ボリビアの事実上の首都ラパスで、市民の足となっているロープウェイ[ミ・テレフェリコ]を体験してきました。
利用前に調査したときは、あまり最新の情報がなく
- チケット代は今いくらなんだろう…
- 交通カードは必須なのかな
- 行きたい場所へはどの路線を利用するのが一番楽なんだろう
など悩んでいました。
ということで、2024年5月時点のミ・テレフェリコの情報をお届けします!
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※この記事は2024年5月時点のレート、1ボリビアーノ=約23円で計算しています。
1.ミ・テレフェリコとは
1−1.市民の足となるロープウェイ
ラパスは街の地形がお椀型になっており、街の中心に行くほど標高が下がり、街の端に行くほど標高が高くなっています。
その標高差はなんと約500m!
ちょっとしたハイキングのレベルです。

街の端の方はパッと見、山みたいに見えます…
ここまで標高差があると地下鉄やトラムが作れない…ということで誕生したのが、市民の足となるロープウェイ[ミ・テレフェリコ](Mi Teleferico)です。
交通手段としての利用はもちろん、高所から見える絶景を楽しむという意味でも、観光客から大人気のロープウェイとなっています。

1−2.路線は全部で10種類
2024年5月時点では、ミ・テレフェリコはエリアごとに路線が分かれていて、10種類あります。
- Linea Azul(青色ライン)
- Linea Morada(紫色ライン)
- Linea Roja(赤色ライン)
- Linea Naranja(オレンジ色ライン)
- Linea Blanca(白色ライン)
- Linea Cafe(茶色ライン)
- Linea Celeste(空色ライン)
- Linea Amarilla(黄色ライン)
- Linea Plateada(銀色ライン)
- Linea Verde(緑色ライン)
ロープウェイのゴンドラは路線ごとにわかりやすく色付けされています。
地下鉄のように短い区間ごとに駅があるわけではないため、短距離の移動より中・長距離の移動に向いています。
路線図については3.ミ・テレフェリコで行ける主要なスポットをご覧ください。
2.ミ・テレフェリコの乗り方
2−1.チケットの買い方
ミ・テレフェリコのチケットを購入する際は、下記2つの方法があります。
- 1回券を買う
- チャージ型の交通カードを買ってチャージする
ちなみに、おすすめは「1回券を買う」方法です。
①1回券を買う場合
ミ・テレフェリコの駅に直接行って、対人窓口で購入します。
チケットは1回の乗車で、1人あたり3ボリビアーノ(約69円)です。

窓口ではチケットの枚数と行き先の駅をスペイン語で伝えて購入します。
下記のようなイメージです。
(青字は枚数と行き先なので、状況に応じて変えます)

Dos boleto a Estacion Central, por favor.
(ドス ボレト ア エスタシオン セントラル, ポルファボール)
2枚のセントラル駅行きのチケットをください
②チャージ型の交通カードを使う場合
駅の窓口でカードを購入し、お金をチャージして使う方法です。改札でカードをタッチするだけなので、毎回窓口に並ぶ必要がなくなります。
駅に貼ってあったポスターによると、カードを使うと別の路線に乗り換えるときの運賃が2ボリビアーノに割引されます。

ただし、カード自体の代金が25〜30ボリビアーノ(約580〜690円)ほどかかります。1回の乗車が3ボリビアーノなので、数日しか滞在しない旅行者だと元を取るのは難しく、毎日何度も乗る長期滞在の方向けです。
これが、短期の旅行なら「1回券」をおすすめする理由です。
2−2.乗降時
ロープウェイの改札でチケットを係員の人に見せます。
改札を抜けた後は乗り場まで進み、やってきたゴンドラに順番に乗り込みます。
このとき、ゴンドラは他人と相乗りになります。
必ずしも満員になるまで詰めて乗る必要はなく、やって来たゴンドラにまだ空席があっても、あえて次のゴンドラを待っても構いません。

