エジプトといえば、世界七不思議に含まれるピラミッドを始め、スフィンクスや世界最大の神殿カルナック神殿、世界遺産の元となったアブシンベル神殿など、魅力的な観光スポットが数多くあります。
しかし、「世界3大うざい国」と言われてしまったり、何かとトラブル事例の多い国でもあります。
今回はそんなエジプトの旅行に必要な情報を総まとめしました。
なるべく快適にエジプト旅行を楽しみたい方は、ぜひご覧ください!
それぞれの都市の観光記事はこちらをご覧ください!
・ルクソールの観光スポット、行き方、チケット情報をご紹介!
・【エジプト・ルクソール】カルナック神殿の見どころ9選を写真つきでご紹介!
・エジプト・ギザのピラミッドのチケット・観光情報をご紹介!
・アブシンベル神殿の料金・見どころ・行き方を紹介!
※この記事は2023年11月時点のレート、1EGP=約5円及び1米ドル=約150円で計算しています。
目次
1.エジプトの旅行基本情報
・公用語
アラビア語(数字はインド数字)
・通貨
エジプトポンド(EGP)
米ドル(USD)
・宗教
イスラム教、キリスト教
・ビザ要否
必要
・日本との時差
−7時間
・コンセントタイプ(ソケット)
Cタイプ(2つの丸穴タイプ)
・気温
一番暑い月…8月(最高40℃、最低24℃)
一番涼しい月…1月(最高18℃、最低7℃)
「旅行のベストシーズンは涼しくなる11〜3月!」という記事をよく目にします。
…が、11月実際に行きましたが、日本の真夏と同じくらいの気温でした。
11月は涼しいらしい!と思って準備すると、痛い目にあいます。
しっかりご自身で月ごと・都市ごとの最高気温・最低気温を調べていかれたほうがいいです。
(カイロとルクソールでは±5℃くらいの差があります)
■エジプトのお金に関する話は別記事でまとめています
2.ビザの取得方法
エジプトに入国する際はビザが必要になります。
30日間の観光ビザは1人あたり25米ドル(約3,750円)です。
エジプトの空港についてから、現地でアライバルビザを取得する方法と、
オンライン(Web)で事前にe-visaを取得しておく方法があります。
おすすめは前者のアライバルビザです。
なぜなら、アライバルビザのほうが圧倒的に簡単だからです。
実際下記のオンラインフォームを見てみるとわかりますが、オンラインで取得する場合はご自身の基本情報の他に、宿泊先のメールアドレス等、入力内容が多くて面倒です。
■オンラインビザ(eVisa)
visa2egypt.gov.eg
アライバルビザであれば入力は何もせず、ただお金を払うだけです。
空港についたら、入国審査を受ける前にBanque Misrと書いてある、銀行の窓口みたいなところでアライバルビザを取得できます。
■エジプト入国時の日記はこちら!
【世界3大ウザい国の片鱗?】ロンドンからエジプトのカイロへ(ロンドン滞在15日目)【世界ぶらり日記】
3.言語
エジプトのホテル、観光スポットでは英語が通じます。
私達が泊まったような2人で1泊1,500円程度のホテルだと、スタッフは英語を話せませんが、オーナーはバリバリ英語を話せる、といったケースが多かったです。
レストランに関しては、観光客もそれなりに来るような小綺麗なレストランであれば通じます。
逆に、あまりにもローカルなお店だと通じないことがあります。
タクシーに関しては、英語が通じる相手もいれば、通じない相手もいました。
◆Youtubeでもエジプトの旅行情報をご紹介しています!
4.交通
都市ごとに発展具合が全然違うので、分けて記載しています。
①カイロ
首都なだけあって、公共交通機関は地下鉄やバスもあります。
…が、言語的な問題や情報の得づらさから、外国人にはかなり難しいと思います。
タクシーについては、配車アプリUberが利用可能です。
ただし、注意点がかなりあるので、詳しくは下記の記事をご覧ください。
②アレクサンドリア
アレクサンドリアには路面電車(トラム)が走っています。
(私達は利用していないので詳細は不明です)
アレクサンドリアではUberタクシーが利用可能で、しかも安いので、タクシーを使うのもありだと思います。
実際利用した際は約8kmで約70EGP(約350円)でした。
③ルクソール
ルクソールには、地下鉄はありません。
バス…というか乗り合いバンみたいなものはありますが、行き先も書いていないですし、英語を話せる雰囲気でもなかったので、観光客が使うことはないと思います。
そして、残念なことに配車アプリUberも利用できません。
(実際調べてもタクシーがヒットしない)
つまり、直接交渉でタクシーに乗るしかありません。
(もしくはホテルにお願いする)
■タクシーの直接交渉時の値段見本もあります!
