悲しいことがあった日(トルコ滞在19日目・イズミル)【世界ぶらり日記】

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今日はAirbnbのホストの夫婦にイズミル近郊のUrla(ウーラ)という街に連れて行ってもらいます。
実はイズミル滞在中に仲良くなり、飲みに行ったり、夜ご飯をご馳走してもらったりしてました。
2人は私たちと同い年で、結婚したタイミングも近く、初日の自己紹介時点でだいぶ親近感がありました。

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2人ともフレンドリーな性格でとても素敵な人たちです。
そのため、今日のお出かけを楽しみにしていました。

旦那さんは起きるのがとても遅く、皆で12:00ごろに朝食を食べました。
トルコの朝食はメゼ(前菜)が非常に多く並びます。
そしてどれも美味しいです。

トルコ、イズミル

この家には3匹猫がいるのですが、ご飯の用意をしていると、虎視眈々と狙われるので、別の部屋に閉じ込めます。
…が、そのとき3匹のうちの子猫の姿が見当たらないことに気づきました。

トルコ、イズミル

この家は9階なので窓から外に出たということはないはずです。
たぶん家具の隙間で寝てるんだと思う、ということだったので皆で朝食を食べます。

朝食後ラマザンが子猫を探しに行きます。
しばらくして奥さんの携帯電話が鳴りました。どうやら旦那さんからの電話のようですが、何かトルコ語で叫んで慌てて出て行きました。

何か良くないことがあったんだ、とわかりました。
恐る恐る窓から下を見ると二人の姿があり、別の男性が子猫の後ろ足を持ってぶらんとした状態で運んで来ました。

その子猫はこの家の猫であり、生気がないことは明らかです。
しばらくして、2人が帰ってきました。子猫は死んでいました。

何と言えばいいのかわかりません…ただ、今日のお出かけは無しにして、2人にはゆっくり休んでもらったほうがいいと思いました。

そう伝えると、2人は「いや、自分たちのためにも行くべきだよ。行こう。」と言います。
しばらくして準備を始めて本当に出かけました。
本当に良かったのかな?と思いましたが、それ以上は言えませんでした。

連れて行ってもらったUrlaはとても良いところで、ゆったりとした空気が流れる海沿いの街でした。
観光客は少ないものの、プチリゾート地のようです。
近くのスーパーで食べ物とお酒を買って、パラソルの下でのんびりと飲んで食べて語らいました。

トルコ、イズミル

そして家に帰り、今日はありがとねと伝えて部屋に戻りました。
しばらくして、ノックの音が聞こえて出てみると、何と私たちの分まで夕食が準備されてます!

一緒に食べようと準備してくれたのです。
2人にとって辛い日のはずなのに、こんなに良くしてもらって良いのだろうか…と思ってしまいました。

トルコ、イズミル

夕食はとても美味しく、トルコのお酒LAKIもいただきました。
途中2人がLAKIで「for Bebe」と言って乾杯していました。
Bebeは子猫の名前です。

LAKIは普段も飲むけど、お祝いごとや悲しいことがあった時にも飲むんだ、と教えてくれて、何だかトルコ人の気質に少し触れた気がしました。

以前道端でドーナツを作って配っているおじさんがいたのですが、そのおじさんは父親が亡くなったから配ってるんだ、と言っていました。

その時はよくわからなかったのですが、今日何となくわかった気がします。
トルコ人は悲しいことがあったとき、1人でしんみりするよりも、故人を想って大勢で過ごしたり、何か他者のためにすることを好むのかもしれません。

辛いことがあった2人に、少しでも明るい気持ちになってもらいたいと思い「明日は日本食を作って振る舞うよ」と伝えました。

明日はAirbnb宿泊最終日でもあります。
最後に良い思い出になるよう、頑張ります。

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