ギリシャ旅行の費用は?22泊23日、2人で27.7万円【世界一周費用】
ブルガリア旅行の費用は?10泊11日、2人で8.6万円【世界一周費用】でご紹介した通り、ブルガリアのソフィアから長距離バスで国境を越えて向かったのが、ギリシャです。白い遺跡、青い海、そして抜けるような青空。「いつか行ってみたい」と思い描いたことのある方も多いのではないでしょうか。
テッサロニキを皮切りに、アテネ、ナフプリオ、スパルティ、イオアニナと5つの街をめぐった、22泊23日の旅でした。宿はホステルとAirbnbなど、都市間の移動は長距離バス、食事は自炊中心という、いかにもバックパッカーらしい旅です。
「海外旅行って、実際いくらかかるの?」——そんな疑問を持つ方のために、この国別シリーズでは訪れた国ごとの実際の費用を包み隠さず公開しています。今回はその12ヶ国目、ギリシャでの22泊23日分。結論から言うと、2人合計で277,898円(宿代・食費・交通費・観光費の合計)でした。
旅の行程
| 日程 | 都市 | 泊数 |
|---|---|---|
| 6/28〜7/4 | テッサロニキ | 6泊 |
| 7/4〜7/6 | アテネ | 2泊 |
| 7/6〜7/8 | ナフプリオ | 2泊 |
| 7/8〜7/10 | アテネ | 2泊 |
| 7/10〜7/12 | スパルティ(スパルタ) | 2泊 |
| 7/12〜7/18 | アテネ | 6泊 |
| 7/18〜7/20 | イオアニナ | 2泊 |
ブルガリアから入ったテッサロニキに6泊し、メテオラやペラ遺跡へ足を延ばしたあとは、長距離バスでアテネへ。アテネを拠点にしながら、デルフィ、ナフプリオ、スパルティと、遺跡をめぐる日々でした。アテネには合計3回、10泊しています。最後は北西部のイオアニナに2泊し、そこから国境を越えてアルバニアへ向かいました。

7/17に訪れた、アクロポリスのパルテノン神殿。
💡 国境を越えるたびに切り替わる費用の計上
ソフィアからテッサロニキへの国境超えバス代は、ブルガリア旅行の費用は?10泊11日、2人で8.6万円【世界一周費用】側の実費用として計上済みのため、このギリシャ編の金額には含まれていません。一方、イオアニナからアルバニアのジロカストラへ渡るバス代(2人で16ユーロ)は、ギリシャ側の実費用としてこの記事に計上しています。
いくら使った?
予算 vs 実際(2人合計)
宿代・食費(1人1泊/1日あたりの定額)、観光費(固定額)、都市間移動のたびにかかる交通費、という3本柱で組んでいた旅行前の予算は、ギリシャの行程に当てはめると301,400円。
実際にかかったのは277,898円。予算との差は23,502円で、予算より2万円以上安く収まりました。なお、この記事の金額は1ユーロ=160円で換算しています。

内訳(2人合計277,898円)

- 宿代:102,882円(5都市7か所、計22泊分。2人1泊あたり平均約4,676円)
- 食費:47,019円(自炊と外食がおよそ9:1の比率、1日2食)
- 長距離交通費:65,056円(都市間のバス、アテネ発の遺跡行き往復バス、国境越えのバス代16ユーロを含む)
- 観光費など:62,941円(遺跡の入場料、メテオラのツアー代、市内の地下鉄・バス代などの近隣交通費、ATM手数料・SIMカード代などを合算)
1人1日あたりの宿代・食費
| 項目 | 1人1日あたり |
|---|---|
| 宿代 | 約2,338円 |
| 食費 | 約1,069円 |

