カンボジア編でアンコール遺跡群を堪能した私たちは、シェムリアップから陸路でタイへ。世界一周3ヶ国目のタイは、実は2回に分けて訪れています。1回目はバンコクから北上してスコータイ、チェンマイ、チェンライを巡り、そこから陸路でラオスへ。ラオスでの滞在を挟んで、再びタイに戻ってバンコク、そして南のプーケットへ向かうという行程でした(ラオス編は別記事にまとめる予定です)。
「世界一周なんて、一体いくらかかるの?」——そう思っている方のために、この国別シリーズでは訪れた国ごとに実際にかかった金額を包み隠さず公開しています。今回はその3ヶ国目、タイでの1回目9泊10日+2回目10泊11日、合計19泊21日分。結論から言うと、2人合計で111,408円(宿泊・食費・観光費・交通費の合計)でした。

旅の行程
| 日程 | 都市 | 泊数 |
|---|---|---|
| 2/11〜2/13 | バンコク | 2泊 |
| 2/13〜2/16 | スコータイ | 3泊 |
| 2/16〜2/18 | チェンマイ | 2泊 |
| 2/18〜2/20 | チェンライ | 2泊 |
| (2/20〜3/2 ラオス滞在。別記事にまとめます) | — | — |
| 3/2〜3/8 | バンコク | 6泊 |
| 3/8〜3/9 | (夜行列車で移動、車中泊) | 1泊 |
| 3/9〜3/12 | プーケット | 3泊 |
シェムリアップからは陸路でタイの国境を越え、まずはバンコクへ。北部のスコータイ、チェンマイ、チェンライを観光した後、チェンライから陸路でラオスへ移動しました(この国境超えの体験談は後述します)。ラオスでの滞在を終えると、今度は電車でタイに戻ってバンコクへ。数日滞在した後、夜行列車とバスを乗り継いで南部のプーケットまで足を延ばし、最後はプーケットからマレーシアへと旅を続けました。
💡 タイ→ラオスの国境超え費用は今回の集計に含まれています
チェンライからラオスへ渡ったバス代(タクシー+バス、2人分)は、出発国であるタイ側の費用として今回の集計に含めています。逆に、ラオスからタイへ戻った際の電車代は、出発国となるラオス編の記事でまとめて計上する予定です。
いくら使った?
予算 vs 実際(2人合計)
宿代・食費(1人1泊/1日あたりの定額)、観光費(アジア圏は1日750円の固定額)、都市間移動のたびにかかる交通費、という3本柱で組んでいた旅行前の予算は、タイの行程に当てはめると111,592円。
実際にかかったのは111,408円。その差はわずか184円——これまでのベトナム編(+33,030円オーバー)、カンボジア編(+11,231円オーバー)とは一転、ほぼ予算どおりに収まりました。

💡 ほぼ予算通りに収まった理由
タイは物価が比較的安定していて安く、9泊10日+10泊11日という長い滞在日数の中でうまくバランスが取れた形です。バンコク滞在が延びた分(後述する体調不良のエピソード参照)は食費を切り詰めて調整するなど、旅の途中で予算感覚を保つ工夫もできていました。
1人1日あたりの宿代・食費
| 項目 | 1人1日あたり |
|---|---|
| 宿代 | 約991円 |
| 食費 | 約762円 |

⚠️ ベトナム・カンボジアより宿代は高め、食費は控えめ
これまでの2ヶ国(ベトナム:宿代626円・食費954円、カンボジア:宿代236円・食費1,131円、いずれも1人1日あたり)と比べると、タイは宿代がやや高く、食費は控えめという結果に。屋台文化が発達しているタイでは、食費を抑えながら旅をしやすい一方、観光地として人気が高い分、宿泊費はやや割高になる傾向があるようです。
内訳(2人合計111,408円)

- 交通費:40,396円(都市間の長距離バス・電車、市内のトゥクトゥクやソンテウなどの近隣交通費)
- 宿泊費:37,660円(バンコク・スコータイ・チェンマイ・チェンライ・プーケット、計19泊分)
- 食費:28,952円(屋台・食堂中心。カオソーイなどの麺料理や、フードコートの利用も含む)
- 観光費:4,400円(寺院の拝観料、レンタサイクル代など)

旅のしやすさ
スコータイ歴史公園はレンタサイクルで
スコータイでは、世界遺産のスコータイ歴史公園をレンタサイクルで周遊しました。公園の目の前でサイクルを借りられ、広大な敷地を自転車で巡るのはとても爽快で、この旅の中でも印象に残る体験のひとつでした。
💡 宿泊先も気に入ったので別記事で紹介予定
スコータイで泊まった「Aen Guy Boutique Hotel(エン・ガイ・ブティックホテル)」は、プールと銭湯のような施設が付いた快適な宿でした。こちらは近日中に別記事で詳しく紹介したいと思っています。

