私は2023年5月からGoogle adsenseの審査を受け続け、7月に審査5回目にしてようやく合格しました。
合格までに様々なネット記事を参考にし、そのおかげで合格できました。
…が、旅行ブログというよりノウハウ系のブログを想定して書かれている内容が多く、旅行ブログだと当てはまらないこともありました。
今回は私がGoogle Adsenseの審査を通すために改善したポイントを、全ブログ共通部分と旅行ブログ特化部分に分けてご紹介します。
目次
1.審査通過時のブログ状態
Google Adsenseの審査に通過した際の、私のブログ状態は下記の通りです。
・公開記事数
18
・1日あたりの平均ビュー数
全記事合計で25ビューほど
・カテゴリー数
1
・タグ数
0
・記事の文字数
約2000〜5000文字(平均3000文字程度)
記事数は本当は31あったのですが、いろいろ非公開にして合格時は18でした。
ちなみに、審査で落ち続けていたときのGoogle Adsenseからの指摘文言は下記のとおりです。
- コンテンツの最小要件
- ユーザーエクスペリエンス
- ウェブマスター向けのガイドライン 質の低いコンテンツ
- ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン
2.改善したポイント
ここからは合格までに実際に私が改善したポイントを記載していきます。
今回の私の記事では、改善したポイントの概要と意味を記載しています。
具体的な設定方法などは記載していません。
そのため「いや、それ実際どう設定するのよ?!」ということもあるかと思います。
設定やHTMLに詳しいわけではないので、自信を持って書けないんです。すみません…
ネットで検索すれば出てくると思いますので、お手数ですが別途調べていただくよう、お願いします。
2−1.全ジャンルのブログに共通するポイント
私が実施した改善策の中で、全ジャンルのブログに共通する部分は下記のとおりです。
- プライバシーポリシー、プロフィール、お問い合わせ、コメント欄、HTMLサイトマップの設置
- XMLサイトマップの登録
- サイドバーやメニューバーの整理
- 不要なSNSフォローボタンの削除
- 非表示ページや無効なページの残骸の削除依頼
- 誘導ページを減らす
- トップページを初期状態に戻す
- 固定ページや誘導ページのインデックス削除
- セキュリティ向上
- スパムコメント対策
- アーカイブのnoindex対応
- 外部リンクの削除
- robots.txt対応
- モバイル表示対応
①プライバシーポリシー、プロフィール、お問い合わせ、コメント欄、HTMLサイトマップの設置
これは「Google Adsenseの審査 準備」などで調べれば、すぐに出てくる内容だと思います。
個人的に注意したのは、下記4点です。
- プライバシーポリシーに著作権・肖像権・免責事項すべて盛り込む
- メニューバーにプライバシーポリシーを表示させる
- プライバシーポリシーにGoogle Adsenseを利用していることを記載する
- プロフィールをなるべく細かく書く
また、HTMLサイトマップとは、Google search consoleに登録するXMLサイトマップのことではなく、ブログを訪れたユーザーが実際目にするサイトマップのことです。
②XMLサイトマップの登録
Google search consoleに登録する、XMLサイトマップの登録です。
これもネットで調べると、設定方法を丁寧に解説してくれているサイトがあると思います。
③サイドバーやメニューバーの整理
Google adsenseの審査に通過するまでは、ブログの見た目にこだわる心は捨てたほうが良いです。
サイドバーやメニューバーは、ユーザーのアクセシビリティ(使いやすさ)を意識した設定をしておくべきです。
例えば、「プライバシーポリシーやプロフィールに飛べるようにしたほうが良い」や「ブログ内の検索ができるようにした方が良い」など…
こちらも設定すべき内容を記載している記事がたくさんありますので、ネットで調べてみてください。
④不要なSNSフォローボタンの削除
SNSボタンに限らないのですが、Google adsense審査中は、ボタンを押したのに、リンク先が不正で何も表示されない(または無効なページと表示される)という状態はまずいです。
ユーザーエクスペリエンスの指摘に引っかかります。(たぶんその他の指摘項目にも)
まぁ実際ブログを見る側になったら、「意味ないボタンを配置するなよ」と思いますよね…
リンク先がないボタンは削除しておきましょう。
⑤非表示ページや無効なページの残骸の削除依頼
これについて記載している記事があまり多くなかったのですが、個人的にとても重要だと思います。
Google adsenseの審査対応をしている中で、記事や固定ページを非公開・削除したりすることは多々あると思います。
その時、Google search consoleにもインデックス削除依頼をかけていますでしょうか?
