【フランス・ルルド】ろうそく行列に参加!奇跡の洞窟と泉、パリからの行き方・費用

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広場を埋めつくすろうそく行列 フランス
フランス

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フランス南西部、ピレネー山脈のふもとにある巡礼地ルルド(Lourdes)をご紹介します。

ルルドは「奇跡の泉」で知られるカトリックの聖地で、世界中から巡礼者が訪れます。私たちは2023年9月、ラグビーワールドカップ観戦で滞在していたトゥールーズから電車でルルドへ行き、2泊しました。

私たちはキリスト教徒ではありません。それでも、夜のろうそく行列は忘れられない神秘的な体験で、2晩とも参加してしまったほど。信仰がなくても十分楽しめる場所でした。

この記事では、ろうそく行列の体験談、洞窟と泉、聖域の見どころ、パリやトゥールーズからの行き方、2泊でかかった費用をまとめます。

※料金は特に記載がない限り、2023年9月の訪問時のものです。1ユーロ=約160円で計算しています。

1. ルルドってどんな場所?

ルルドの聖域に建つ無原罪の御宿りのバシリカ

ルルドは、毎年400万〜600万人もの巡礼者が訪れる、世界有数のカトリックの聖地です。小さな田舎町がなぜここまで有名になったのか。始まりは、1858年に一人の少女が体験した不思議な出来事でした。

1−1. 貧しい少女ベルナデッタと「白い服の婦人」

1858年、マサビエルの洞窟でベルナデッタの前に婦人が現れた場面のイメージ

1858年2月11日、14歳の少女ベルナデッタ・スビルーは、妹と近所の友達の3人で、町外れのマサビエルの洞窟へ薪を拾いに出かけました。ベルナデッタの家はとても貧しく、一家は使われなくなった元牢獄の一室で暮らしていたといいます。

そのとき、洞窟の上の岩のくぼみに「白い服を着た若い婦人」が現れました。一緒にいた2人には何も見えなかったそうです。ベルナデッタはその後も洞窟に通い続け、7月16日までのおよそ5か月の間に、婦人は合わせて18回現れたと伝えられています。

1−2. 泥の中から湧き出した「奇跡の泉」

2月25日、婦人はベルナデッタに「泉の水を飲み、顔を洗いなさい」と告げます。けれども、洞窟には泉などありません。言われた場所を手で掘ってみると、最初は泥水しか出ませんでしたが、やがて澄んだ水が湧き出すようになりました。

これが、今も聖域の蛇口から汲めるルルドの泉の始まりです。その後、「この水で病気が治った」という話が次々と広まっていきました。

1−3. 「私は無原罪の御宿りです」

3月25日、名前を尋ねたベルナデッタに、婦人は土地の言葉(オック語)で「私は無原罪の御宿りです」と答えたといいます。

「無原罪の御宿り」とは、聖母マリアは生まれながらに罪を持たない、というカトリックの教え。教会がそのわずか4年前、1854年に正式に定めたばかりのものでした。読み書きもできなかった少女が知るはずのない言葉だったことから、人々は婦人を聖母マリアだと信じるようになったのです。

ルルドの奇跡の年表

1−4. 教会の公認と、聖人になったベルナデッタ

1862年、地元の司教がルルドでの聖母への崇敬を正式に認め、洞窟の上には聖堂が建てられていきました。

ベルナデッタ自身はその後、フランス中部ヌヴェールの修道院に入り、1879年に35歳の若さで亡くなります。1933年には聖人に列せられました。ヌヴェールの修道院では、今も彼女の遺体を見ることができます。

1−5. 正式な「奇跡」はわずか72件

治癒の報告7,000件以上のうち、教会が奇跡と認めたのは72件

ルルドでは、病気が治ったという報告がこれまでに7,000件以上寄せられています。ただし、報告がそのまま「奇跡」になるわけではありません。医師たちでつくる「ルルド医療局」が調べ、医学では説明できないと判断されたものを、さらに教会が審査します。

