クロアチアのシベニクについて、観光・グルメ・移動情報をご紹介します。
シベニクに宿泊する場合のおすすめ滞在日数や予算も記載しています。
実はシベニク周辺には、スプリットやトロギルなどの観光都市もあるため、それらの街との間でデイトリップは可能なのか?という視点でもご紹介しています。
※この記事は2023/08時点のレート、1ユーロ=約160円で計算しています。
目次
1.おすすめの日数・予算
シベニクに宿泊する場合のオススメ滞在日数は1泊2日です。
シベニクは小さな町で、観光スポットも中心部に集まっていますので、スピリットやトロギルからデイトリップで訪れることも可能です。
予算は220ユーロ(約35,200円)です。
<内訳>
宿泊費…70ユーロ
食費…110ユーロ
観光費…20ユーロ
雑費…20ユーロ
2.シーズン・服装
シベニク観光のおすすめの時期は4〜6月、9〜11月です。
真夏に行くとビーチに入ることもできますが、特別おすすめしたいビーチでもないので、それよりは暑すぎない時期に行くのが良いと思います。
シベニク観光の中心は旧市街ですが、旧市街は階段の多い街ですので、できるだけ歩きやすい靴が良いと思います。
服装については、教会に入る場合は膝上のスカートや短パンは禁止されていますので、ご注意ください。
■Youtubeでもご紹介しています!
3.シベニクの観光スポット
シベニクはこじんまりした街ですので、観光スポットはすべて徒歩圏内です。
階段が多いので少し疲れますが、1日で回りきれると思います。
観光スポットがそんなに多いわけではないので、若干絞り出した感がありますが…笑
3-1.旧市街
シベニクの旧市街は人も多すぎず、道の狭さがヨーロッパぽくて良い雰囲気です。
迷路のように入り組んだ路地になっていますので、こっちの道を行ったらどこに出るのかな?と探索するのも楽しいです。
旧市街内にはレストラン、カフェ、お土産屋さんも多く、ピザやジェラートの食べ歩きもできます。
ぶらり歩きながら、グルメを堪能してみてはいかがでしょうか?
3-2.聖ヤコブ大聖堂
シベニクのシンボルとも言えるのが聖ヤコブ大聖堂です。
巨匠ユライ・ダルマティナッツ(クロアチア出身の建築家)が設計したこの大聖堂は、外観が非常に美しく見どころの多い聖堂です。
この聖堂を見渡すと、壁のあらゆる場所に人の顔が掘られているのがわかると思います。
これは当時のシベニク市民の顔と言われており、有名人ではなく一般人が彫刻されるのはかなり珍しいことでした。
また、聖堂の北側ドアにはライオンの像と、その上に男女の像があります。
この男女の像はアダムとイブを表しており、葉っぱで局部を隠しています。
ライオンの像は当時クロアチア沿岸部で強権を誇っていた、ヴェネツィア帝国のシンボルです。
ちなみに、聖ヤコブ大聖堂はゲーム・オブ・スローンズの鉄の銀行(アイアンバンク)として使用されました。
GOTがお好きな方は、ぜひドラマ内のシーンと照らし合わせてみてください!
3-3.要塞
シベニクには3つの要塞があります。
ミンチェッタ要塞(ミカエル要塞またはアン要塞またはミホヴィル要塞とも呼ばれる)、ジョン要塞、バロン要塞の3つです。
特に少し高い位置にある、バロン要塞からの眺めは美しいと言われています。
また、要塞内では飲み物が飲めたり、コンサートが開かれたりするようです。
それぞれの要塞の入場料は10ユーロほどかかりますが、3つの要塞がセットになったお得な割引チケット(11.5ユーロ)が売っています。
単体チケットとあまり変わりない値段ですので、お時間がある方はセットチケットを買って3つ回られることをオススメします。
3-4.聖ローレンス教会洞窟
聖ローレンス教会自体には入れないのですが、そのすぐ前にある岩窟の聖母をぜひ見てみていただきたいです。
小さな岩窟なのですが、神秘的な雰囲気があります。
旧市街内ですので街歩きがてら、ぜひどうぞ!
3−5.スプリット・トロギルへのデイトリップ
スプリット、トロギルとシベニクはかなり近い街ですので、それぞれデイトリップが可能です。
移動方法の詳細は6.別の街への移動をご覧ください。
どちらの街も旧市街があり、海沿いの街です。
スプリットの方が観光地であり、旧市街も街自体も大きいです。
一方トロギルは、同じく観光地ですが、スプリットより落ち着いた雰囲気のある街です。
(そしてとても小さい)
シベニクの街の大きさを1とすると、トロギルは0.5倍、スプリット2倍ほどの大きさです。
私達はシベニクに宿泊し、同じ日のデイトリップでスプリット→トロギルと回りました。
回るには回れましたが、スプリットで行きたかったクリス要塞に行く時間が取れなかったのが心残りです…
おすすめはスプリットに宿泊して、午前中にトロギル、午後にシベニクと回るデイトリップです。
ちょっと忙しいですが、シベニクは半日で回ることも十分可能だと思います。(トロギルは最短1時間出回れます笑)
4.グルメ
4-1.シーフード
シベニクはアドリア海沿いの街ですので、シーフードのレストランが多いです。
海沿いには多くの雰囲気の良いレストランが並んでいますので、アドリア海名産のタコを食べるのも良いと思います。
レストランに入るほどの余裕はない…という場合や、食べ歩きしたい!という場合は、下記のお店がオススメです。
魚やイカなどのフライを食べ歩きできるように紙皿で提供してくれるお店です。
その他にも、クロアチアの名産ツナのサンドウィッチなども提供しています
Fly guy
Calamari(イカフライ) 9ユーロ
Fish burger(魚バーガー) 12ユーロ
Grill small fish(魚フライ) 6ユーロ
ツナサンドウィッチ 11ユーロ
チェバプチチ 10ユーロ
4-2.チェバプチチ
シベニクに限らず、クロアチアではチェバプチチというグリル料理が有名です。
細長いハンバーグのような食べ物で、トルコのアダナケバブと似ています。
実はチェバプチチ(cevabcici)の語源はケバブ(cevab)から来ており、チチは複数系を表しています。
非常に肉々しくて弾力があり、ガツンとした料理です。
日本のハンバーグとはワイルドさが何段も違いますので、ぜひ食べてみてください!
