「海外旅行保険って、本当に必要なの?」「クレジットカードの付帯保険で十分じゃない?」と迷っている方は多いと思います。
私たちは世界一周中、夫婦で6回海外の病院にかかりました。ただ、保険金が支払われたのはそのうち3回。残りの3回は、当時の契約にあった「免責金額」のせいで自己負担でした。払った保険料と受け取った保険金を比べても、数字の上では保険料のほうが多くなっています。ただし、この免責金額は、今のSafetyWingの契約にはもうありません。
それでも、私たちの結論は「海外旅行保険は必要」です。この記事では、6回の通院の結果と、払った保険料・受け取った保険金をすべて公開したうえで、その理由と、失敗から学んだ保険の選び方をご紹介します。
📝 この記事の結論
- 海外旅行保険は必要。世界一周中に6回病院へ行って実感しました
- 私たちのおすすめはSafetyWing。今は免責金額なし、治療費は最大25万ドル(約3,600万円)まで補償
- 5日間の旅行なら10ドルほどから入れて、旅行に出てからでも申し込める
1.世界一周中、病院に6回かかりました
私たちは世界一周中、SafetyWing(セーフティウィング)という海外旅行保険に入っていました。6回の通院の結果は、次のとおりです。
| 国 | 誰が | 症状 | 病院代 | 保険の支払い |
|---|---|---|---|---|
| タイ | 妻 | 皮膚の病気 | 約2.5万円(2回通院) | なし(免責金額に充当) |
| ネパール | 夫(私) | 新型コロナ | 15,500円 | なし(免責金額に充当) |
| トルコ | 妻 | 40℃の高熱 | 約9万円 | 約5.4万円(免責金額250ドルを差し引き) |
| ポルトガル | 妻 | 体調不良 | 317ユーロ | 52,161円(全額) |
| ペルー | 夫(私) | 高熱 | 約1万円 | なし(免責金額に充当) |
| メキシコ | 妻 | 高熱 | 9,796ペソ | 84,953円(全額) |
※病院代の円換算は、記録が残っているものはその金額、それ以外は当時のおおよそのレートで換算しています。
1-1.タイ:滝で水浴びをした後、皮膚の病気に
ラオスのクアンシーの滝で水浴びをした後、妻の足に蕁麻疹のようなできものがたくさんできてしまいました。SafetyWingに相談すると、ラオスの病院でも保険は使えるものの、英語が通じやすい大きな病院で診てもらうならタイに戻ることを勧められました。そこで国境を越えてバンコクへ戻り、バンコク インターナショナル病院を受診。注射を1本打ってもらうと、症状はすぐに治まりました。
ところが、保険金は支払われませんでした。当時の契約には「1人あたり250ドルまでは自己負担」という免責金額があり、103ドルの請求はその250ドルに充てられたためです。

受診したバンコク インターナショナル病院の場所はこちらです。
1-2.ネパール:カトマンズで新型コロナに感染
夫(私)がカトマンズで新型コロナにかかり、CIWEC Hospital Travel Medicine Centerを受診しました。38℃前後の熱が4日ほど続き、医師の指示でホテルで療養することに。病院代は15,500円でしたが、こちらも免責金額の範囲内で、保険金の振り込みはありませんでした。

1-3.トルコ:40℃の高熱で点滴
イスタンブールで妻が40℃の熱を出したときは、Göztepe Prof. Dr. Süleyman Yalçın City Hospital(ギョズテペ市立病院)でコロナとインフルエンザの検査、点滴と、ひと通りの診察・治療を受けました。病院代は18,795トルコリラ(当時のレートで約9万円)。

このときは免責金額の250ドルを差し引いた374ドル(約5.4万円)が支払われました。申請から入金まで10日ほどで、本当に「保険を契約していてよかった…!」と思いました。

1-4.ポルトガル:リスボン到着の翌朝に受診
ポルトガルでは、セビーリャからバスでリスボンに着いた翌朝に、妻がCUF Descobertas Hospital(クフ・デスコベルタス病院)を受診しました。頭痛や吐き気、発熱が続いていたため、頭のCT検査まで受けましたが、幸い異常はありませんでした。317ユーロの病院代は全額の52,161円が支払われました。申請したその日に承認され、6日後には入金されています。受診の翌日には、シントラのペーナ宮殿へ出かけました。

1-5.ペルー:リマで高熱
ペルー(リマ)では夫(私)が高熱を出し、Clínica Internacional(クリニカ・インテルナシオナル)(Sede Lima)を受診しました。診断は急性咽頭炎でした。約1万円の病院代は、私の免責金額に充てられて支払いはありませんでした。

