ベトナム編で15泊16日を過ごした私たちは、ホーチミンから陸路でカンボジアの国境を越え、世界一周2ヶ国目へ。目指すは、誰もが一度は写真で見たことのある世界遺産——アンコールワットです。プノンペンに1泊した後、シェムリアップへ移動して3泊、遺跡群を巡る4泊5日の滞在となりました。
「世界一周なんて、一体いくらかかるの?」——そう思っている方のために、この国別シリーズでは訪れた国ごとに実際にかかった金額を包み隠さず公開しています。今回はその2ヶ国目、カンボジアでの4泊5日分。結論から言うと、2人合計で49,731円(宿泊・食費・観光費・交通費の合計、国境超え費用は除く)でした。

旅の行程
| 日程 | 都市 | 泊数 |
|---|---|---|
| 2/6 | プノンペン | 1泊 |
| 2/7〜2/10 | シェムリアップ | 3泊 |
ホーチミンから陸路でカンボジアに入国し、まずプノンペンで1泊。翌日、長距離バスでシェムリアップへ移動し、アンコール遺跡群を目当てに3泊しました。
💡 国境超えについて
ホーチミンから陸路でカンボジアの国境を越える費用(バス代・ビザ代・手数料込み、2人で17,550円)は、出発国であるベトナム編の記事にまとめて計上しています。そのため今回のカンボジア編の集計には含まれていません。
いくら使った?
予算 vs 実際(2人合計)
ベトナム編と同じく、宿代・食費(1人1泊/1日あたりの定額)、観光費(アジア圏は1日750円の固定額)、都市間移動のたびにかかる交通費、という3本柱で組んでいた旅行前の予算は、カンボジアの行程に当てはめると38,500円。
しかし実際にかかったのは49,731円。予算より11,231円オーバーという結果になりました。

💡 オーバーした理由
オーバーの主な原因は交通費です。アンコール遺跡群は敷地が広大で、シェムリアップ市内から離れた場所にある遺跡も多いため、トゥクトゥクをチャーターして3日間かけて周遊しました。大回りコースに加えて、バンテアイ・スレイやベンメリアといった郊外の遺跡まで足を延ばしたことで、近隣交通費だけで2人合計約2万円近くかかっています。アンコールワットは「入場料さえ払えば安く回れる」というイメージを持たれがちですが、実際は遺跡間の移動費用も見込んでおく必要があります。
1人1日あたりの宿代・食費
| 項目 | 1人1日あたり |
|---|---|
| 宿代 | 約236円 |
| 食費 | 約1,131円 |

⚠️ 宿代が極端に安いのには理由がある
今回、宿代が1人1日約236円という破格の安さになっているのは、シェムリアップで3泊した「Bunwin Boutique Hotel(ブンウィン ブティックホテル)」の宿泊費を楽天ポイントで支払ったためです。現金で支払ったのはプノンペン1泊分のみ。ちなみに同ホテルの現在の相場を調べてみると、デラックスルーム(2名利用)で1泊あたり約45〜59USD。3泊分に換算すると約135〜177USD(18,225円〜23,895円)相当の宿泊費に相当します。プールもある落ち着いた雰囲気の快適なホテルで、それだけの価値がある宿にポイント活用でほぼ無料で泊まれたことになります。

緑に囲まれたプールと、随所に配された象のオブジェが印象的な中庭。朝はここでのんびり過ごす時間も旅の楽しみのひとつでした。
内訳(2人合計49,731円)

- 交通費:19,896円(プノンペン→シェムリアップの長距離バス、シェムリアップ滞在中のトゥクトゥクチャーター代)
- 観光費:18,900円(アンコール遺跡群の入場券、水着購入代など)
- 食費:9,045円(現地食堂・屋台中心)
- 宿泊費:1,890円(プノンペン1泊分。シェムリアップ3泊分は楽天ポイントで支払ったため現金支出はゼロ。現金換算した場合の相場は下記コラム参照)
※このほか、ホーチミン→カンボジアの国境超え費用(バス代・ビザ代・手数料込み、2人で17,550円)は、ベトナム編の記事に計上しています。

旅のしやすさ
決済:シェムリアップは米ドルが主流
カンボジアでは自国通貨のリエルよりも米ドルの方が広く流通しており、シェムリアップでも支払いはほぼドルで完結しました。両替やATMを探し回る必要がなく、この点は旅行者にとってありがたいポイントです。
⚠️ 汚れたドル紙幣は受け取ってもらえない
カンボジアでは、破れ・汚れ・書き込みのあるドル紙幣は支払い時に受け取りを拒否されることがあります。日本から持っていくドル紙幣はできるだけ綺麗な状態のものを選び、逆にお店でお釣りとして渡されたドルも、綺麗なもの以外は受け取らないくらいの意識でいるのが安全です。知らずに受け取ってしまうと、今度は自分が別の店で使えなくなって困ることになります。
💡 ドルの調達はベトナムで済ませておいた
私たちは、カンボジアに入る前のベトナムで米ドルを調達しました。カンボジアは国内での米ドル需要が高い分、現地での両替レートはあまり良くありません。逆にベトナムでは比較的有利なレートでドルに両替できたため、先回りして調達しておくのがおすすめです。
アンコールワット早朝の日の出鑑賞
シェムリアップ滞在のハイライトは、何と言ってもアンコールワットの日の出鑑賞。朝5時にホテルを出発し、5時30分に到着しましたが、定番の撮影スポットである参道左側の池はあいにく工事中。やむなく右側へ回ったものの、すでに最前列は他の観光客で埋まりつつありました。人気の観光地では、想像以上に朝が早い者勝ちだと実感した瞬間でした。
💡 遺跡巡りは体力勝負
トゥクトゥクをチャーターしての3日間の遺跡巡りでは、バンテアイ・スレイやベンメリアといった郊外の遺跡まで足を延ばしました。特にベンメリアへの道のりは片道2時間半もかかり、到着した頃には体がガチガチに。アンコールワットというと「1日で回れる」というイメージを持たれがちですが、周辺の遺跡まで含めるとかなりのハードスケジュールになります。動きやすい服装と体力の準備をおすすめします。
⚠️ 歴史の爪痕が残る遺跡も
プリア・カン遺跡では、多くの石像が頭部分だけ盗難にあってしまった状態で残されていました。単なる観光地としてだけでなく、こうした歴史的背景を知った上で回ると、遺跡の見え方も変わってきます。

追加ツアーは見送った
現地では、トンレサップ湖のサンセットクルーズ(1人30USD)も追加ツアーとして提案されましたが、今回は見送りました。時間と予算に余裕があれば、選択肢の一つとして検討する価値はありそうです。
まとめ
カンボジア4泊5日、2人合計で49,731円(宿泊・食費・観光費・交通費)。予算オーバーの主な原因は郊外遺跡まで足を延ばしたトゥクトゥク代でしたが、宿代を楽天ポイントでほぼゼロに抑えられたこともあり、トータルでは十分コンパクトな金額に収まりました。
早朝の席取り競争、体がガチガチになるほどの遺跡巡り、歴史の爪痕が残る石像——数字だけでは伝わらない旅の手触りも、きっと次に旅立つ誰かの背中を押すはずです。世界一周は、思っているよりずっと現実的な金額で叶えられます。
次回は、隣国タイでの費用を公開予定です。お楽しみに。



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