エジプトといえば、観光大国であるとともに、世界3大ウザい国と言われてしまうほど、いろいろとトラブルの発生しやすい国でもあります。
私たちは世界一周旅行の中で、エジプトに16日間滞在し、4都市を回りました。
その中で経験したことを踏まえ、エジプトでのお金関連情報をまとめてご紹介します。
※この記事は2023年11月時点のレート、1EGP=約5円で計算しています。
エジプトの観光記事はこちらをご覧ください!
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目次
1.チップ
エジプトはチップ文化の国です。
ありとあらゆるシーンでチップ問題がつきまといます。
エジプトには、バクシーシ(喜捨)と呼ばれる「留める者が貧しいものに施す」という文化があり、それも相まってチップを求められることが多くなります。
こちらでは、シーンごとのチップ要否と相場をご紹介します。
①タクシー
1番遭遇頻度が高いのがタクシーでのチップだと思います。
タクシーに乗った際は、基本的にチップを払います。
相場はタクシー代の10%〜20%ほどです。
20%払った時には少し驚かれました。
長距離移動でタクシーを利用すると、途中警察の検問?みたいなところで、運転手が警察にお金を支払う場面があります。
おそらく運転手が払った金額を伝えてくるので、その分も載せてチップを払いましょう。
カイロやアレキサンドリアではUberを利用することができます。
その際、クレジットカード払い設定にしていると、Uberにチップ金額を入力して追加でカード払いすることもできます。
しかし、できればチップだけは現金で手渡しした方が良いです。
理由は下記2点です。
①チップを払っても運転手が気づかないことが多い
②カード払いだと運転手に実際支払われるタイミングが遅い
なんなら、タクシー代自体をクレジットカード払い設定にしてても、現金にしてくれと言われてしまうくらいです。
チップはなるべく現金で渡しましょう。
◾️エジプトのタクシーに関する注意事項はこちらにまとめました
②レストラン
ローカルなレストランを利用する場合はチップは不要です。
小綺麗で、観光客も割と来そうだな〜といった印象のレストランであれば、チップを払いましょう。
相場は料金の10%ほどです。
満足度に応じて増やしましょう。
ただ、チップ本来の意味を考えると、ローカルなレストランであってもサービスや味に満足したら、チップを払うことをお勧めします。
その場合とても喜んでもらえますし、その様子を見て自分たちも嬉しくなります。
③カフェ
カフェに関しては基本的にチップは不要です。
冷房がついているような、ちょっとお高いカフェだとサービス料が自動的に追加される場合もあります。
当然、通常以上に満足した場合にチップを払うと喜んでもらえます。
④ホテル
ホテルについては、私達が泊まったようなレベル感のホテル(1泊1,500円程度〜)について記載します。
三つ星ホテルなどでは、また金額が違ってくると思います。
ホテルでは、何か追加でサービスを受けた場合にチップを払いましょう。
例えば、私たちの場合、通常より早い時間(朝9:00)にチェックインしたときに部屋を整えてくれたスタッフさんにチップを払いました。
…というか、ニコニコと無言の圧で請求されました。笑
他には、ギザのホテルのルーフトップでピラミッドを見ながらくつろいでいたとき、紅茶いる?と言って、紅茶や水を提供してくれた青年にも払いました。
その時はチップを払うと少し遠慮してましたが、何回もお礼を言われて、喜んでくれてるんだな〜と感じました。
チップを渡してよかった、と1番強く思った瞬間でした。
こういったチップは気持ちなので、相場は難しいです。
基本的には10〜30EGP(約50〜150円)程度で良いと思いますが、受けたサービスの満足度に応じて払ってください。
⑤バスの荷物代
長距離バスを利用する際、大きい荷物をバスのトランクに入れるタイミングでチップを要求されることがあります。
この場合、周りの現地人を見てると払わない人もいますので、払うなら5〜10EGP(約25円〜約50円)ほどでいいと思います。
向こうから「100EGP」とチップ額を指定してきたこともありますが、「No, this is just tip.」と言うとすぐに諦めていました。
…というか、さすがにカバンの出し入れで100EGP(約500円)はふっかけすぎ…
⑥観光スポットでのチップ
観光スポットではチップを要求される場面がたくさんあります。
日本ではなかなか遭遇しないパターンが多いので、あらかじめ覚えておくとトラブルを回避できます。
プチガイド代
観光スポットには、たくさんの個人ガイドや警察の人がいます。
頼んでなくても説明を始めて、チップを要求されることがあります。(警察も)
チップを払いたくない場合は、説明を始めそうになったら「No, need!」と言って逃げましょう。
説明を受けたなら、説明の長さにもよりますが、10EGPほど払いましょう。
カメラマン代
また、「写真撮ろうか?」と言ってくる人もいます。
当然こちらもチップを要求されます。
写真を撮ってもらった人を見てると、だいたい1米ドル(30〜40EGP)ほどを渡している方が多かったです。
写真の罰金