1-6.メキシコ:メキシコシティで高熱
メキシコ(メキシコシティ)では、テオティワカン遺跡を観光した日の夕方に妻が体調を崩し、高熱でエスパニョール病院(Hospital Español)を受診しました。9,796ペソの病院代は全額の84,953円が支払われ、申請から5日で入金されました。

保険金の請求方法は、こちらの記事で画面つきで紹介しています。
【SafetyWing】保険請求時の入力方法を解説!画面イメージつき!
2.海外で病院にかかるときの流れ(私たちの場合)
「海外の病院なんて、どこに行けばいいかわからない」「言葉が通じるか不安」という方も多いと思います。私たちが6回の通院でしていたことをご紹介します。
2-1.まず保険会社に相談する
体調を崩したら、まずSafetyWingのチャットで相談しました。ほとんどの場合は「どの医療機関でも対応しているので、最寄りの病院へ行ってください」という回答でした。ラオスにいたときだけは、「ラオスの病院でも保険は使えるが、タイの大きな病院に行くのがおすすめ」と教えてもらいました。
2-2.宿のオーナーにおすすめの病院を聞く
どの病院に行くかは、泊まっている宿のオーナーに聞くことが多かったです。地元の病院事情に詳しく、みなさん親身になって教えてくれました。
2-3.できるだけ大きな病院に行く
私たちが一番おすすめしたいのは、とにかく大きな病院に行くことです。大きな病院なら英語でやり取りができ、個室で診てもらえることもあります。検査もしっかりしていると思います。タイの病院では日本語が通じましたし、メキシコの病院では英語が通じ、通訳さんも入ってくれました。
海外で病気になるのは、やはり怖いものです。言葉が通じて、落ち着いて診てもらえる環境があるだけで、ずいぶん安心できました。
2-4.支払いはいったんその場で
病院代は、いったんその場で自分たちで支払い、あとから保険会社に請求する流れでした。クレジットカードで払える病院がほとんどだったので、現金の心配はあまりありませんでした。領収書や診断書は請求に必要なので、必ずもらっておきましょう。
金額を気にせずに大きな病院へ行けること。それが、海外旅行保険に入る一番の意味だと思います。
3.払った保険料と受け取った保険金を比べてみた

数字だけ見ると、払った保険料(約25万円)のほうが、受け取った保険金(約19万円)より多い結果になりました。原因は、少額の通院3回分が「免責金額」で自己負担になったことです。

💡 今のSafetyWingなら、計算はひっくり返ります
SafetyWingは2024年3月19日以降の新しい契約から、免責金額がなくなりました。もし私たちの6回の通院が今の契約だったら、自己負担になった3回分とトルコで差し引かれた250ドルも支払いの対象になり、病院代の約28万円がまるごと戻ってくる計算です。払った保険料(約25万円)を上回ります。少額の通院が多い長期旅行者にとって、免責金額がないのは大きな魅力です。
→ 免責金額なしのSafetyWingで、自分の保険料をチェックする

今回の6回は、どれも入院のない通院でした。入院や手術が一度でもあれば、病院代はけた違いになっていたはずです。

海外旅行保険は「元を取るもの」ではなく、「払いきれない金額に備えるもの」。6回病院に行ってみて、そう思うようになりました。
4.海外旅行保険が必要な理由
4-1.海外の医療費は高額になりやすい
海外では日本の健康保険証は使えず、治療費はいったん全額自己負担です。私たちのトルコでの通院も、検査と点滴だけで約9万円かかりました。
| ロサンゼルス | バンコク | 日本(全額負担の場合) | |
|---|---|---|---|
| 救急車 | 約17万〜25万円 | 無料(公営) | 無料 |
| ICU(1日) | 約90万〜150万円 | 約7.4万円 | 約8万〜10万円 |
| 盲腸の手術 | 約75万円 | 約88万〜105万円 | 約60万円 |
※医療費の目安(出典:価格.com 保険)。病院や治療内容によって大きく変わります。

4-2.日本の健康保険の「海外療養費」だけでは足りない
日本の健康保険にも、海外で払った治療費の一部が戻る「海外療養費」という制度があります。ただし、次のような弱点があります。
- 戻る金額は日本で同じ治療を受けた場合の費用が基準
- 現地ではいったん全額を立て替える必要がある
- 申請には医師の証明書や日本語訳が必要で、審査に数か月かかる
(出典:全国健康保険協会)
4-3.病気は、気をつけていても避けられない