そして、相乗りになった人には軽く「Hola」と挨拶をしておきましょう。
降車駅に着き、ゴンドラを降りるときは「Adios」とまた挨拶をして、降ります。
駅を出る際の改札ではチケットを見せる必要はありません。
3.ミ・テレフェリコで行ける主要なスポット
まずは、主な路線と駅の並びです(2024年5月時点)。駅名はスペイン語表記で、駅の看板にも同じ名前が書かれています。
| 路線 | 駅(端から順に) |
|---|---|
| 赤色ライン | Estación Central(セントラル)→ Cementerio(セメンテリオ)→ 16 de Julio(16デフリオ) |
| 黄色ライン | Satélite(サテリテ)→ Buenos Aires(ブエノスアイレス)→ Sopocachi(ソポカチ)→ Libertador(リベルタドール) |
| 緑色ライン | Libertador(リベルタドール)→ Alto Obrajes(アルトオブラヘス)→ Obrajes(オブラヘス)→ Irpavi(イルパビ) |
| 青色ライン | Río Seco(リオセコ)→ UPEA → Plaza La Paz → Plaza Libertad → 16 de Julio |
| 銀色ライン | 16 de Julio → Faro Murillo(ファロムリーリョ)→ Satélite |
| 紫色ライン | 6 de Marzo(6デマルソ)→ Faro Murillo → Obelisco(オベリスコ) |
| オレンジ色ライン | Estación Central → Armentia(アルメンティア)→ Periférica(ペリフェリカ)→ Plaza Villarroel(ビジャロエル) |
| 白色ライン | Plaza Villarroel → Monumento Busch(ブッシュ)→ Plaza Triangular(トリアングラル)→ Del Poeta(デルポエタ) |
| 空色ライン | El Prado(プラド)→ Del Teatro(デルテアトロ)→ Del Poeta → Libertador |
| 茶色ライン | Monumento Busch → Las Villas(ラス・ビジャス) |
同じ名前の駅(16 de Julio、Libertadorなど)は乗り換え駅になっています。路線図は駅の構内にも貼ってあるので、迷ったら確認してみてください。

3−1.サンフランシスコ寺院
ラパスで一番有名な観光スポットである、サンフランシスコ寺院ですが、最寄りのロープウェイ駅は下記4つになります。
- オベリスコ駅(紫色ライン )[Estacion Obelisco(Linea Morada)]
- プラド駅(空色ライン)[Estacion El Prado(Linea Celeste)]
- アルメンティア駅(オレンジ色ライン)[Estacion Armentia(Linea Naranja)]
- セントラル駅(赤色ライン)[Estacion Central(Linea Roja)]
※[]内はスペイン語表記
どの駅であっても、ロープウェイを降りた後10〜15分ほど歩いてサンフランシスコ寺院へ向かう必要があります。
3−2.魔女通り
サンフランシスコ寺院のすぐ裏手、サガルナガ通りやリナレス通りのあたりに広がるのが魔女通り(Calle de las Brujas)です。
薬草やお守り、リャマの赤ちゃんのミイラなど、まじないに使う品物を売るお店が並ぶ、ラパスならではの不思議な通りです。民芸品やアルパカ製品のお土産屋さんも多く集まっています。
サンフランシスコ寺院から歩いて数分なので、最寄り駅は3−1と同じです。寺院とセットで回るのがおすすめです。
3−3.ムリーリョ広場
大統領府や国会議事堂、大聖堂に囲まれた、ラパスの政治の中心となる広場です。
最寄り駅は紫色ラインのオベリスコ駅や、赤色・オレンジ色ラインのセントラル駅です。どちらの駅からも歩いて行ける距離ですが、ラパスの中心部は坂道が多いので、時間に余裕を持って向かいましょう。

