2024年5月にペルーの街プーノから、チチカカ湖に浮かぶウロス島とタキーレ島を巡るツアーに参加してきました。
1日でウロス島とタキーレ島をしっかり楽しめるツアーになっていたので、とてもオススメです。
今回はその料金や予約方法、ツアー内容、注意点についてご紹介します!
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※この記事は2024年5月時点のレート、1sol=約42円、1ユーロ=約170円で計算しています。
目次
1.チチカカ湖とは
ボリビアとペルーにまたがる湖で、汽船が通れる規模の湖のうち、世界一標高が高い湖として有名です。
その標高はなんと3,800m!富士山と同じくらいの高さがあります。
ちなみに、チチカカという言葉はケチュア語(先住民族の言語)で灰色のピューマという意味です。
チチカカ湖からインカ文明が始まり、クスコの方へ広まってインカ帝国へと発展していきました。
つまり、有名なマチュピチュ遺跡の原点はここ、チチカカ湖というわけですね。
チチカカ湖には30以上の島がありますが、そのうち有名なのは下記のものです。
- 太陽の島(ボリビア)
- 月の島(ボリビア)
- ウロス島(ペルー)
- タキーレ島(ペルー)
- アマンターニ島(ペルー)
2.予約方法・料金
ウロス島&タキーレ島ツアーは、下記の方法で予約可能です。
- 宿泊先のホテル
- Get your guide
- 現地のツアー会社
私たちは1.宿泊先のホテルで1人90sol(約3,780円)で予約しました。
あらかじめメールやWhat’s appで連絡しておけば、事前に予約することも可能だと思います。
2.Get your guideは海外で広く使われているツアー予約サービスです。
事前にツアー予約できるのはもちろん、ツアー内容や持ち物等を日本語で確認できるのもこのサービスを利用するメリットです。
金額は30ユーロ前後(約5,100円)と、1.宿泊先のホテルより少し高めです。
3.現地のツアー会社で予約する場合は、プーノの港まで行く必要があります。
もしくは、繁華街にも多少ツアー会社があるようです。
(繁華街や港以外は、ツアー会社はほとんどありません)
金額は不明ですが、どのツアー会社も口コミが少なく、評価もあまり高くないので、
できるだけ1.宿泊先のホテルまたは2.Get your guideで予約することをオススメします。
■プーノの港
■繁華街(リマストリート)
3.ツアーの詳細
3-1.出発
朝7:00にプーノの街にあるホテルにお迎えに来てくれました。
バンに乗って10分ほど移動すると、すぐチチカカ湖に着きます。
ここからは50人ほど収容できる船での移動になります。
3-2.船内について
船内にはトイレがあります。
ただし、トイレットペーパーはないので持参する必要があります。
コカコーラ、インカコーラ、水をそれぞれ5sol(約210円)で購入可能です。
(お釣りがない場合があるので、小さいお金を用意しておきましょう)
最初に民族衣装を着た人々によるウェルカムダンスがあります。
その後、船に30分ほど乗っていると、ウロス島に着きます。
3-3.ウロス島
ウロス島は100%トトラ葦でできた浮島です。
1つの島を指すのではなく、いくつかの小さい島々をまとめてウロス島と呼んでいます。
それぞれの島は多少大きさの違いはありますが、およそ20人前後が住んでいます。
島に降り立つと地面ではない柔らかい感触と、ほんの少しの揺れを感じて興味深いです。
浮島は放っておくと無くなってしまうので、ウロス島に住む人々は2週間に1回トトラを編み、島を維持しているそうです。
島の人々の基本的な食事は魚ですが、鳥を獲ったり、アヒルの卵を入手したり、プーノの町に買い物に行くこともあります。
何より驚いたのは、電気が通っているということです。
もちろん電線があるわけではなく、それぞれの島に政府がソーラーパネルを敷いていて、そこから電力を供給しています。
なんと、お湯のシャワーも出るんだそうです!