こうして正式に奇跡と認められたのは、2025年4月時点で72件だけ。72件目は、2009年にルルドを巡礼したイタリア人女性の難病が治ったというものでした。

夜のろうそく行列で、車いすで参加している人をたくさん見かけたのも、こうした歴史があるからなのだと思います。

洞窟のまわりは「聖域(Sanctuaire)」と呼ばれるエリアで、大小の教会や広場、泉の水を汲める場所などが集まっています。聖域への入場は無料です。

2. 夜のろうそく行列は一生忘れられない体験

広場を埋めつくすろうそく行列

ルルドに行ったらぜひ参加してほしいのが、毎晩行われるろうそく行列(Marian Torchlight Procession)です。

  • 開催時期:4月〜10月末までの毎日
  • 開始時間:21時
  • ルート:洞窟から出発し、ロザリオ聖堂前の広場まで歩きます
  • 参加費:無料(ろうそくは自分で用意)
ろうそくを掲げて歩く人たち

ろうそくは、聖域へ向かう参道のお土産屋さんでたくさん売られています。私たちが買ったものは1本1ユーロほどでした。ろうそくには風よけの紙が付いていて、そこに賛美歌の歌詞が書かれています。

行列では、みんなでろうそくを掲げ、賛美歌を歌いながらゆっくり歩きます。暗闇の中で何千ものろうそくの灯りが揺れ、何か国語もの祈りと歌声が広場に響く光景は、本当に神秘的。中でも、みんなで繰り返し歌う「アヴェ・マリア」の歌声が今でも忘れられません。

ライトアップされたロザリオ聖堂と行列

行列には、車いすで参加している人もたくさんいました。ルルドに伝わる奇跡を信じて、遠くから来ている人も多いのだと思います。信仰を持たない私たちでも、「信仰とはこういうものなのか」と不思議な気持ちになりました。

あまりに印象的だったので、私たちは2晩とも参加しました。ルルドに住んで、毎日祈りのために教会へ通う。キリスト教徒にとって、それはとても魅力的な暮らしなのだろうなと、キリスト教徒ではない私たちでさえ思いました。

夜空に浮かぶ聖堂の塔と十字架

3. 奇跡の洞窟と泉

岩山の上に建つ聖堂と、その下のマサビエルの洞窟

聖母マリアが現れたとされるのが、聖堂の下にあるマサビエルの洞窟です。洞窟の中は通り抜けられるようになっていて、私たちも列に並んで中を通りました。岩肌には多くの人が手を触れて祈っていて、静かで厳かな空気が流れています。

洞窟の上に立つマリア像

洞窟の近くには、泉の水を汲める蛇口が並んでいて、誰でも自由に飲んだり、ボトルに汲んだりできます。私たちも「奇跡の水」をいただきました。空のペットボトルを持って行くと便利です。

大きなろうそくが並ぶ献灯所

洞窟の向かいには、大きなろうそくを供える場所もあります。願いや祈りを込めて、背丈ほどもあるろうそくを灯す人もいました。

4. 聖域の教会

ロザリオ聖堂の入口のモザイク

聖域には、洞窟の上に建つ無原罪の御宿りのバシリカ、その下のクリプト、手前のロザリオ聖堂など、いくつもの教会があります。ロザリオ聖堂は、入口の金色のモザイクが見事です。

ロザリオ聖堂の内部

教会の中も無料で見学できます。ミサなどが行われている時間もあるので、静かに見学しましょう。

青空に映えるマリア像

5. 信仰がなくても楽しめる?

私たちは、有名な「ルルドの奇跡」の話に惹かれて、神秘的な体験を求めてルルドへ行きました。結論から言うと、信仰がなくても十分楽しめます。

  • 洞窟の中を通り、岩に触れてみる
  • 奇跡の泉の水を飲んでみる
  • 夜のろうそく行列に参加する

どれも、ほかの観光地ではなかなかできない体験です。ただし、ここは祈りの場所。大声で騒いだり、祈っている人を無断で撮影したりしないよう、マナーには気をつけましょう。

