トルコの中でも大人気の観光地であるパムッカレは、雪のように真っ白な地面と淡いブルーの温泉が美しい絶景スポットです。
そして、ただ絶景を見るだけでなく、足湯につかったり、なんと近くのローマ時代の遺跡を見学することもできちゃいます。
そんなパムッカレの行き方・入場料などをご紹介します。
見どころをまとめた簡単な地図もありますので、ぜひご覧ください!
※この記事は2023年11月時点のレート、1リラ=約5.5円で計算しています。
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目次
1.パムッカレの基本情報
1−1.パムッカレ石灰華段丘とは
トルコ南西部にある観光地で、こちらの写真のような、真っ白な石灰棚とその窪みに溜まった温泉水で有名な景勝地です。
この雪世界のような景観(パムッカレ)と、すぐ上にあるローマ時代の遺跡(ヒエラポリス)の2つを合わせて、1988年に世界遺産に登録されています。
しかしながら、パムッカレはしばしば「がっかり観光地」と言われてしまいます。
それは、窪みに溜まっているはずの温泉水が干上がっていることがあるためです。
とはいえ、真っ白な石灰棚だけでも十分綺麗なんですけどね
温泉の湯量が減ってしまったため、現在では定期的に注水が行われているようです。
そのため、パムッカレの全てのくぼみに温泉水が溜まっている状態ではありませんが、基本的にどこかのエリアの窪みにはしっかり水が溜まっているはずです。
諦めずにきれいなスポットを探してみることが重要です。
1−2.ヒエラポリスとは
古代ローマ時代の遺跡で、パムッカレ石灰華段丘のすぐ上に広がっています。
特に円形劇場とクレオパトラのプールが有名で、パムッカレのツアーではほぼ必ず組み込まれています。
円形劇場は非常に保存状態がよく、ほぼ当時のままなんじゃないか?というくらい綺麗に残っています。
クレオパトラのプールはその名の通りクレオパトラが入浴したと言われているプールで、遺跡の中に水が溜まって、プールになっています。
遺跡のプールに入れるなんて、世界でもこのヒエラポリスくらいなんじゃないでしょうか?
他にも死者の世界ネクロポリスや大浴場、フロンティヌス門などが人気のスポットになっています。
1−3.宿泊先は「デニズリ」か「カラハユット」がおすすめ
さて、そんなパムッカレに行く際、宿泊先をパムッカレで探すことはおすすめしません。
というのも、パムッカレ自体は非常に小さな村のため、やや不便だからです。
ベーシックな宿泊先は「デニズリ」という街です。
パムッカレから17kmほど南に位置する街で、結構大きな街です。
ホテル、レストラン、服屋さん…と基本的になんでも揃っています。
※デニズリからパムッカレへの行き方は2.行き方を参照
そしてもう一つ、オススメの宿泊先は「カラハユット」です。
こちらはパムッカレから9kmほど北に位置する街で、デニズリよりも小さい街です。
ただ、ここの街はパムッカレよりもしっかりと温泉が湧いている街で、少しリッチなホテルがあったり、宿泊先に温泉がついていたりします。
トルコ国内の別の都市への移動などの便利さをとるならデニズリ、ゆったり温泉を楽しみたいならカラハユットが良いでしょう。
ちなみに、パムッカレに足湯以外の温泉はありません。
1−4.別の都市も観光するなら
オススメの都市はイズミルまたはセルチュクです!
