2024年5月に、ボリビアの首都ラパスから日帰りツアーでティワナク遺跡(Tiwanaku)へ行ってきました。
ティワナクは、インカ帝国よりもずっと前にアンデスで栄えたティワナク文明の中心地で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
今回は、ツアーのガイドさんから聞いた話をもとに、遺跡の見どころと入場料、ツアーの1日の流れをご紹介します!
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※この記事は2024年5月時点のレート、1ボリビアーノ=約23円で計算しています。
1.ティワナク遺跡とは
ティワナク遺跡は、ラパスの西、チチカカ湖の南側に広がる古代遺跡です。
ティワナク文明はインカ帝国より前にこの一帯で栄えた文明で、巨大な石を精密に加工した建造物が今も残っています。
ガイドさんの話では、ティワナクの人々は世界を次の3つの世界に分けて考えていて、遺跡の建物もそれぞれの世界に対応しているそうです。
| 世界 | 対応する建物 | 象徴する動物など |
| アラハッ(天上の世界) | アカパナピラミッド | コンドル、太陽、月 |
| アカパチャ(地上の世界) | カラササヤ | リャマ、アルパカ |
| マンカパチャ(地下の世界) | 半地下神殿 | ピューマ、蛇 |
この3つの世界を頭に入れておくと、遺跡めぐりがぐっと楽しくなりますよ。
2.ティワナク遺跡の入場料・営業時間

入口の看板に書かれていた入場料と営業時間はこちらです。(2024年5月時点)
| 区分 | 料金 |
| 外国人 | 100ボリビアーノ(約2,300円) |
| ボリビア人 | 15ボリビアーノ |
| 子ども(12歳未満) | 5ボリビアーノ |
- 営業時間:9:00〜16:00
- チケット1枚で博物館2つと遺跡2か所(ティワナク遺跡とプマプンク)に入れます
外国人料金はボリビア人の約7倍ですが、博物館と2つの遺跡をまとめて見られるので、内容を考えると十分見合っていると思います。
3.ラパスからのツアーについて
ティワナク遺跡へは、ラパス発の日帰りツアーに参加しました。宿泊していたホステル(The Rooftop Hostel)の1階に入っているツアー会社で申し込みました。
ラパスの街なかには同じようなツアーを扱う旅行会社がたくさんあるので、現地で申し込むのが一番手軽です。事前にネットで予約しておきたい方は、GetYourGuideでもティワナクのガイド付きツアーが予約できます。
ツアーの内容はラパスからの往復の交通費とガイドで、入場料と昼食は別に現地で支払いました。
実際にかかった費用(1人あたり)はこちらです。
| 項目 | 金額(1人) |
| ツアー代(往復交通費+ガイド) | 100ボリビアーノ(約2,300円) |
| 入場料 | 100ボリビアーノ(約2,300円) |
| 昼食 | 35ボリビアーノ(約800円) |
| 合計 | 235ボリビアーノ(約5,400円) |
このほか、ガイドさんに2人で20ボリビアーノのチップを渡しました。
遺跡には説明の看板もありますが、ガイドさんの話を聞きながら回ると、石ひとつひとつの意味がわかって面白さが段違いです。
写真の記録から振り返ると、当日はこんな流れでした。
| 時間 | 内容 |
| 11:00ごろ | チケット購入、博物館見学 |
| 12:30ごろ | アカパナピラミッド |
| 12:40〜13:10ごろ | カラササヤ、太陽の門 |
| 13:10ごろ | 半地下神殿 |
| 13:40ごろ | 昼食 |
| 14:30ごろ | プマプンク |
4.ティワナク遺跡の見どころ
4-1.アカパナピラミッド

階段状に石が積まれたアカパナピラミッドは、3つの世界のうち天上の世界「アラハッ」にあたる建物です。
ガイドさんによると、ここは星読みの学問をしていた場所で、頂上には磁気を帯びた大きな石があったそうです。星読みに使われていたのかもしれません。
ただし、スペイン人がこのピラミッドの石を別の建物を作るのに持ち去ってしまったため、現在のピラミッドの石はオリジナルとは別物とのことでした。
スペイン人によってメチャクチャにされてしまった遺跡は、現在も少しずつ復旧作業が進められているそうです。
4-2.モノリート(一枚岩の石像)