3−4.ソポカチ地区
おしゃれなカフェやレストランが集まる、落ち着いた雰囲気の住宅街です。
黄色ラインのソポカチ駅が最寄りです。黄色ラインは標高の高いエル・アルト側のサテリテ駅まで続いていて、乗っている間はラパスの街並みを見下ろす景色が楽しめます。
3−5.ミラフローレス地区
サッカーのボリビア代表戦も行われるエルナンド・シレス・スタジアムがある地区です。
白色ラインがこの地区を通っていて、ブッシュ駅やトリアングラル駅が便利です。
3−6.カラコト地区
中心部から南へ下った「ソナ・スール(南地区)」と呼ばれるエリアにある地区で、中心部より標高が低く、比較的過ごしやすいのが特徴です。大きなスーパーやショッピングモール、レストランが集まっています。
緑色ラインのオブラヘス駅や終点のイルパビ駅が近く、そこからミニバスやタクシーを使うと便利です。
3−7.エル・アルト地区
ラパスのお椀の縁、標高約4,000mの高台に広がる街がエル・アルトです。
赤色・青色・銀色ラインが集まる16デフリオ駅周辺では、毎週木曜日と日曜日に南米最大級とも言われる巨大な市場「フェリア16デフリオ」が開かれ、日用品から車の部品まで何でも売られています。
ラパス中心部のセントラル駅から赤色ラインに乗れば、乗り換えなしでたどり着けます。登っていく途中に見下ろすラパスの街並みは、ミ・テレフェリコでも一番の絶景ポイントです。

3−8.エル・アルト国際空港
ラパスの空の玄関口、エル・アルト国際空港はエル・アルトの街にありますが、2024年5月時点で、空港に直結するミ・テレフェリコの駅はありません。
エル・アルト側の駅から空港までは距離があるため、ロープウェイを使う場合は途中でタクシーなどに乗り換える必要があります。大きな荷物を持って乗り換えを重ねるのは大変なので、空港との行き来はタクシーを使うのが現実的です。
ロープウェイの景色を楽しみたい方は、空港への移動とは別に、観光として乗る日を作るのがおすすめです。
4.利用時の注意点
4−1.Googleマップでは検索できない
Googleマップでミ・テレフェリコの駅名を検索しても、うまく出てこないことがあります。また、経路検索をしてもロープウェイは乗り換え案内に出てきません。
行きたい場所の最寄り駅は、事前に3.ミ・テレフェリコで行ける主要なスポットの表や、駅に貼ってある路線図で確認しておくと安心です。
4−2.空気の薄さに要注意
ラパスの中心部は標高約3,600m、エル・アルトは標高約4,000mにあります。

ミ・テレフェリコに乗ると、数百mの標高差をあっという間に移動できてしまいます。体が慣れていないうちに高い場所へ一気に上がると、高山病の症状が出やすくなるので注意しましょう。
到着してすぐは無理をせず、ゆっくり歩く・水分をこまめにとるなど、体を慣らしながら観光するのがおすすめです。
4−3.同じゴンドラに乗る人への気配りも忘れずに
2−2でも触れましたが、ゴンドラは知らない人との相乗りです。私たちもゴンドラの中で現地の方に話しかけられたことがありました。
観光客の私たちはついアトラクションのような気分で乗ってしまいますが、現地の人にとってミ・テレフェリコは毎日使う普通の公共交通機関です。
乗るときの「Hola」、降りるときの「Adios」の挨拶だけはしっかりして、写真撮影などで周りの人の迷惑にならないよう気を配りましょう。
5.まとめ
ラパスの市民の足、ミ・テレフェリコについてご紹介しました。
1回の乗車は3ボリビアーノ(約69円)と安く、短期の旅行なら駅の窓口で1回券を買うのが一番手軽です。窓口ではスペイン語で枚数と行き先を伝えれば大丈夫。
移動手段としてはもちろん、お椀型の街を見下ろしながら空中を進む景色は、それだけで観光になるほどの絶景です。私たちも、ゴンドラから見たラパスの街並みはとても素敵で、今でも印象に残っています。ラパスを訪れたら、ぜひ乗ってみてください!


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