ロンドンからウィンチェスターへ日帰り旅行で行く際の行き方、観光スポットをご紹介します。
ウィンチェスターは昔の首都であり、古い歴史を持つ街です。
そして、何と言ってもアーサー王伝説の円卓がある街としても有名です。
イギリスの歴史がお好きな方、またFateファンなら外せない街ですので、ぜひご覧ください!
※この記事は2023/10時点のレート、1ポンド=約185円で計算しています。
目次
1.ウィンチェスターとは
イギリスの4つの国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)のうちの1つ、イングランドの旧首都です。
現在ではロンドンに首都が置かれていますが、遷都する前はウィンチェスターが首都でした。
現在では観光客もそこまで多くなく、もっぱら地方都市、といった感じですが、歴史的な建物がある街です。
2.アーサー王伝説とは
日本では『王様の剣』などで知られている伝説です。
「岩に刺さった選定の剣を抜いたものが次の王になる」とされていた世界で、少年アーサーが剣を抜き、王として国を治めるお話です。
Fateでおなじみ。妻はアニメも漫画もゲームもどっぷりハマってます。
アーサー王には優秀な側近騎士がおり、その騎士たちと円卓で会議を行い、国の行末を決めたことから、彼らは円卓の騎士と呼ばれていました。
ちなみに、位の上下なく話し合う、という目的から円卓が使われており、アーサー王も円卓に座っていました。(円卓だと上座も下座もないため)
その円卓がウィンチェスターにあるというのです。
Fateファンとしては行かないわけには行きません。
3.行き方・帰り方
3-1.行き方
ロンドンから行く場合は、ウォータールー駅から1本で行ける電車が出ており、片道約1時間、約35ポンド(約6,480円)で行くことができます。
※料金は時間帯によってかなり変わります
イギリスの電車は平気で15分時間を早めて出発したりするので、余裕を持って30分前には駅に着いておくことをお勧めします。
9:20発の電車がキャンセルされて、突如なかったはずの9:05発の同じ行き先の電車が登場したことがありました。(15分巻いた様子)
チケットはOmioというヨーロッパ全般の電車予約サービスで購入することができます。
Apple store – Omio
Google play -Omio
購入後は印刷は不要です。
改札を通る際には携帯の画面にチケットを表示させ、印字されているQRコードを機会に読み取らせます。
ちなみに、チケットにはなぜかウォータールーではなくロンドンターミナルと表示されていてとても不安でした。笑
(駅員さんに聞いたらウォータールー駅で合ってるとのことでした。)
■ウォータールー駅
3-2.帰り方
帰りはウィンチェスター→ウォータールー駅行きの電車に乗ります。
帰りも同様に30分程前には駅に着いておくことが望ましいです。
ちなみに、駅から街中までは徒歩約10分で着きます。
■ロンドンからのデイトリップ先ならオックスフォードもおすすめ!
4.観光スポット
4-1.グレート・ホール
アーサー王の円卓は、このグレート・ホールにあります。
もちろん、アーサー王伝説は作り話ですので、本当にアーサー王が使っていたものではありません。
しかし、この円卓は14世紀ごろにアーサー王の円卓をイメージして作成され、以降アーサー王の円卓として飾られているものです。
しかも円卓のそれぞれの席には、円卓の騎士の名前入り!
長い歴史を持ち、イギリスの人々にアーサー王の円卓として認知されてきた、正真正銘の円卓なのです。
グレート・ホールはもともとはウィンチェスター城という城の一部でした。
ウィンチェスター城は1067年から、征服王ウィリアムによって建設され、グレート・ホールはその後ヘンリー3世が城を増築した際に合わせて作られました。(1222〜1235年)
グレート・ホール増築後に、この円卓も作られています。(13世紀末頃)
当時は円卓は色が塗られていなかったようで、色付けされたのはヘンリー8世の時代(16世紀頃)のことでした。
円卓に描かれているアーサー王は、実はヘンリー8世に似ているそうです。
このように描くことで、ヘンリー8世の家(テューダー家)はアーサー王の子孫であると表していました。
その後、残念ながら城は解体され、現在では広間であったこのグレート・ホールのみが残されています。
現存しているエリアは小さいものの、広間には各時代の王様や司教などの紋章がステンドグラスに描かれていたり、アーサー王伝説と円卓そしてウィンチェスター城にまつわる歴史の展示があり、なかなか面白かったです。
4-2.ウィンチェスター大聖堂
実を言うと、一般の人向けにはこちらがウィンチェスターの中で一番の観光スポットです。笑
イングランド最大の規模を誇る、長い廊下が特徴的なゴシック様式の大聖堂です。
1079年から征服王ウィリアムによって建設され、増築を続けながら約1000年以上もこの地を見守り続けています。
ロンドンに遷都する前はウィンチェスターが首都でしたので、この大聖堂で王様の戴冠式等、重要なイベントが執り行われてきました。
首都がロンドンに移った後も、しばらくはウィンチェスター大聖堂で戴冠式を行う必要があったとか。
また、有名なイギリス女流作家ジェーン・オースティンは晩年をウィンチェスターで過ごしました。
彼女のお墓はこのウィンチェスター大聖堂の中にあります。
4-3.ウィンチェスター・マーケット
ウィンチェスター大聖堂の近くに位置する、ハイ・ストリートという通りにあるマーケットです。
ハンドメイド作品やレコードなどのヴィンテージもの、そしてもちろんグルメもあります。
食べ物は野菜やフルーツ、チーズなども売ってますが、ドイツから出展しているソーセージ屋さんやタイ料理の屋台など、多くのワゴンが並んでいます。
歩いて見て回るだけでも十分楽しめるので、ぜひ行ってみてください!
そして歩き疲れたら、Chococoというカフェのホットチョコレートが美味しいので、そちらもぜひ。
■ウィンチェスターマーケット
■Chococo
5.まとめ
ウィンチェスターはロンドンに首都が置かれる前の旧首都であった、歴史ある街です。
ウィンチェスター大聖堂やグレート・ホールなどの観光スポットもあり、ロンドンからのデイトリップに最適です。
また、アーサー王伝説の円卓があり、Fate聖地巡礼には欠かせない場所です!
Fateファンの人も、そうでない人も、ぜひ一度足を伸ばしてみてください。
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