一度公開した記事は基本的にGoogle search consoleにインデックス登録がされているはずです。
インデックス削除をしていないと、ユーザーがGoogleで検索したときには検索結果画面に表示されますので、クリックして記事を見ようとします。
そうすると画面には
404エラー(ページが見つかりません)
と表示されます。
これもまた、ユーザーエクスペリエンスの指摘に引っかかります。
非表示にしたのに検索結果に出てきてしまう記事は、Googleで下記を検索するとわかります。
site:https://(ドメイン名)
このブログであれば「site:https://helloworldsabrina.com」と検索します。
そうすると、インデックス登録されている記事が表示されますので、その中の1つ1つの記事をクリックして、エラーがないか確認していきます。
ちなみにこれ、削除依頼して実際検索結果に表示されなくなったはずのものが、数日経つと検索結果に復活していることがあります。(怖い)
理由はわかりませんが、この現象はかなり起こるので、審査に出している期間中は毎日「site:https://helloworldsabrina.com」で検索して、もぐらたたきをしていました。
⑥誘導ページを減らす
誘導ページとは、カテゴリーやタグなどのページのことを指します。
(記事をまとめているページ)
このブログであれば、「アジア」「世界遺産」などのページが該当します。
こういった誘導ページは実質内容がないので、Googleからすると価値の低いページです。
誘導ページを0にすることはできませんが、あまりにも多いと価値の低いブログと認識されてしまいます。
審査に合格するまではタグは0、カテゴリーは最小限にしたほうが良いと思います。
⑦トップページを初期状態に戻す
私がGoogle adsenseの審査に出す前に、結構凝ってトップページを作ってしまってました…
が、結局初期状態に戻しました。
おしゃれ度は下がるのですが、使いやすさ的には「トップページに飛ぶと新着記事一覧が表示される」方が良いのです。
審査に受かるまでは、ブログの見た目は二の次です。
⑧固定ページのインデックス削除
固定ページとは、プライバシーポリシーやプロフィールなどのページのことです。
誘導ページとは、カテゴリーやタグなどの記事まとめページのことです。
こういったページは必要不可欠ですが、情報量としては乏しく、ユーザーのためになるものでもないので、価値的には低いようです。
そのため、検索結果に表示されてGoogleさんに価値があるかないか?の判定がされないよう、インデックス削除依頼をかけます。
そしてnoindex対応もします。(noindex対応については⑪アーカイブのnoindex対応をご覧ください)
最終的にはsite:https://(ドメイン名)で検索して、検索結果に出てこないかどうかの確認をします。
⑨セキュリティ向上
ブログ自体のセキュリティを向上させるための対応です。
私はWordfenceSecurityのプラグインを入れて、ファイアウォールと2段階認証をつけることで、セキュリティアップを図りました。
セキュリティ対策って必要なの?難しそう…と思われる方も多いかもしれませんが、私個人的にはとても重要だと思います。
ブログとは仕組みが異なりますが、前職がSEだったので、システムとセキュリティは切っても切り離せないものだと感じます。
プラグインを入れて設定するだけなので、Google adsenseの審査の合否に関わらず、対策したほうが良いと思います。
⑩スパムコメント対策
これもセキュリティ対策の一環です。
スパムコメントが来てしまった場合、ブログに訪れたユーザーがスパムコメントをクリックしてしまい、ウイルス感染…なんていうのは困りますよね。
こちらもGoogle adsenseの審査のためだけでなく、ご自身のブログのためにも設定しておきましょう。
プラグインを入れるだけですので簡単です。
⑪アーカイブのnoindex対応
アーカイブとは自動的に作成される、「期間ごとに記事をまとめているページ」です。
このブログであれば、「2023年12月」などのアーカイブがあります。
これは誘導ページにあたりますが、自動的に作成されてしまいます。
もしインデックス登録されていたら、Google search consoleでインデックス削除依頼を行い、noindexの設定をしましょう。
noindexの対応とは、その名の通り「インデックス登録しない」という設定です。
WordPressであれば、記事編集画面の下の方に「インデックスしない」というチェックボックスがあると思います。
それにチェックを入れるだけです。
⑫外部リンクの削除
私は旅行ブログでしたので、相当な数の外部リンクがありました。
例えば、観光スポットの公式HP、電車の予約サイトなど…
というか、旅行ブログだったら、そういったリンクがあってほしいと思います
しかし、外部リンクを貼ると、Google adsenseの審査の際、リンク先のチェックまで入るようです。
つまり、外部リンクが多ければ多いほど、審査対象が増え、合格する可能性が低くなります。
すべてを削除したりはしてませんが、結構な数の外部リンクを一時的になくしました。
(特にリンク先のサイトが貧弱そうなもの)
これは合格後に復活させています。
⑬robots.txt対応
これはざっくり説明すると、Googleさんに対してブログのXMLサイトマップを場所を明示し、かつ「ここは管理者用の編集画面だからチェックしないで!」と伝えるものです。
日々記事を編集する際、「admin」とついたURLの画面で編集していますよね?