【2023年最新】エジプトタクシー利用情報まとめ!利用できる配車アプリや注意点など!
④アスワン
アスワンもルクソール同様、観光客が利用できる公共交通機関はありません。
そして、Uberも使えません…
ということで、アスワンでも直接交渉でタクシーに乗る必要があります。
■都市間移動の寝台列車についての詳細記事はこちら!
5.治安
エジプトの治安は微妙です。
発展途上であるエジプトは、夜になると極端に明かりが減り、暗くなります。
夜の外出は極力避けましょう。
そして昼間であっても、
・「ピラミッドの入り口はあっちだ」と言って別の場所に連れて行こうとする詐欺系
・寄ってきて金銭を要求する物乞い系
などの人々がたくさんいます。
一応、私達は強行的な手段に出られたことはなく、あらかじめ情報を得て用心しておけば回避できるレベルでした。
エジプト人はとてもフレンドリーに話しかけてきますが、気を抜かず身の回り品や周囲の状況に注意しておきましょう!
6.Wi-fi
エジプトのwifi事情について記載します。
まず第一に、エジプトで快適なネットワークライフを望むのは難しいです。
(高級ホテルなどは除く)
私達が泊まった2人で1泊1,500円程度のホテルでは、一応客室や公共エリアにWifiはありました。
しかし、すべての宿でWifiは遅く、そして途切れることが多々ありました。
(カフェも同様)
そして、すべての都市で毎日停電を経験しました。
停電中はもちろんWifiはありません。
Wifiにつながっているときも早くはないです。
ネットサーフィンくらいならできますが、動画をストリーミングしたり、ダウンロードしたりは厳しかったです。
動画等はあらかじめ、ダウンロードしておきましょう。
もしくは、e-SIMを購入したり、ポケットWifiを持っていくのもありだと思います。
■私達が実際行った、エジプトでWi-fiがあるカフェをまとめました
【エジプト】主要都市のWifiカフェまとめ!〜カイロ・ルクソール・アスワン〜
7.グルメ
私達がエジプトで食べた料理をご紹介します。
話を盛らずに正直に書いています。
(美味しくなかったものも、美味しかったものも書いています。)
おすすめ度を★の数で表しています。
下記でご紹介しているもの以外に、「シャクシュカ」「フムス」「マハラベイヤ」なども有名です。
①コシャリ
「エジプトの国民食」とも言われ、エジプトグルメ=コシャリと思う方も少なくないはず。
内容はスパゲッティ・マカロニ・米・トマトソース・ニンニクチップなど、これでもか!ってくらい炭水化物が入っています。
「これが結構クセになる、意外と美味しい」などよくブログで見かけましたが、私達は全くクセにはなりませんでした。
(まずくはないです)
最初の3口目までは美味しいのですが、味が単調なのですぐに飽きてしまいました。笑
そして何よりも、味付けに対して炭水化物が多すぎる…
見た目通り、普通に味のバランスが悪いと感じてしまいました。
スパゲッティ比率が高すぎるトマトパスタに、酢をかけて食べてる感じのイメージでした。
他に美味しいものはあるので、コシャリ以外も有名になって欲しい!
安いのでいろんなお店で食べましたが、カイロにある下記の有名店は、他の店より美味しいと感じました。
■Abou Tarek
②シャワルマ
おそらく、コシャリの次に広く食べられているのがシャワルマです。
トルコのドネルケバブ(大量の肉を串で刺して回しながら焼いていく料理)と同様に肉を焼き、
野菜などと一緒にパンに挟んで食べる料理です。
中の肉や野菜は、エスニックな風味がして美味しいです。
しかし、パンが給食のパンを思い起こさせる味をしています。
(どの店も同じパン)
ちょっと甘みがあって、軽くて、水分少なめの…
中の具材と、このパンの味ってあんまり合ってないと思うんですよね。
こちらよりはクレープ料理のほうが美味しかったです。
③ハワウシ★
ハワウシとは、油ぎっしりの薄いハンバーグのようなものを平たいパンに挟んだ料理です。
お味はメンチカツのような塩気のきいた、ガッツリした味です。
塩気の強さ、油感をパンが緩和しています。
これは結構美味しかったです!
