテントでは、ビール以外の飲み物もちゃんと用意されています。
夫はビールが飲めませんが、行きました。笑

ただ、せっかくのビールのお祭りなので、少しは試してみることをオススメします。
Löwenbräuにはビールのレモネード割というものがあり、あまりビールが好きではない妻も結構ガブガブ飲めてたので、ぜひ試してみてください！

②小さい子を連れていける？

はい、連れていけます。
テント内には小さいお子さんを連れた家族も結構いました。
また、会場内の半分近くは遊園地ですので、お子様も楽しむことができると思います。

③予算はどのくらい？

どのくらい食事するかにもよるのですが、1テント1人あたり50ユーロ(約8,000円)は見ておいた方が良いと思います。
ビールが1L約15ユーロ(約2,400円)、メインディッシュが約20ユーロ(約3,200円)ほどです。

やはりお祭りですので、通常よりかなり高額です。

④会場内の治安は？

会場には非常に多くの警察がいるため、治安に不安を感じることはありませんでした。
ただ、酔っぱらいは非常に多く、道端でダウンしている人や、吐いてしまった跡、陽気に絡んでくる人…などはかなり見ました。(特に夜)

ビールがこぼれていたりもするので、足元には要注意です。笑

⑤急病の場合はどうすればいい？

急病の場合には、会場内に4箇所ある救護所に行きましょう。
軽度の場合はそこで対応してもらえますし、重度の場合は病院に搬送してもらえます。

やはりこういったイベントですので、会場付近には多くの救急車が待機しています。
(担架で運ばれる人も見ました)

⑥パレードはどうやったら参加できる？

パレードは予約席なるものもあったりしてややこしいですが、特に予約は必要ありません。
(一部明らかに席が設けられている部分があり、そこが予約席)
パレードが始まる20分ほど前になると、パレードのルートに人だかりができ始めます。
早めに行っていい場所を確保しましょう！

■パレードなどのイベント情報はこちら！(公式サイト)
https://www.oktoberfest.de/en/information/events

6.実際参加した感想

とにかく、お客さんの熱気がすごかったです。笑
飲む前から酔っ払ってると言うか…雰囲気に寄っているというか…
伝統衣装も着て、楽しそうにしている様子を見るとこちらまで楽しい気分になりました。

ただ、水を差すようなことを言ってしまいますが、現地の人と打ち解けてワイワイやれる！とは思わない方が良いと思います。
オクトーバーフェストは世界的に有名なお祭りですが、その性質は非常に閉鎖的です。
地元の人は地元の人だけで楽しむ、という雰囲気です。

じゃあ楽しめないかというとそうではなく、オクトーバーフェストに行ったら、あくまで一緒に旅行に来た家族や友達と楽しみましょう、と言いたいのです。
(あとはビールや料理など)
夢を見すぎているとギャップに驚いて、楽しめなくなってしまうので、それだけは心に留めておいてください。

スポンサーリンク スポンサーリンク