遺跡のあちこちに立っているのが、モノリートと呼ばれる一枚岩から彫り出された石像です。
神殿の中央にはモノリートが置かれていて、そこには政治家やプリースト(神官)たちの言葉を伝えるメッセンジャーや、良い経済のしるしである蛇などが彫られていたそうです。また、神殿の入り口にはチャチャプーマ(ピューマの頭をもつ戦士の像)が2体置かれていたとのこと。

間近で見ると、服の模様や手に持っているものまで細かく彫り込まれていて、石の加工技術の高さに驚かされます。
4-3.カラササヤ

カラササヤは、地上の世界「アカパチャ」にあたる、石の壁に囲まれた広場のような神殿です。
ガイドさんの説明では、ここでは新年のお祝いや3か月ごとの儀式が行われていました。
- 新年には手を挙げて初日の出のパワーを浴びていた
- 中央の台座では、3か月ごとにプリーストが儀式を行っていた
- 周囲にはミイラのための部屋がたくさんあった
正面の石の門と階段は、ティワナク遺跡を代表する景色のひとつです。
4-4.太陽の門

ティワナク遺跡で一番有名なのが、この太陽の門(Puerta del Sol)です。
門の上部中央には太陽の神様が彫られていて、その両側にはメッセンジャーの絵が3段×8列=24個並んでいます。これが24か月分のカレンダーになっているそうです。
なお、門がもともとあった場所は現在の位置ではなく、カラササヤの中央か神殿にあったと考えられているとのことでした。
4-5.半地下神殿

その名の通り、地面より一段低いところに作られた半地下神殿は、地下の世界「マンカパチャ」にあたる建物です。
四方の壁には175体もの人の顔の彫刻が埋め込まれています。顔の表情がひとつひとつ違っていて、見ていて飽きません。

ガイドさんによると、ティワナクで最も大きいモノリート(ベネット)は、もともとこの神殿の中央にあったそうです。
4-6.プマプンク

ティワナク遺跡から少し離れたところにあるのがプマプンクです。同じチケットで入場できます。
ガイドさんの話では、プマプンクは地震で壊れてしまった神殿で、この地震によってティワナク文明は崩壊し、ここに住んでいた人々は南アメリカ各地へ散り散りになったそうです。そのうちの一部がマチュピチュの方へ移り、インカ文明を起こした――という説明でした。

現地にはきれいに切り出された石がたくさん転がっています。特に「H」の形をした石は、同じ形がいくつも正確に揃っていて、当時の技術力の高さがよくわかります。

5.昼食
遺跡めぐりの途中でレストランに立ち寄り、昼食をとりました。料金は2人で70ボリビアーノ(約1,600円)でした。

まずは野菜たっぷりのスープ。

メインはお肉に、じゃがいもなどの野菜が添えられたワンプレートでした。
6.注意点

ティワナクは標高が高いので、私はこの日体調が不安定でした。無理せず、こまめに休みながら回ってください。
ティワナク観光の注意点
- 標高が高い:ティワナクはラパスと同じくらいの高地にあります。ゆっくり歩き、水分をしっかりとりましょう。
- 日差しが強い:遺跡には日陰がほとんどありません。当日も雲ひとつない快晴でした。帽子・サングラス・日焼け止めがあると安心です。
- 現金を用意:入場料はボリビアーノで用意しておくと確実です。
- 16時に閉まる:営業時間は9:00〜16:00なので、個人で行く場合は早めの出発がおすすめです。
7.まとめ

インカにつながるアンデスの古代文明に触れて感動しました。大陸が違い、交流を持っていなかったはずの人類が、ピラミッドを作り、動物に神を感じるという共通点がある。ホモ・サピエンスの原点のような部分に触れた気がしました。
ティワナク遺跡は、インカ帝国よりも前のアンデス文明に触れられる貴重な場所です。
アカパナピラミッド・カラササヤ・半地下神殿の3つの世界、24か月のカレンダーが刻まれた太陽の門、そして精密な石が並ぶプマプンクと、見どころがたくさんあります。
ガイドさんの説明を聞きながら回ると何倍も楽しめるので、ラパスからのツアー参加がおすすめです。ラパスに滞在する際は、ぜひ足を運んでみてください!


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