ルルドの街を流れるガヴ・ド・ポー川

聖域のそばを流れるガヴ・ド・ポー川や、ピレネーの山並みを望む街並みもきれいでした。

6. ルルドへの行き方

6−1. パリから行く場合

日本からルルドへ行く場合は、パリを起点にする人が多いと思います。パリからの主な行き方は次の3つです。

  • TGV(高速鉄道):パリ・モンパルナス駅からルルド駅まで、直通なら約4時間40分〜5時間。直通便は1日数本なので、乗り換えありの便も含めて事前に調べておきましょう
  • 夜行列車:パリ・オステルリッツ駅から、SNCFの夜行列車「アンテルシテ・ド・ニュイ(Intercités de Nuit)」でルルドまで直通。所要時間は約12時間で、寝ている間に移動できます
  • 飛行機:パリ・オルリー空港から、ルルド近郊のタルブ・ルルド・ピレネー空港への便もあります

時刻や料金は日によって変わるので、SNCFの公式サイトや、私たちも使った予約サイトOmioで確認してください。

→ Omio(日本語)で電車・バス・飛行機を検索する
→ パリ→ルルドの電車の時刻・料金を見る(Omio・英語)

6−2. トゥールーズから電車で約2時間(私たちのルート)

私たちは、トゥールーズ・マタビオ駅からフランス国鉄(SNCF)のアンテルシテ(Intercités)でルルドへ向かいました。チケットは、乗り換え検索・予約サイトのOmioで事前に予約しています。日本語で使え、チケットはアプリやPDFで受け取れるので、窓口に並ぶ必要がなく便利でした。

便時刻
行き(9/29)トゥールーズ → ルルド13:34発 → 15:26着(約1時間50分)
帰り(10/1)ルルド → トゥールーズ12:40発 → 14:27着(約1時間50分)

料金は2等車・往復・2人分で64ユーロ、Omioの手数料3ユーロを足して合計67ユーロ(約10,700円)でした。

ルルド駅から聖域までは、歩いて20分ほどです。

6−3. 正直、アクセスはちょっと不便

ルルドはピレネー山脈のふもとにある小さな町なので、パリからは電車で5時間ほどかかり、直通の本数も多くありません。パリから日帰りするのは難しいので、最低1泊するか、トゥールーズやボルドーなど南西フランスの都市を旅する途中に組み込むのがおすすめです。

7. 泊まった宿

  • 宿名:La Zenitude, proche de la gare, ambiance zen, résidence La Closeraie
  • 住所:31 Avenue de la Gare, Lourdes
  • 料金:2泊72ユーロ(2人分、約11,500円)
  • 予約:Booking.com

ルルド駅のすぐ近くにあるアパートタイプの宿でした。駅から近いので、重い荷物を持っての移動もラクです。宿代とは別に、観光税が2人で1.95ユーロかかりました。

8. ルルド2泊でかかった費用

項目ユーロ円(目安)
宿代(2泊)72約11,500円
観光税1.95約300円
食費(スーパー中心、2日分)22.86約3,700円
ろうそく1約160円
電車(トゥールーズ⇔ルルド往復)67約10,700円
合計164.81約26,400円

2人で2泊、往復の電車代込みで約26,400円でした。聖域や教会、ろうそく行列はすべて無料なので、観光費はほとんどかかりません。

9. 海外旅行保険の準備も忘れずに

ルルドのような地方の町では、急に体調を崩したときに頼れる病院が限られることもあります。また、電車の遅れや運休など、移動のトラブルも起きがちです。私たちは旅の保険としてSafetyWingの「Nomad Insurance」を利用していて、短期・長期どちらの旅行者にも使いやすく、幅広くカバーしてくれる点が心強かったです。値段も1日2ドルほどからと手頃なので、旅の準備と合わせて入っておくのがおすすめです。

コード「MUNEYUKI」を使うと、カメラなど電子機器の盗難補償が8週間無料になる特典もあります。SafetyWingのNomad Insurance購入ページに表示される3つのカメラアイコンのどれかをタップして、コードを入力するだけ。ろうそく行列の幻想的な光景を写真に残したい方にぴったりの特典です。

SafetyWing 特典コード MUNEYUKI

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10. まとめ

ルルドは、世界中の巡礼者が集まるカトリックの聖地です。洞窟を通り、奇跡の泉の水を飲み、夜はろうそくを手に賛美歌を歌いながら歩く。信仰を持たない私たちにとっても、ほかでは味わえない神秘的な体験になりました。

アクセスは少し不便ですが、南西フランスを旅するなら、ぜひ1泊以上して夜のろうそく行列に参加してみてください。

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