本来は写真が禁止されている場所で、写真を撮ったりビデオを撮ってたりすると、スタッフに賄賂を要求されることがあるようです。
その場合、写真を撮ろうとしているときは注意せず、撮ってから請求してくるようです。
いくら要求されるのかは分かりませんが、禁止事項を破ってる人間への請求額は結構高いと思います。
ちゃんと守るようにしましょう。
特別入場料
本当は入っちゃいけない場所なんですが、観光スポットのスタッフが、「ここ入れてあげるよ!」みたいな感じで手招きしてくることがあります。
個人のお金稼ぎのために、封鎖されてるとこをあけちゃうなんて…
当然こちらもチップを要求されますし、本来封鎖されてるところなので、入らず無視するようにしましょう。
2.物乞い・バクシーシ
エジプトでは物乞いは日常茶飯事です。
「富める者が貧しい者に施す」(=バクシーシ)という文化があるため、挨拶のように物乞いされます。
大人もいますが、たいていは子供です。
無邪気に「Hello, one doller」と言ってきます。
たまに20mくらいついてくる子もいます。
「Give me money」と言ってくる以外に、特に何かされることはなかったですが、これが意外と精神的に疲れます。
Helloとだけ返したら、あとは無視するようにしてました。
実は挨拶だけでも、返事をすると付きまとわれる可能性が高いです。
心を鬼にして全無視するのが1番かもしれません。
また、このように声をかけられたときは財布や荷物にもご注意ください。
3.ぼったくり
エジプトでは、日本で言う「ぼったくり」というものはあまりないと思います。
というか、考え方や文化が違うのです。
日本人や外国人観光客がぼったくりだと感じるものをご紹介します。
①レストランやカフェなど、値段が決まっているもの
値段が決まっているものなはずなのに、
エジプト人のお客さんと、私たちとで金額が全然違うんだけど⁈
ということは多々あります。
Google mapのレビューを見てると、それはもう、わんさか出てきます。笑
これは外国人料金というものが公式にあるからです。
公共交通機関である鉄道で、2022/12に外国人料金というものが設けられました。
そのため、エジプト人と外国人では価格に大きな差があります。
そんな背景もあり、レストランやカフェでも、英語のメニューはアラビア語のメニューより金額が高いことが多いです。
ぼったくりというより、発展途上国であり観光大国でもあるエジプトの稼ぎ方ですので、憤慨したりせず受け入れましょう。
②タクシーなど値段が決まっていないもの
タクシー利用後に、相場よりかなり高い金額を払ったらしいということに後で気づいて、「ぼったくられた!!」と憤る話はよく聞きます。
日本の感覚だとぼったくりですが、エジプトではタクシーというのは金額交渉するものです。
(Uberを介して利用した場合を除く)
交渉も商売の一環であり、100%相手を責めることはできません。
私たちの経験上、交渉し始めの段階は、相手は相場の倍額以上を言ってくることが多いです。
(相場が500EGPだったら、1,000EGP〜1100EGP)
向こうの言い値に対して、こちらは3〜4割程度から始めて、最初の相手の言い値の半額くらいになれば、だいたい相場くらいだと思います。
交渉例
相手の言い値…1,000EGP
自分の言い値…300EGP
最終…450〜550EGP
基本的に交渉が始まると、相手はためらいなく料金を下げますが、ある価格帯で止まります。
そこが相場に近い料金です。
相手の生活もあるので、それ以上無理に下げようとするのはやめましょう。
4.外国人料金
3.ぼったくりで記載したように、エジプトには正式に外国人料金というものがあります。
2022年12月より、公共交通機関もエジプト人と外国人で料金を変えています。
2022年12月以前のブログを見ると、長距離バスや寝台列車の価格が非常に安いですが、現在はこの価格で乗ることはできません。
外国人はエジプト人の約3〜4倍ほどの価格になります。
私たちは古い情報を参考にしていて、電車代の計算が大きく狂いました…
こちらのサイトで電車やバスの金額を確認できます。
電車の金額を確認する際はForeighnerを選択することをお忘れなく。
■電車
Abelatrains
■バス
12Go
◾️エジプト寝台列車の情報はこちら!
5.意外と引きずらない人が多い
ここまで見ていただいて、「うわぁ、エジプトめんどくさそう…」と思った方も多いのではないでしょうか?
ただ、エジプト人は意外と引きずらない人が多いです。
たとえ最初に金額交渉でゴタゴタがあっても、その後はまるで何もなかったかのように接してきます。
さっぱり過ぎてむしろ怖いくらい…
また、チップ額を直接指定してくることも少なかったです。
(インドはチップを渡すと高確率でもっとくれと言われたり、金額を指定されたりしました…笑)
6.まとめ
エジプトでは文化や考え方が違うこともあり、日本人からすると「えっ⁈」となることが多いです。
しかし、事前に調べておけば大体のトラブルは回避できると思います。
めんどくさい部分もありますが、「郷に入っては郷に従え」という言葉もありますので、エジプトの文化を尊重して、ぜひ旅行を楽しんでください!
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