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アルバニア南部の海辺の町、ヒマラ(Himarë/Himara)をご紹介します。
ヒマラは、英語圏の旅行者のあいだでは「アルバニアの穴場ビーチ」として知られている町ですが、日本語の情報はほとんど見かけません。私たちは2023年7月、サランダからバスで移動して、ヒマラに3泊しました。
先に結論を言うと、ヒマラは「何もないこと」を楽しむ町です。観光スポットをめぐる町ではありません。でも、海の透明度は本当にすごくて、真夏でも水がひんやり。人も少なく、私たちが世界一周中に訪れたビーチの中で、世界一かもしれないと思ったほどでした。
この記事では、ヒマラのビーチ、過ごし方、サランダとの違い、行き方、泊まった宿、3泊でかかった費用まで、実際の体験をもとにまとめます。
※料金は特に記載がない限り、2023年7月の訪問時のものです。1レク=約1.7円で計算しています。
1. ヒマラってどんな町?

ヒマラは、アルバニア南部のイオニア海沿い、「アルバニアン・リヴィエラ」と呼ばれる海岸線にある小さな町です。南のサランダからは車で1時間半〜2時間ほど、北のヴロラとのあいだに位置しています。
町の中心は海沿いの小さなエリアで、ビーチ沿いにカフェやレストランが並んでいます。丘の上には旧市街とヒマラ城の跡がありますが、私たちは行っていません。とにかく海で過ごした3日間でした。
2. ヒマラのビーチは世界一かもしれない
2−1. 宿から一番近いビーチに毎日通った

私たちは、宿から歩いて行ける一番近いビーチに毎日通っていました。
まず驚いたのが水の冷たさです。真夏のアルバニアは日中かなり暑いのに、海に入ると信じられないくらいひんやりしていて、とにかく気持ちいい。そして、水が信じられないくらい透き通っています。足元の小石までくっきり見えて、写真で見ても色がわかるくらいです。

夏のハイシーズンでも、サランダやクサミルに比べると人はずっと少なめ。のんびり泳いで、浜辺で休んで、また泳いで…を毎日繰り返していました。海のきれいさだけで言えば、世界一周中に行ったビーチの中で一番だったかもしれません。
2−2. そのほかのビーチ

宿では、周辺のビーチを紹介する案内を見せてもらえました。私たちは行っていませんが、ヒマラ周辺には次のようなビーチがあります。
- ヒマラ・ビーチ:町の中心にあるメインのビーチ。桟橋や海沿いのレストランがあります
- マラチット・ビーチ(Maraçit):町の中心にある小さなビーチ
- リヴァディ・ビーチ(Livadhi):町の北側、旧市街の丘の下にある大きなビーチ。中心部から歩いて20〜25分ほど
- アクアリウム・ビーチ:リヴァディとヤラ(Jala)のあいだにある小さな入り江
- ポタミ・ビーチ(Potami):町の外れにある、静かで長めのビーチ
- ギペ・ビーチ(Gjipe):崖に囲まれた秘境ビーチ。ボートか、崖を下るハイキングで行きます
ギペ・ビーチなどをまわるボートツアーもあり、英語の旅行ブログでは約2時間半で35ドルほどと紹介されていました。
3. ヒマラの過ごし方は「何もしない」

ヒマラには、有名な観光スポットや大きなショッピング街はありません。ヒマラは、何もないことを楽しむ町です。
朝起きて海へ行き、昼は宿でごはんを作って、また海へ。夕方には海から涼しい風が吹いてきて、真夏でも過ごしやすく感じました。もし地中海沿いに別荘を持つなら、私たちは絶対にヒマラを選びます。


町では、猫や犬もみんなのんびり昼寝をしていました。
3−1. 食事は自炊が中心

ヒマラでは、宿のキッチンを借りてほとんど自炊していました。トマトやきゅうりをのせた冷製パスタなど、簡単なものでも海辺で食べると格別です。


よく食べていたのが、平べったい形の蟠桃(ばんとう)。『西遊記』で孫悟空が食べた桃として知られる品種で、皮ごとそのまま食べられます。スーパーや八百屋で手軽に買えるので、海に行く前のおやつにぴったりでした。
3日間の食費は2人で合計2,185レク(約3,700円)。自炊中心なら、かなり安く過ごせます。
4. サランダとヒマラ、どっちがおすすめ?
アルバニア南部のビーチといえば、まず名前が挙がるのはサランダやクサミルです。両方に泊まった私たちの感想は、海を楽しみたいならヒマラです。
| 比較 | サランダ | ヒマラ |
|---|---|---|
| 町の雰囲気 | 開発が進んだリゾート地(日本でいう熱海のような感じ) | 小さくて素朴な海辺の町 |
| 海 | きれいだが人が多い | 透明度が高く、水が冷たくて気持ちいい |
| 人の多さ | 夏はかなり混む | 夏でも比較的少なめ |
| 便利さ | レストランや店が多く便利 | 店は少なめ、自炊向き |
| 交通 | 各地へのバスが多い | バスの本数は少なめ |
サランダはレストランや交通の便が良く、拠点としては便利な町です。ただ、開発が進んでいて、リゾート地らしいにぎやかさがあります。静かにきれいな海を楽しみたいなら、少し足をのばしてヒマラまで行く価値は十分あります。
■サランダの記事はこちら
5. ヒマラへの行き方・交通情報
5−1. サランダからヒマラへ

