【2023年最新】フランスの世界遺産モン・サン・ミッシェルの歴史や見どころ、個人での行き方をご紹介!

※この記事にはプロモーションが含まれています。

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ、アイキャッチ フランス
フランス

フランスにあるモン・サン・ミッシェルは死ぬまでに見たい絶景とも言われ、フランスに行くならぜひ行きたいスポットの1つです。

モン・サン・ミッシェルはその景観はもちろん、歴史的にも興味深い場所です。
その歴史や見どころ、アクセスをご紹介します!

※この記事は2023年10月時点のレート、1ユーロ=約160円で計算しています。

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1.モン・サン・ミッシェルとは

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ
実は満潮の時しかあの光景は見られません笑

フランス北西部にある修道院です。
海抜わずか78mのこの修道院は、満潮の際には孤島になり、海の上に浮かんでいるお城のような景色になることで有名です。

その昔、聖オベールという司教の夢に大天使ミカエルが登場し、「自分を祀る聖堂を建てよ」とのお告げが3回もあったのです。
聖オベールは西暦709年10月16日に、当時モン・トンベと呼ばれていた岩山に、お告げ通り聖堂を建てました。

その後しばらくは修道院として使用されていましたが、14世紀になり、イギリスとフランスとの間で百年戦争が起こると、モン・サン・ミッシェルは難攻不落の要塞へと変化します。

また、フランス革命の際には、フランス国内であらゆる宗教施設が破壊されましたが、モン・サン・ミッシェルは壊されるのではなく、監獄として使用されることになり、解体を免れました。
最大で750名もの受刑者を収容し、受刑者たちは、監獄内で麦わら帽子を編むなどの仕事を指定ました。

1874年にようやく、歴史的建造物として指定され、大掛かりな修復工事が行われることになります。
そしてついに、1979年に世界文化遺産に指定されました。

■モン・サン・ミッシェル公式サイト
https://www.ot-montsaintmichel.com/en/

大天使ミカエルとは?
キリスト教に登場する大天使で、天使の騎士団の団長であるとともに、天国の門を守る門番でもあります。
最後の審判(=死後に生前の行いを裁かれる審判)の際には、大天使ミカエルによって魂の重さを測られ、天国行きか地獄行きかが決定します。

2.行き方

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

パリからツアーで行くことも可能ですが、私たちはレンヌからバスに乗って行きましたので、その方法を記載しています。

レンヌ駅からバスに乗って約1時間半ほどで到着します。
バスは片道1人12.5ユーロ(約2,000円)でした。

到着する場所はモン・サン・ミッシェルの目の前ではなく、モン・サン・ミッシェルのツーリスト・インフォメーションセンターの前です。
(帰りのバスの出発場所も同じ)

そこからモン・サン・ミッシェルまでは歩いて30分ほどです。

また、ツーリスト・インフォメーションセンターのそばから無料のシャトルバスも出ていますので、バスに乗れば、約10分ほどでモン・サン・ミッシェルの目の前まで行くことができます。

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ
ここが無料シャトルバスの乗り場

ちなみに、モン・サン・ミッシェル単体の所要時間は3〜4時間ほどですので、それを目安に帰りのチケットを購入すると良いと思います。

■レンヌ⇔モン・サン・ミッシェルの公共バス予約サイト(Kerios Armor)
https://keolis-armor.com/en/5ey-Timetables-of-the-lines.html

3.料金・チケット購入方法

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ
階段の右側が当日購入の列、真ん中(列なし)が事前購入の列です

モン・サン・ミッシェルの料金・営業時間は下記のとおりです。

料金

入場料…11ユーロ(約1,760円)
  ※土日祝日は+2ユーロ

オーディオガイド…3ユーロ(約480円)

営業時間

1/2〜04/30…09:30〜18:00
5/2〜08/31…09:00〜19:00
9/1〜12/31…09:30〜18:00

※基本的に毎日営業していますが、訪問計画時には下記のサイトをご確認ください。
https://www.ot-montsaintmichel.com/en/discover/our-essentials/the-abbey-of-mont-saint-michel/

チケットは現地購入またはWebで購入することができます。

午後に行く場合は、現地購入の列が非常に長くなりますので、Webがオススメです。
土曜日の11時前に入場した際は特に列はありませんでしたが、13:30前には現地購入の列は非常に混んでいました。

チケットの印刷は不要です。

■公式サイト オンラインチケット購入ページ
https://booking.ot-montsaintmichel.com/e-billet-pour-1-entree-plein-tarif-adulte-a-l-abbaye-du-mont-saint-michel.html?origine=switchLangue

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4.見どころ

ここからはモン・サン・ミッシェル内部について、順路の順番で見どころをご紹介していきます。

Youtubeでも観光の様子をご紹介していますので、ぜひご覧ください!