ウロス島に関する説明を受けた後、トトラでできた家を見せてもらったり、お土産を購入したりする時間になります。
島を出る際には下記のようなボートで25分間遊覧します。
このボートは別途1人15sol支払う必要があります。
乗るかどうかは選べるようでしたが、私たちの時は全員乗っていました。
島を出る際には歌を歌ってお見送りしてくれるのですが、この時日本民謡「チューリップ」も歌ってくれました。
3-4.タキーレ島
こちらはトトラ葦ではなく、普通の島です。
沖縄を思い起こさせるような、のんびりとした空気が流れる島です。
この島では40分ほど軽いトレッキングをします。
透明度の高いチチカカ湖と木々の緑、そして羊などの動物を見て楽しむことができます。
トレッキングというか、村が島の頂上付近にあるので、村まで行きます。
ルート上には、たまに土産物の屋台が出ています。
タキーレ島では編み物が有名ですので、ミサンガが売っていることが多いです。
村に着くと、伝統衣装に身を包んだ人々が、演奏と踊りで迎えてくれます。
そして、この後タキーレ島で昼食を食べます。
3-5.昼食
昼食はツアーに含まれており、チチカカ湖で獲れたトラウト(マス)とオムレツから選ぶことができます。
トラウトは臭い可能性があるので、私たちはオムレツにしました。
どちらもキヌアのスープがついています。
トラウトは15〜20cmほどの大きさのもので、シンプルに焼かれたものでした。
オムレツは、日本でイメージするようなものではなく、丸くてへらぺったい卵焼きです。
卵焼きなので可も不可もない味でした。
飲み物を飲む場合は5solかかります。
私たちはプーノのレストランで、チチカカ湖産トラウトを食べました。割とちゃんとしたレストランだったので、臭みも少なく美味しかったです。
◾️プーノの街のおすすめレストラン
その後、1時間半ほどかけて船でプーノまで帰ります。
4.注意点
4-1.言語
ペルーの公用語はスペイン語です。
スペイン語は話者が多いためか、スペイン語圏ではツアーガイドが英語を話せないことが多々あります。
スペイン語がわからない場合は、ツアーの言語はしっかり確認するようにしましょう。
4-2.現金の準備
私たちが参加したツアーでは、希望に応じてウロス島のボート(15sol)や飲み物(5sol)で、追加料金がかかるようになっていました。
また、ウロス島でトイレを利用する場合には、4solかかります。
お釣りはもらえますが、なるべくお釣りのないようにしてほしそうでした。
細かい現金をしっかり準備しておきましょう。
4-3.高山病対策
プーノの街およびチチカカ湖は標高3,800mの高さに位置しています。
高山病は2,500mほどから発症するリスクが高まるようですので、この高さはかなりの確率で発症します。
下記のような高山病対策をしっかり行いましょう。
- 高山病の薬(アセタゾラミド)を飲む
- 水を1日2L飲む
- 急いで動かない
- 深呼吸する
ちなみに、「高山病は発症したら低地に行くまで治らない」と言われることもありますが、私たちの経験ではそんなことはありません。
(何度も頭痛がひどくなったり、軽くなったりしました)
よほどひどくならない限り、アセタゾラミドや頭痛薬を飲んで、水分をとって、深呼吸をして、しっかり寝れば、ある程度回復します。
ちょっと頭痛いな…と思い始めたとき、改めて水分・深呼吸を意識してみてください。
4-4.寒暖差対策
プーノは寒暖差が激しい街です。
私たちが行った5月には、最高気温20℃、最低気温−4℃という寒暖差がありました。
当然朝は寒いですし、日中タキーレ島でトレッキングしている時は暑いです。
脱ぎ着できるように上着を持っていきましょう。
4-5.日差し対策
チチカカ湖は標高が高いので、日差しも強いです。
下記のものは忘れずに持っていきましょう。
- 日焼け止め
- 帽子
- サングラス
- 水
5.プーノの街の様子
5-1.治安
ウロス島やタキーレ島に行くための拠点となる街プーノは、田舎町といった印象で、治安は普通です。
繁華街*では観光客も多く、当然観光客向けの店も多いです。
*Google mapsで黄色に塗られているエリア
この辺りは夜でも比較的明るいので、あまり不安は感じないでしょう。
一方、繁華街を離れるとローカルなマーケットが出ており、地元の方で賑わっています。
特に治安が悪い印象は受けませんでしたが、夜で歩くのは控え、スリ等には注意した方が良いでしょう。
5-2.ホテルやレストランなど
プーノの街の中心の方には多くのレストランやホテルがあります。
観光客もそこそこ多い街なので、特に困ることはないでしょう。
ちなみに、かなり大きなショッピングモールもあります。
6.まとめ
チチカカ湖に浮かぶ島々では、自然が美しく、伝統的な生活様式を垣間見ることができます。
特にウロス島では、トトラ葦で浮かぶ島という、珍しい島を見ることができます。
とても興味深い島ですので、ぜひ行ってみてください!
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