チェンマイ・チェンライの寺院巡りと、トゥクトゥク相乗りの思い出
チェンマイ、チェンライでは主要な観光地をひと通り訪問。どの寺院も見事な造詣で、市場では知らない果物や料理を買い食いするのも旅の楽しみのひとつでした。お気に入りはカオソーイという麺料理。カオサン通り周辺のストリートフード探訪も含めて、タイの食文化についてはまた別の記事でじっくり紹介したいと思っています。
お気に入りのエピソードは、チェンライでのトゥクトゥク相乗りです。配車アプリのGrabが使えるエリアと使えないエリアがあり、チェンライは使えないエリアでした。白い寺院(ワット・ロンクン)からの帰り道、バス待ちが辛くなっていたところに、子連れの母親を乗せたトゥクトゥクがたまたま通りかかり、相乗りを提案してくれました。現地の人が運賃交渉をしてくれたおかげで安く乗れ、みんなハッピーな体験になりました。

陸路の国境超えバスが「旅で最悪クラス」だった話
チェンライからラオスへ向かう際、現地のツアー会社に相談すると「船」か「バス」の2択と案内されました。船はメコン川を下る魅力的なルートですが3日ほどかかり、体力的に厳しそうだったためバスを選択。しかしこれが、この旅全体を通しても最悪クラスの移動体験になりました。
⚠️ 国境超えバスは覚悟が必要
タクシーで国境まで移動し、歩いて国境を越えた後、ピックアップトラックの荷台に乗せられてバスターミナルへ。そこからバスに乗り込みますが、車内は2階建て構造で、正規料金を払った客は両側に並ぶ2畳ほどの個室スペースに2人で入れる仕組みでした。2人旅だった私たちには好都合でしたが、1人旅の人は見知らぬ人と相部屋に。正規料金を払っていない客は中央の通路に座っており、その数と荷物の多さがすごく、個室スペースにまで荷物が侵食してくる状態。盗難が心配で、2階(上段)の客がうらやましく感じました。車内にトイレはなく、ラオス国内には日本のサービスエリアのような施設もないため、山中で臨時の休憩を挟む方式。男性はその場で用を足せますが、女性は少し離れた場所まで行く必要があり、なかなか大変だったようです。次に乗るなら、絶対に2階を指定しようと心に決めました。
ラオスでの体調不良と、バンコクでの通院
ラオス・ルアンパバーン近郊のクアンシーの滝で水浴びをした後、妻の足に蕁麻疹のようなできものが多数できてしまうトラブルがありました。加入していた海外旅行保険「SafetyWing」に相談したところ、ラオスの病院でも保険は適用できるが、大きな病院で診てもらうならタイに戻ることを勧められ、国境を越えてバンコクへ。バンコク インターナショナル病院を受診し、注射を1本打ってもらうと症状はすぐに治まりました。保険金もスムーズに給付され、結果的には安心して旅を続けることができました。
💡 海外旅行保険は入っておいて良かった
医師から数日後の再診を指示されたため、結果的にバンコク滞在が予定より延びることに。この間は倹約モードに入り、ショッピングモール「ターミナル21」内のフードコート「ピア21」を活用しました。安くて現地色豊かなメニューが並び、通院期間中は衛生面を考慮して屋台を避けていましたが、それ以外の期間はタイの屋台文化をしっかり楽しみました。海外旅行保険は「入っていて損はない」と実感した出来事でした。

バンコクからプーケットへは夜行列車+バスが安上がり
バンコクからプーケットへは、夜行列車でスラートターニーまで移動し、そこからバスに乗り換えるルートを選びました。飛行機を使わずに南部まで移動する中では、これが一番安いパターンだと思います。車中泊になる分、宿代も浮く一石二鳥の移動手段でした。
プーケットではピピ島ツアーに参加
プーケットでは、周辺の島々を巡るピピ島ツアーに参加しました。切り立った石灰岩の断崖に囲まれたエメラルドグリーンの入江と真っ白な砂浜は、まさに絶景。タイ旅行のハイライトのひとつになりました。
断崖の間から広がる海の透明度に、思わず息をのむ美しさでした。

まとめ
タイ2回訪問・計19泊21日、2人合計で111,408円(宿泊・食費・観光費・交通費)。これまでのベトナム・カンボジア編とは違い、予算とのズレはわずか184円と、ほぼぴったり予算内に収まりました。
自転車で巡ったスコータイの歴史公園、現地の人に助けられたトゥクトゥクの相乗り、旅で最悪クラスだった国境超えバス、そして海外旅行保険のありがたみを実感した通院エピソードまで——数字だけでは伝わらない旅の手触りも、きっと次に旅立つ誰かの背中を押すはずです。世界一周は、思っているよりずっと現実的な金額で叶えられます。
次回は、タイでの滞在の合間に訪れたラオスでの費用を公開予定です。お楽しみに。



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