4−1.付属教会

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

修道院内部の最初の見どころは付属教会です。

天井が高く、また広いスペースがある教会です。
ステンドグラスの窓から入る光は美しく、神々しい雰囲気を感じます。

付属教会内には教会がいかにして修復されたか、などの歴史にまつわる展示品やビデオ上映があります。

4−2.ラ・メルベイユ(ラ・メルヴェイユ)の回廊

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

付属教会を抜けて進んでいくと、1228年に建設されたラ・メルベイユの回廊に出ます。

この回廊がある建物全体のことをラ・メルベイユと呼ぶのですが、実はモン・サン・ミッシェルの見どころの多くはラ・メルベイユにあります。

ラ・メルベイユという名前は「奇跡のように美しい」という意味で、この回廊のある建物の美しさからそう名付けられました。

この回廊はモン・サン・ミッシェル内の端の方に位置していますので、干潟がバッチリ見えて絶景です。

4−3.修道士の食事の間

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

回廊の次は修道士の食事の間です。
ここでは、40名ほどの修道士たちが食事をとっていました。

天井のアーチが美しく、またたっぷり光が入って明るい部屋です。

食事中は会話を楽しんだりはせず、朗読担当の人が毎日あらゆる聖人の生涯を伝える朗読を行っていたそうです。
朗読者以外の修道士は全く会話はせず、朗読を聞きながらご飯を食べていました。

また、コミュニケーションをとる必要があったときも声は出さず、身振り手振りのみでコミュニケーションをとっていました。

修道士たちの食事は野菜を基本としたメニューでした。
祝祭日などには乳製品や魚なども食卓に並んだそうです。
海が近いためか、くじらイルカを食べることもありました。

この食事の間には簡単なテーブルが置いてあったりして、食事の光景を思い浮かべやすかったです。
これ以降は座れる場所があまり多くないので、ここで休憩していっても良いと思います。

4−4.迎賓の間

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

修道士たちの食事の間から階段を降りていくと、迎賓の間に出ます。

ここは高貴な巡礼者や、修道院に属さない聖職者などのための部屋でした。
迎賓の間というだけあって、昔はここが一番綺麗に飾り付けされていました。

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

この部屋にはいくつか暖炉があるのですが、そのうちの2つで食事を作り、1つで温め直して提供していたそうです。

この暖炉自体は今はなくなっていますが、暖炉が置いてあった壁は見ることができます。
ぽっこりと暖炉スペースがあって、天井は煙突みたいになっています。

このスペースに入ってみると、とても大きな暖炉だったんだと体感できます。

4−5.地下礼拝堂

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

迎賓の間の先へ進むと、地下礼拝堂に着きます。
太い柱が特徴的な礼拝堂で、1446年から建設され始め、百年戦争中に完成しました。

ペストの流行やイギリスとの戦争など、暗い影を落とした時代に、祈りを捧げる場所として機能しました。

実際見てみると、礼拝堂らしさというのは現在はあまり感じられませんが、何より立派な柱に圧倒されます。

4−6.聖マルティヌス地下礼拝堂

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

さらに進んでいくと、かなり暗い空間に出ます。
そこが聖マルティヌス地下礼拝堂です。

巡礼者専用の礼拝堂で、聖人マルティヌスに捧げられました。

この礼拝堂は唯一明かりに照らされている空間である、ロマネスク様式のアーチが特徴的な礼拝堂です。
どっしりと重厚な感じがまさにって感じですね。

ロマネスク様式とは?
古代ローマ風の作りの様式です。
古代ローマ時代と言ったら、石造りの巨大な円形劇場のイメージですよね。
あれをまさに教会等の建物に適用させた形で、下記のような特徴があります。
・石造り
・重厚
・半円の天井
また、建築様式の初期のため、建物を支える構造上、壁が分厚く窓が小さいのも特徴です。
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4−7.エレベーター