💡 直前のブルガリアと比べると
直前に訪れたブルガリア(宿代約1,771円・食費約1,670円、1人1日あたり)と比べると、ギリシャは宿代が約570円高く、食費は約600円安くなりました。宿代が上がった分を、ほぼ自炊で過ごした食費が打ち消してくれた形です。
⚠️ 宿代と長距離交通費はオーバー、食費は予算の約半分
4項目のうち予算を上回ったのは、宿泊費(予算92,800円→実際102,882円、+10,082円)と長距離交通費(予算52,000円→実際65,056円、+13,056円)の2つでした。長距離交通費がふくらんだのは、アテネを拠点に何度も往復する形になったためです(詳しくは「交通チケット代」で)。一方、食費は予算92,800円に対して実際は47,019円と、ほぼ半分。自炊を中心にしたことで、2つのオーバーを帳消しにして余りある節約になりました。観光費などは予算63,800円に対して実際62,941円と、ほぼ予算通りでした。
宿泊先の名前と値段
テッサロニキ、アテネの最初の2泊、イオアニナはホステル(Hostelworld)、ナフプリオとアテネの2回はAirbnb、スパルティはBooking.comで予約しました。
| 宿名 | 都市 | 泊数 | 料金 |
|---|---|---|---|
| Crossroads(ホステル) | テッサロニキ | 6泊 | ¥31,680 |
| Acropolis View Dream Hostel | アテネ | 2泊 | ¥7,674 |
| Ioanna House(Airbnb) | ナフプリオ | 2泊 | ¥10,456 |
| Anna room(Airbnb) | アテネ | 2泊 | ¥10,960 |
| Taygetos(Booking.com) | スパルティ | 2泊 | ¥9,002 |
| Green village(Airbnb) | アテネ | 6泊 | ¥21,782 |
| Backpackers and travelers(ホステル) | イオアニナ | 2泊 | ¥11,328 |
| 合計 | 22泊 | ¥102,882 |
上記は実費用の集計値(1ユーロ=160円換算)です。予約サイトの表示額とは数百円の差が出る宿もありますが、本記事の宿代の合計は実費用の集計値を採用しています。
💡 Hostelworldは「予約時に一部、残りは現地払い」
Hostelworldは、予約の時点で支払うのは総額の約15%だけで、残りは現地で支払う仕組みでした。たとえばイオアニナのホステルは総額70.8ユーロのうち、予約時に払ったのは10.82ユーロ。残りの約60ユーロは現地で支払ったので、ユーロの現金も少し手元に用意しておく必要があります。
食事メニューと値段
自炊と外食の比率はおよそ9:1、1日2食が基本でした。自炊だと2人で1日あたり約1,600円、外食だと約7,500円と、およそ5倍の差があり、これがそのまま食費の節約につながりました。
スーパーで買ったパスタは1.16ユーロ(約186円)で、トマトのスパゲッティにした日もありました。

自炊で作ったトマトのスパゲッティ。

ハム、白チーズ、トマトを盛りつけた自炊のプレート。
7/15にはスイカ2.3ユーロ(約368円)、トマト1ユーロ(160円)、ナス0.5ユーロ(80円)、レモン0.2ユーロ(32円)を買いました。アテネの街角では、ごまをまぶしたパン「コウルーリ」の屋台を見かけ、値札は0.40〜1.00ユーロでした。

アテネの街角にあったコウルーリの屋台。値札は0.40〜1.00ユーロ(約64〜160円)。
外食の例として、イオアニナでの夕食を紹介します。7/18の夕食は肉とライスのプレートにワインを合わせて、2人で40.5ユーロ(約6,480円)でした。

7/18、イオアニナでの夕食。肉とライスのプレートにワインを合わせました。
翌7/19の夕食は2人で35ユーロ(約5,600円)。ムサカとギリシャサラダを頼みました。


7/19の夕食のムサカとギリシャサラダ。
そのほか、アテネでは7/17にマクドナルドへ入って12.7ユーロ(約2,032円)、カフェでの休憩は2人で5.5〜13ユーロ(約880〜2,080円)でした。