4-3.ブレク
小腹が空いた時はぜひブレクをどうぞ!
ブレクはクロアチアのパンで、しっとりとしたパイ生地にチーズやひき肉、ほうれん草などを挟んだものです。
パイ生地の香ばしさとしっかりとした肉の旨味が絶妙で、何個も食べたくなってしまう味です。
たいていのパン屋さんには売っていますので、街歩きの際や、朝食にぜひ食べてみてください!
4-4.緑色のイチジク
実はクロアチアはイチジクが有名です。
私達が知っているようなイチジクはもちろん、外側が緑色で、皮ごと食べられる小ぶりのイチジクもよく見かけます。
この緑色のイチジクが結構美味しくて、どれを食べても外れがなく、すべて甘いです。
(日本だとたまに甘くないイチジクがありますよね笑)
日本ではなかなかお目にかかれないものだと思いますので、スーパーなどで見つけたら買って食べてみてください。
5.シベニクの旅行情報
シベニクは観光地でありながら、観光客が多すぎず、ゆったりとした空気が流れる街です。
そんなシベニクの旅行で役立つ情報をご紹介します。
5-1.コミュニケーション
クロアチアの観光地では、飲食店・観光業の人は大抵英語を話すことができます。
そういったお店の人と話すときは問題ありませんが、現地の一般の方(特に年配の方)は英語が話せないことがあります。
5-2.宗教
クロアチアは多くの方がキリスト教徒です。
そのため、教会では日曜にミサが行われ、入れなくなったりします。
また、教会内に入る際は短パン、膝上スカートは禁止されていますので、長い丈のものを履いて行ってください。
5-3.治安
シベニクの治安は悪くありません。
夜でも地元の子供たちが歩いていますし、道も明るいです。
女性が夜に一人歩きしても問題ないレベルだと思いますが、住宅街の方はやはり若干人気が少なくなりますので、注意して歩くようにしてください。
5-4.市内交通
シベニクは観光スポットが中心部に集まっていますので、徒歩で回ることができます。
というより、観光スポットの中心は旧市街ですので、車が入れず、徒歩のみとなります。
5-5.ラベンダー
クロアチア全体で、ラベンダーが特産品として有名です。
シベニクのお土産屋さんでも数多くのラベンダー商品を取り扱っています。
ラベンダーのオイルやコサッシュ、そしてマグネットにもラベンダーが描かれているなど…
とても良い香りですので、自分や友達へのお土産にいかがでしょうか?
6.別の街への移動
クロアチア内での移動はBusticket4.meというサイトで調べることができます。
詳細は上記サイトで確認いただければと思いますが、ここでは参考として主要な街への移動情報を記載しています。
また、キャリーバッグやバックパックなどの大きな荷物を積み込む場合、別途荷物代が1〜2ユーロほどかかる場合が多々あります。
ドゥブロヴニクへ行く場合
所要時間…約8時間
料金…35ユーロ(約5,600円)
■ドゥブロヴニクに行かれる場合はこちらをどうぞ!
ザグレブへ行く場合
シベニクからザグレブへ直接行けるバスはありません。
途中Rijekaという街で乗り換えが必要です。
クロアチアのバスは30分〜1時間ほど普通に遅延するので、できればRijekaで1泊が望ましいです。
シベニク→リエカ(Rijeka) 所要時間…6〜7時間半 料金…27〜36ユーロ(約4,320円〜約5,760円)
リエカ(Rijeka)→ザグレブ 所要時間…3〜4時間半 料金…13〜24ユーロ(約2,080円〜約3,840円)
スプリットへ行く場合
所要時間…約2時間半
料金…約10ユーロ(約1,600円)
トロギルへ行く場合
所要時間…約1時間
料金…約3ユーロ(約480円)
ザダルへ行く場合
所要時間…約1時間半
料金…約16ユーロ(約2,560円)
7.まとめ
正直に言ってしまうと、シベニクは「日本からはるばる飛行機に乗ってでも行くほど魅力的な街です!」とは言いづらいです。
とはいえ、クロアチア周遊という形でドゥブロヴニクやスプリットなどと合わせて訪れるのであれば、オススメです。
上記の観光地はスポットがたくさんありますが、観光地過ぎて少し疲れてしまうところがあります。
その点、シベニクは疲れない観光地として、新たな魅力を感じられると思います。
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