スリや盗難は、自分たちの注意である程度防げます。実際、1年以上の旅で一度も盗難にあいませんでした。

でも病気は別です。慣れない気候や食事、移動の疲れで、私たちは6回も病院のお世話になりました。
5.クレジットカードの付帯保険で足りる?
短い旅行なら、カードの付帯保険で足りる場合もあります。ただし、次の3点には注意が必要です。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 補償期間 | 出国から90日までのカードが多く、長期旅行では途中で切れる |
| 治療費用の上限 | カードによっては低めで、高額な入院では足りないことも |
| 適用条件 | 持っているだけで有効な「自動付帯」と、旅行代金をそのカードで払う必要がある「利用付帯」がある |

私たちは付帯保険は使わず、最初からSafetyWingだけで旅をしました。それで困ることはありませんでした。
SafetyWingは出発後でもオンラインで契約できるので、「最初はカードの付帯保険、切れたらSafetyWing」という組み合わせもできます。
6.6回の通院から学んだ、保険選びのチェックポイント
| チェックポイント | 私たちの考え |
|---|---|
| ✅ 免責金額があるか | 一番大事。少額の通院が多い長期旅行では、免責金額なしがおすすめ(今のSafetyWingは免責なし) |
| ✅ 治療・救援費用は十分か | 保険を使う理由の半分以上はこれ |
| ✅ 自分で防げないトラブルが対象か | 治療・救援費用、預けた荷物の遅延、飛行機の遅延を重視 |
| ✅ 旅行期間・行き先に合っているか | 期間を柔軟に決められるか。北米は料金が高くなることも |
| ✅ 持病は補償されるか | 多くの保険で、持病・既往症は対象外 |

盗難や賠償責任は自分たちの注意である程度防げると考えて、補償が薄めでも良しとしました。死亡補償は、日本で入っている生命保険でカバーできると判断しました。
7.私たちがSafetyWingをおすすめする理由
私たちが世界一周で使ったのは、アメリカの保険会社SafetyWingの「Nomad Insurance」です。6回の通院を経て、今もおすすめできる理由は次の4つです。
7-1.今は免責金額なし。少額の通院でも支払われる
私たちが失敗した免責金額は、2024年3月19日以降の新しい契約からなくなりました。数千円〜数万円の通院が何度あっても、そのたびに保険金が支払われます。少額の通院が多い旅行者にとって、これが一番の魅力です。
7-2.保険料が安い。短い旅行でも使える
| SafetyWing | 損保ジャパン | 東京海上日動 | |
|---|---|---|---|
| 4週間の保険料 | 約8,780円 | 33,120円 | 16,620円 |
| 治療・救援費用 | 25万ドル | 3,000万円 | 3,000万円 |
※2025年1月時点、28歳・ヨーロッパ旅行の想定で比べたものです(詳しくはSafetyWingの紹介記事)。
世界一周のあとも、短い旅行のたびに使っています。2025年9月のタイ旅行(1人分・5日間)は10.05ドル、2025年12月の韓国旅行(2人分・5日間)は20.10ドルでした。

1人5日間で10ドルほどなので、短い旅行でも迷わず入っています。
7-3.治療費は最大25万ドル(約3,600万円)まで補償
治療・救援費用の上限は25万ドル(約3,600万円)。4章で紹介した、ハワイで約3週間入院して2,530万円かかったケースでもカバーできる金額です。
7-4.困ったときの対応が早い
体調を崩したら、まずチャットで相談できます。ラオスにいたときは「タイの大きな病院に行くのがおすすめ」と、行き先まで教えてくれました。保険金も、ポルトガルは申請から6日、メキシコは5日、トルコは10日ほどで振り込まれています。
7-5.デメリットも正直に

デメリットは日本語に対応していないこと。でも、やり取りはチャットと入力フォームだけなので、翻訳アプリでなんとかなりました。
また、日本の保険と比べると、賠償責任や死亡の補償は薄めです。持病・既往症も補償の対象外です。手厚い補償をすべて求める方は、日本の保険会社を検討してください。
※料金や補償内容は変わることがあるので、契約前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
コード「MUNEYUKI」を使うと、カメラなど電子機器の盗難補償が8週間無料になる特典もあります。SafetyWingのNomad Insurance購入ページに表示される3つのカメラアイコンのどれかをタップして、コードを入力するだけです。

8.まとめ
- 世界一周中に6回通院して、保険金が出たのは3回(残りは免責金額のため自己負担)
- 今のSafetyWingなら免責金額なしで、計算上は保険料を上回る
- 入院や手術になれば、海外の病院代は数十万〜数百万円
- 保険を選ぶときは、免責金額があるかどうかを必ず確認

金額を気にせずに大きな病院へ行けること。それが海外旅行保険に入る一番の意味だと思います。
安心して旅を楽しむために、出発前にぜひ準備しておいてください。


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