ギリシャを出国する7/20に食べた、ポテトがたっぷり入ったギロピタ。
交通チケット代
都市間の移動は、基本的に長距離バス(KTEL)でした。長距離バスの運賃は、すべて2人分の合計です。
| 区間 | 乗車日 | 2人合計 |
|---|---|---|
| テッサロニキ→アテネ | 7/4 | 75.6ユーロ(約12,096円) |
| アテネ→デルフィ(往復) | 7/5 | 60.4ユーロ(約9,664円) |
| アテネ→ナフプリオ | 7/6 | 26.2ユーロ(約4,192円) |
| ナフプリオ→ミケーネ・ティリンス(往復) | 7/7 | 14.8ユーロ(約2,368円) |
| ナフプリオ→アテネ | 7/8 | 26.2ユーロ(約4,192円) |
| アテネ→スニオン岬(往復) | 7/9 | 25ユーロ(約4,000円) |
| アテネ→スパルティ | 7/10 | 39ユーロ(約6,240円) |
| スパルティ→ミストラ(往復) | 7/11 | 6.4ユーロ(約1,024円) |
| スパルティ→アテネ | 7/12 | 39ユーロ(約6,240円) |
| アテネ→イオアニナ | 7/18 | 78ユーロ(1人39ユーロ、約12,480円) |
| イオアニナ→ジロカストラ(アルバニア) | 7/20 | 16ユーロ(約2,560円) |
| 合計 | 406.6ユーロ(約65,056円) |
ギリシャの長距離バスで一番てこずったのが、ペロポネソス半島の移動です。ナフプリオからスパルティへ直接行くバスは週に数回しかなく、結局「ナフプリオ→アテネ→スパルティ」と、アテネを経由する遠回りになりました。アテネが交通のハブになっているため、どこかへ行くたびに一度アテネへ戻る必要があり、長距離交通費が予算を上回った大きな理由です。オリンピアにも宿を予約していましたが、バスが少なすぎて行けず、7/4に無料でキャンセルしました。
バスのチケットは、ミケーネ行きやナフプリオからアテネへ戻る便などをKTELアルゴリダのオンラインチケットで買いました。ただ、KTELのサイトは行き先ごとに別々になっていて、出発場所がGoogleマップに出てこなかったり、時刻表が実際と違ったりと、使いやすいとは言えませんでした。7/18のアテネ→イオアニナは、KTELイオアニナの11:00発のバスで、1人39ユーロでした。
アテネ市内は、地下鉄やバスが発達していて移動に困りませんでした。ただ、バスのチケット売り場が地下鉄の駅の中にあるので、そこだけは少し不便でした。
観光チケット代
観光費の大部分は、遺跡や博物館の入場料でした。
| 場所 | 日付 | 2人合計 |
|---|---|---|
| メテオラ日帰りバスツアー | 6/30 | 120ユーロ(約19,200円) |
| メテオラの修道院の入場料 | 6/30 | 12ユーロ(約1,920円) |
| ペラ遺跡 | 7/3 | 16ユーロ(約2,560円) |
| デルフィ遺跡・博物館 | 7/5 | 24ユーロ(約3,840円) |
| ミケーネ遺跡 | 7/7 | 24ユーロ(約3,840円) |
| ティリンス遺跡 | 7/7 | 4ユーロ(約640円) |
| スニオン岬(ポセイドン神殿) | 7/9 | 20ユーロ(約3,200円) |
| ミストラ遺跡 | 7/11 | 24ユーロ(約3,840円) |
| アテネの共通チケット | 7/14 | 60ユーロ(約9,600円) |
| 国立考古学博物館 | 7/16 | 24ユーロ(約3,840円) |
| 合計 | 328ユーロ(約52,480円) |
上の表の合計は52,480円で、「観光費など」62,941円との差は、市内の地下鉄・バス代などの近隣交通費や、ATM手数料、洗濯代、SIMカード代(2枚で17.03ユーロ、約2,725円)といった観光以外の細かな支出です。
6/30は、テッサロニキから朝8時発・約11時間のメテオラ日帰りバスツアーに参加しました。ツアー代は2人で120ユーロ(約19,200円)で、修道院の入場料と昼食は含まれていません。修道院の入場料は、2人で12ユーロでした。

奇岩がそそり立つメテオラの景色。
ペラ遺跡は、テッサロニキからバスで往復し、バス代は往復で15.2ユーロ、入場料は2人で16ユーロでした。
デルフィ遺跡・博物館の入場料は、1人あたり一般12ユーロ(割引6ユーロ)で、私たちは一般料金を2人分、24ユーロ支払いました。