でもこれも同一ドメイン内のURLなので、インデックス登録されてしまう可能性があります。
また、XMLサイトマップがrobots.txtに登録されていないと、Googleさんがうまくブログを徘徊することができません。
⑭モバイル表示対応
これは単純に私のブログが、モバイルで見たときに画像サイズがおかしかったりする部分を修正しました。
普段記事はパソコンで書いている方が多いと思いますが、モバイルでの表示のされ方も見ておかないと、意外と読みづらい表示になってしまっている場合があります。
(ユーザーエクスペリエンスに引っかかります)
Google adsense審査のためだけでなく、こちらもチェックしたほうが良いです。
2−2.旅行ブログに特化したポイント
- 肖像権対応
- 著作権対応
- 性的コンテンツの削除
- アルコールの
①肖像権対応
おそらくノウハウ系のブログを想定した内容では、この点について書かれることは皆無だと思います。
…が、旅行ブログだとこれ絶対気をつけたほうが良いです。
旅行ブログなんて写真があってナンボですし、その写真に人が映り込むなんて日常茶飯事です。
でも、プライバシーポリシーに肖像権について書いてますよね?
めちゃめちゃめんどくさいですが、写真に映り込んだ人の顔は、顔がしっかりわかるようなら全部モザイクをかけましょう。
②著作権対応
著作権についてはノウハウ系のブログだと「ネットで拾ってきた画像を使わないようにしましょう」的なことが書かれています。
旅行ブログにおいて、ネットで拾ってきた画像や、フリー画像を使うことなんてそうそう無いので、
「このブログには関係ない」
そう思ってました…
いや、関係あるんですよ。
記事に載せているその写真の中に…
Coca colaなどの缶が写っていないですか?
Heinekenとか大丈夫ですか?
TOYOTAのロゴ入ってませんか?
調べてみたところ、社名を文中に記載すること自体は著作権侵害に当てはまらなさそうですが、ロゴが写った写真は著作権や商標権の侵害に当たる可能性がありそうです。
このことに気づいたとき、そんなの書いてる記事なかったよ…?!といった気持ちでした。
確かに、ノウハウ系のブログでロゴが映り込むケースは少なそうですもんね…
絶望的な気持ちで、これもモザイク処理をしました。
③性的コンテンツの削除
Google adsenseのポリシー違反なんてしてないし、絶対関係ないと思っていましたが、審査が受からない決定的なポイントはなんとこの項目でした。
性的な内容なんて、もちろん書いてないですよ?
でも気づいてしまったのです、私が載せた写真に性的な内容が含まれていたことに…
それはギリシャの彫刻です。
ギリシャの彫刻ってだいたい裸ですよね。
つまり、彫刻ですけどがっつり写ってしまってるんです…
彫刻をそんな目で見たことなかったので、まさに青天の霹靂でした。
でもよく考えたら、これはまぁ引っかかりますよね…
彫刻の他にも、絵画や水着姿など、自分では性的なものと思ってなくても、そう認識されるものが結構あるので、旅行ブログでは要注意です。
あと衝撃的なコンテンツ(暴力系)や武器や兵器に関するコンテンツも、旅行写真によってはひっかかるのでご注意ください。
■Google adsenseのコンテンツ制限についてはこちら
https://support.google.com/adsense/answer/10437795?sjid=11778820806626197344-EU&visit_id=638378982027671129-3774756077&rd=1
3.その他注意点
私が声を大にして言いたいのは、「審査に受かるまでは公開記事は増やさない方が良い」ということです。
私は審査中だろうと、公開記事を増やしていきました。
そして審査に落ちる度に、次の改善項目を探して実施していきます。
審査4回目で「今までの写真に映り込んだ人、ロゴのモザイク処理」をしなければいけないと気づいたときは絶望しました。
(このとき、相当な数の記事を非公開にしました)
公開記事を増やせば増やすほど、審査に落ちる原因を追求することも難しくなり、改善策を実施する手間も増えます。
最低限の記事を書いたら、あとは受かるまで増やさない方が良いです。
4.気にしすぎなくて良いこと
4−1.ビュー数
私のブログは審査に合格したとき、ほとんどビュー数はありませんでした。
これは審査とはほぼ関係無いので、気にしなくて良いと思います。
4-2.独自性
旅行ブログであれば、同じ観光地に行けば、ほぼ同じ内容の記事ができあがります。
さすがに別の記事のコピペはダメですが、「私の記事は他の人の記事と内容かぶってないかな?」と気にしすぎる必要はないと思います。
世の中の大抵の記事は、他者が書いた内容とある程度被っているはずです。
4−3.再審査までの期間
私は審査に落ちた後、毎回割とすぐに再審査に出していました。
最後に受かったときは、前回の審査から3〜4日程度しかあけていないと思います。
これは意図的に日にちをあけたのではなく、落ちた原因と思われる部分の対応をしていたら時間がかかり、3〜4日経ってしまったからです。
落ちた後、原因を調査して対応したなら、すぐに出しても構わないと思います。
ただ、原因は1つではないことが多いと思うので、原因の調査はしっかりしたほうが良いと思います。
5.まとめ
Google adsense審査に落ち続けると、私のブログってだめなのかな…と思ってしまうこともあると思います。
しかし、大抵の場合は記事の内容ではなくて、ブログの形式・設定が原因だと思います。
いろんな方がGoogle adsense審査のために対応した内容を挙げています。
めげずにたくさんの記事を漁り、未設定な部分を直していきましょう!
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