セルチュクにはトルコが誇る最も人気の遺跡、エフェソス遺跡があります。
また、セルチュクからはワイン造りで有名な街シーリンジェへ日帰り旅行ができます。
(この街は雰囲気も可愛い)
イズミルは大都市で、バザールや今風なバー、数多くのレストランがありますし、何よりイズミルには空港があります。
海沿いの街なので景観も綺麗ですよ。
また、イズミルからエフェソス遺跡へ日帰りで行くこともできます。
どちらもデニズリから電車・バスがあり、2時間半〜5時間ほどで行くことができます。
■電車の時間を調べるならこのアプリ
TCDD – Apple store
TCDD – Google play
■バスの時間を調べるならこのアプリ
Obilet – Apple store
Obilet – Google play
デニズリ⇔イズミルの交通手段
【電車】
所要時間:約5時間
料金:185〜190リラ ※2024年6月現在
【バス】
所要時間:2時間半〜4時間半(グレード・時間帯による)
料金:350〜550リラ ※2024年6月現在
デニズリ⇔セルチュクの交通手段
【電車】
所要時間:
料金:
【バス】
所要時間:約1時間
料金:110〜300リラ ※2024年6月現在
2.行き方
私達はデニズリに宿泊したので、デニズリからの行き方を記載します。
※他の都市からデニズリへの行き方についてはこちらをご覧ください。
また、温泉都市カラハユットについては、この章の最後に少し記載しています。
デニズリからパムッカレに行くのはとても簡単です。
まず、デニズリオトガル(バスターミナル)に向かい、オトガル内に入ったら地下へ向かいます。
※デニズリオトガルの地下には荷物預かり所もあります。85Lのバックパックで50リラ(約275円)でした。
■デニズリオトガル
地下にはたくさんのドルムシュ(乗り合いバン)がありますが、そのうち76番のPamukkale-Karahayıt行きのものに乗ります。
バンには番号は書いていませんが、行き先が書いてあります。
一応ドライバーに行き先を確認しましょう。
ドルムシュは1時間に2本出ます。
あらかじめドライバーにパムッカレに行きたいと伝えておきます。
運賃は一人あたり24リラ(約132円)でしたが、トルコはインフレが酷いのであまりアテにしないようにしてください。
(日本円換算したときの金額は大きくは変わらないはずです。)
パムッカレの中心部につくと、ここがパムッカレだと言われると思いますので、降りてください。
降りた場所は、帰りのドルムシュの乗り場でもあります。
■パムッカレの停留所
ドルムシュを降りた場所からパムッカレ石灰華段丘の入り口までは、歩いて5分程度です。
■パムッカレ石灰華段丘の入り口
カラハユット⇔パムッカレについて
デニズリからパムッカレに向かうドルムシュを、パムッカレで降りずにずっと乗っていくと、温泉都市カラハユットへ着きます。
反対に、カラハユットからパムッカレへ行くドルムシュは1時間に2本が出ています。
カラハユットでの乗り場については、カラハユットの宿の方に確認すると教えてもらえると思います。
3.入場料
2023年11月時点の入場料は700リラ(約3,850円)です。
このチケットでパムッカレ石灰華段丘とヒエラポリス、博物館すべてに入ることができます。
トルコはインフレが酷いので、実際行かれる際は公式HPで入場料をチェックしてください。
■公式HP
muze.gov.tr
4.見どころ地図
パムッカレ石灰華段丘とヒエラポリスの見どころをまとめた簡単な地図を作成しました。
入出場口は赤、特に有名なスポットは黄緑、石灰華段丘は青色で表しています。
私が2.行き方で紹介した入り口は南下段門になります。
プールについては、夏期の間のみ入場可で別料金がかかります。
(クレオパトラも入浴したと言われる、古代遺跡の中のプールです。)
所要時間はパムッカレ石灰華段丘で1時間、ヒエラポリスで1時間半ほどかかります。
◆Youtubeでもご紹介しています!
5.注意点
5−1.冬は寒い
パムッカレ石灰華段丘のエリアは靴は禁止です。
つまり、裸足or靴下で歩くことになります。
入り口からある程度進むと完全に水たまりの場所がちらほら出てくるので、最終的には裸足です。
このとき、この水たまりの水は普通に冷たいので、冬に行くと足が痺れるほど冷たい状態になります。
(すぐ脇に足湯はありますが、それでも寒い)
水量はそこまで多くなく、膝下程度の水たまりですが、冬に浸かると寒いので覚悟が必要です。
5−2.服装の注意
先述の通り、膝下程度に水に浸かることになりますので、膝上までまくれるズボン、タオルを持参されたほうが良いと思います。
夏期であれば、水着+Tシャツなどでも良いと思います。
また、ヒエラポリスにはクレオパトラのプールがあり、古代遺跡のプールに入れる珍しいスポットです。
夏期であればプールに入れますので、ぜひ水着を持っていきましょう。(プールは別料金)
6.まとめ
パムッカレはトルコ内でも大人気の観光地で、パムッカレ石灰華段丘とヒエラポリスのセットで世界遺産にも登録されています。
石灰華段丘の知名度が高いですが、古代ローマ時代の遺跡ヒエラポリスも歴史的価値の高いスポットです。
パムッカレ自体は小さな村ですので、宿泊される際はデニズリ、カラハユットで宿を探してみてください。
また、石灰華段丘は裸足で水の中を歩く必要がありますので、冬に行かれる場合はお気をつけください!
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