デルフィ遺跡の入場料の掲示。一般12ユーロ、割引6ユーロ。

デルフィのアポロン神殿の柱。
ナフプリオからは、7/7にミケーネ遺跡とティリンス遺跡へ日帰りで足を延ばしました。入場料はミケーネが2人で24ユーロ、ティリンスが2人で4ユーロです。

ミケーネ遺跡の石組みの門。
7/9のスニオン岬は、アテネからバスで往復して、入場料が2人で20ユーロでした。

スニオン岬に立つポセイドン神殿。
スパルティの近くにあるビザンツ時代の遺跡ミストラは、7/11に訪れました。入場料は2人で24ユーロ、スパルティからのバスは往復で6.4ユーロです。

ミストラの遺跡の岩穴から見下ろした平野。
アテネでは、アクロポリスや古代アゴラなどに入れる共通チケットを7/14に2人で60ユーロ(1人30ユーロ)で購入し、7/14に古代アゴラ、7/17にアクロポリスをめぐりました。

古代アゴラに残るヘファイストス神殿。

アクロポリスのエレクテイオン。少女の姿をした柱(カリアティード)が屋根を支えています。
7/16の国立考古学博物館は、入場料が2人で24ユーロでした。
⚠️ 夏のギリシャで気をつけたいこと
7月のアテネは毎日のように40℃を超え、12〜17時は閉まってしまう観光スポットもありました。ストライキの日もありました。遺跡めぐりは朝のうちに済ませ、昼は宿で休むのがおすすめです。アテネ以外の街では犯罪の不安をほとんど感じませんでしたが、アテネは夜になると薬物中毒のような人もちらほらいて、少し注意が必要でした。もうひとつ、トイレには便座がなく、使った紙は備え付けのゴミ箱に捨てるのが一般的でした。
体験談(補足):青空と遺跡の国で過ごした22泊23日
ギリシャでいちばん心に残っているのは、青空のきれいさです。世界一周の中でも、ギリシャの空がいちばんきれいな青だったと思います。その青と、白い遺跡や海との対比がとにかく見事で、これだけでも行く価値があると言い切れるくらいでした。
もうひとつおすすめしたいのが、歴史を学んでから行くことです。古代に栄えたあと長らく停滞した時代が続いたこともあって、覚えることは意外と多くありません。ミケーネやスパルタ、ギリシャ神話あたりを予習していくと、現地での面白さがぐっと増します。デルフィで神託の場に立ち、スパルタ(スパルティ)ではレオニダス像の前で感動し、道ばたに落ちている石ひとつにまでロマンを感じられました。しかも遺跡の入場料は1人10〜12ユーロ前後で、バスで自分でアクセスできる場所がほとんど。観光スポットのコスパが良いのも、ギリシャのいいところでした。
交通は、アテネ市内なら地下鉄もバスも発達していて困ることはありませんでした。逆に長距離は少し不便で、アテネがハブになっているため、どこかへ行くたびに一度アテネへ戻る必要があります。ペロポネソス半島を回る方は、その点を頭に入れて計画を立てておくと安心です。
言葉は、観光地やレストラン、カフェならどこでも英語が通じました。看板も英語が併記されているので困りませんでしたが、ギリシャ文字はまったく読めません。Airbnbのオーナーは英語があまり得意でないことが多かったです。お金のほうは、カード決済が広く使え、チップも基本的に不要でした。物価は日本よりやや高いくらいという印象です。
まとめ
ギリシャ22泊23日、2人合計で277,898円(宿代・食費・交通費・観光費の合計)。予算301,400円との差は23,502円で、予算より安く収まりました。宿代と長距離交通費はオーバーしたものの、自炊中心の食費が予算のほぼ半分で済んだことが大きかったです。
青い空と白い遺跡の国をバスで巡る、予算も旅のしやすさも申し分ない22泊23日でした。
次回は、ギリシャのイオアニナからバスで国境を越えて向かったアルバニアでの費用をレポートします。引き続き、1ヶ国ずつの費用を公開していきます。お楽しみに。


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