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

聖マルティヌス礼拝堂を抜けて先へ進むと、大きな車輪のようなものが見えてきます。

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

ここは実はエレベーターとして利用されていました。

モン・サン・ミッシェルは、フランス革命後に監獄として利用されていました。
その際、囚人6人でこの巨大な車輪を回し、下の階から食料や資材を運んでいました。

実際見てみると非常に大きな車輪で、私の背丈の2〜3倍ほどあります。

4−8.聖ステファノ礼拝堂

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

エレベーターのすぐ横にあるのが聖ステファノ礼拝堂です。
ここは死者への祈りを捧げるための礼拝堂です。

モン・サン・ミッシェルで亡くなった方の体はここで清めるため、死者のためのベッドもあります。
実は、1つ前のエレベーターの部屋は納骨堂としても利用されており、ここで清めた後はそちらに骨を納めていたようです。

この礼拝堂にある十字架にはギリシャ文字のΑ(アルファ)Ω(オメガ)が刻まれています。
ギリシャ文字の始まりと終わりの文字であり、聖書ではあらゆるものの始まりであり終わりである、ということで神を表しているそうです。

この礼拝堂には15世紀に作られたピエタの彫像もあります。

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

4−9.騎士の間

フランス、モン・サン・ミッシェル、レンヌ

モン・サン・ミッシェル修道院内部の最後は騎士の間です。

この部屋は暖炉付きの休憩室として利用されました。
14世紀以降は学習や研究の間としても利用されたようです。

ラ・メルベイユの建物は、
 一番上の「修道士の食事の間」
 その下の階の「迎賓の間」
 さらに下の「騎士の間」
が縦に並んだ作りになっています。

それぞれを見比べると上から下にかけて、徐々に柱が増え、さらに柱の直径も大きくなっていることがわかると思います。
(修道士たちの食事の間に関していえば、部屋の中に柱なしです。)

やはり下に行くほど重みがかかるので、この時代の建築技術では下の階の方がどっしりとした作りになるのですね。

5.レストラン・カフェなど

モン・サン・ミッシェルのある岩山(孤島)にはたくさんのレストランやカフェがあります。

特に有名なのはふわっふわのオムレツを提供しているラ・メール・プラールです。

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オムレツはなんと45ユーロ!(約7,200円)
高い…

私達はちょっと高すぎて断念しました。笑
もちろん他のお店はもう少し安いです。
このお店は有名すぎて激高なだけです。

とはいえ、観光地ですので、街のレストランと比べると当然高いです。
節約派の方は島から出て、ツーリスト・インフォメーションセンターの方面まで歩くと、多少カフェっぽいものがあります。

…が、実際営業しているお店はそこまで多くなかったので、あまりアテにしすぎないほうがいいと思います。

私達はツーリストインフォメーション近くにある、ベーカリー併設のお土産屋さんみたいなところに入りました。
ペットボトルのコーラが3.6ユーロ(約576円)でしたので、まぁ普通の街の倍くらいの価格です。

モン・サン・ミッシェルの所要時間は3〜4時間ほどです。
レストランなどに入らない場合は、周辺に安い店は少ないということを念頭に帰りのチケットを購入すると良いと思います。

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6.注意すべきこと

6−1.チケットはなるべくWeb購入にする

どうもモン・サン・ミッシェルは当日現地購入する方が結構多いみたいです。

午後からかなり並んでいたので、事前にWeb購入しておくことを強くオススメします

詳しくは3.料金・チケット購入方法をご覧ください。

6−2.歩きやすい靴・服装にする

モン・サン・ミッシェルは構造上階段の上り下りがとても多いです。
また、モン・サン・ミッシェルの干潟周辺を歩く場合は、湿った土の上や岩場を歩くことになります。

そういったことも見越して、歩きやすい服装・靴で行きましょう!

6−3.周辺に安めのカフェ等は少ない

5.レストラン・カフェなどでも記載しましたが、モン・サン・ミッシェルの島の中のカフェやレストランは観光地の料金設定です。

どうしてもモン・サン・ミッシェルで食べたい!ここで食べることに意味がある!という方は良いと思いますが、
軽い気持ちで「ちょっと時間つぶせるとこないかな〜」と考えていると、やはり高くつきます。

あまりお金を使いたくないという方は、暇な時間があまり多くならないように計算して、帰りのバスを手配しましょう!

7.まとめ

モン・サン・ミッシェルは大天使ミカエルのお告げによって建てられた、キリスト教の聖地の1つです。

時代とともにその役割は変化し、ときに要塞、ときに監獄として利用されてきました。

現在では世界遺産に登録され、その美しい景観と建物内部の歴史を見ることができます。

レンヌの街からバスで1本で行けますので、ぜひ行ってみてください!

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