私たちはサランダからバスでヒマラへ向かいました。サランダのバス会社「TRANS DEA」の窓口に貼られていた時刻表では、サランダ→ヒマラは10:30と13:00の1日2本(2023年7月時点)。料金は1人600レク(約1,000円)で、所要時間は2時間ほどです。

バスは海沿いの山道を走ります。車窓からは青い海と小さな村が見えて、移動中の景色も楽しめます。
5−2. ヒマラからほかの町へ
私たちはヒマラのあと、一度サランダに戻ってからベラトへ向かいました。同じ時刻表では、サランダ→ベラトは8:00と14:30の2本でした。ヒマラ→サランダ→ベラトの移動費は、2人で合計4,200レク(約7,100円)です。
このほか、ヒマラからは北のヴロラやティラナへのバスも出ています(ヴロラまで約800〜1,000レク、ティラナまで約15ユーロが目安)。ただし、時刻はよく変わり、満席になると出発する小型バスも多いので、現地で最新の情報を確認してください。
6. 宿泊した宿:Himara Hostel

- 宿名:Himara Hostel(ヒマラ・ホステル)
- 住所:Rruga Maria Dhimojani 4, Himarë
- 料金:3泊78ユーロ(2人分)
- 予約:Booking.com
ヒマラで泊まったHimara Hostelは、めちゃくちゃいい宿でした。広い庭があり、テントに泊まっている旅行者もいるような、のんびりした雰囲気です。キッチンもきれいで清潔だったので、毎日気持ちよく自炊できました。
宿には、なぜか鯉のぼりが飾られていました。オーナーに聞くと、日本に行っている息子さんから送られてきたものだそうです。アルバニアの海辺の町で鯉のぼりに出会えるとは思っていなかったので、ちょっとうれしくなりました。
周辺のビーチの案内があったり、自転車のレンタルがあったりと(自転車は宿の公式サイトに記載)、ヒマラを楽しむための情報もそろっています。ヒマラに行くなら、ぜひおすすめしたい宿です。
→ Himara HostelをBooking.comで見る
7. ヒマラ3泊でかかった費用
ヒマラ3泊(2人)でかかった費用は次のとおりです。
| 項目 | レク | 円(目安) |
|---|---|---|
| 宿代(3泊) | 7,341レク | 約12,500円 |
| 食費(3日分) | 2,185レク | 約3,700円 |
| 交通費(サランダ→ヒマラのバス) | 1,200レク | 約2,000円 |
| 消耗品など | 1,075レク | 約1,800円 |
| 合計 | 11,801レク | 約20,100円 |
2人で1日あたり約6,700円。ヨーロッパの海辺の町としてはかなり安く、のんびり長く滞在したくなる物価です。
8. 海外旅行保険の準備も忘れずに
海で泳いだり、岩場を歩いたりしていると、思わぬケガをすることもあります。また、アルバニアのように陸路で国境を越える旅では、思わぬトラブルも起きがちです。私たちも旅の保険としてSafetyWingの「Nomad Insurance」を利用していて、短期・長期どちらの旅行者にも使いやすく、幅広くカバーしてくれる点が心強かったです。値段も1日2ドルほどからと手頃なので、旅の準備と合わせて入っておくのがおすすめです。
コード「MUNEYUKI」を使うと、カメラなど電子機器の盗難補償が8週間無料になる特典もあります。SafetyWingのNomad Insurance購入ページに表示される3つのカメラアイコンのどれかをタップして、コードを入力するだけ。ビーチできれいな海の写真をたくさん撮りたい方にぴったりの特典です。

9. まとめ

ヒマラは、観光スポットをめぐる町ではなく、きれいな海で「何もしない時間」を楽しむ町です。真夏でもひんやり冷たい透明な海、人の少ないビーチ、涼しい海風。にぎやかなサランダとはまったく違う、素朴なアルバニアの海を楽しめます。
日本語の情報はまだ少ない町ですが、アルバニア南部を旅するなら、ぜひ足をのばしてみてください。
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