シャワルマが売ってる店では、よくハワウシも売っていました。
④クレープ料理★
日本でクレープというと、スイーツを想像しますが、エジプトではおかず系クレープが多いです。
中の具材はいろいろありますが、私達が食べた中で一番美味しかったのは、鶏肉とピーマンのクレープです。
旨味たっぷりでかなり美味しかったです。
クレープ生地はほんのり甘みを感じるものの、中の具材との調和が取れていてよかったです。
ギザの下記の店で鶏肉とピーマンのクレープを食べたので、ギザに宿泊される際は試してみてください!
⑤モロヘイヤスープ(ムルキーヤ)★★★
モロヘイヤスープはエジプト料理の中でもかなり有名ですね!
クレオパトラもよく飲んでいたとされる、栄養たっぷり、美容効果抜群のスープです。
このモロヘイヤスープは夫婦そろってかなり気に入りました!
モロヘイヤの旨味、ネバネバ感ともに最高でした!
エジプトに行ったら、ぜひ試してほしい一品です!
■ルクソールでモロヘイヤスープを飲んだお店
⑥ターメイヤ★★★
ターメイヤはそら豆のコロッケです。
これはかなりお気に入りで、ホテルの朝食でターメイヤが出るたびにテンション上がってました。笑
お味はそら豆+塩っけ+少しスパイスって感じの味です。
癖が強くなくて、ほっこりする味でした。
これもエジプトに行ったらぜひ食べていただきたいです!
⑦タヒーナ★★
タヒーナは白ごまのソースです。
パンにつけたり、サラダと一緒に食べたり、何にでもよく合います。
味は白ごま+レモン+旨味といったイメージで、白ごまの濃厚さとレモンの爽やかさが相性抜群で、さらにそこに旨味も追加されています。
正直タヒーナ単体でも十分美味しいです。笑
レストランでは、タヒーナは注文するものではなく、サービスでパンなどと一緒に出されることが多かったです。
⑧鳩料理★
エジプトでは鳩料理も有名です。
有名なのはハマーム・マハシーという鳩のお腹に米を詰めた料理です。
観光雑誌でも取り上げられすぎて、結構期待値が上がってしまうことが多いと思うのですが、
あんまり期待しすぎない方がいいと思います。
味は美味しいのですが、いかんせん、身が少なすぎる…!
肉の味を楽しむというより、皮の味付けを食べているような…?
日本では食べられないので、エジプトに行ったらチャレンジしてほしいです。
…が、あまり期待しすぎず、文化体験みたいなイメージで食べに行くと良いと思います。
■鳩料理を食べたルクソールのお店
⑨ウサギ肉料理★
エジプトでは、ウサギ肉も食べられます。
モロヘイヤスープと一緒に食べられることが多いそうです。
(私が食べたときもモロヘイヤスープとセットでした。)
お味としては鶏肉に少し野性味を足したような感じでした。
日本でも一部の地域で食べられるそうですが、なかなか目にする機会は少ないと思います。
機会があれば、試してみてください!
■ウサギ料理を食べたルクソールのお店
⑩魚料理★★★
エジプトでぜひ食べてほしいメイン料理はこちら!
魚料理です。
ナイル川の汚さを見てると、かなり臭いんじゃないかと思ってしまいますが、
エジプトで食べた魚は比較的臭みが少なかったです。
(特に大きめの魚)
エジプトでは、高確率で魚の臓器部分(一番臭う部分)に臭み消しの野菜やハーブ・スパイスなどの詰め物がされた状態で調理されます。
そのため、野菜やスパイスの味が魚にも染み渡っていて美味しいです。
エスニックな感じがたまらない!
ちなみに、魚と野菜などを一緒にグリルしたものを「サマック・マシュウィー」と呼ぶそうです。
エジプトに来たらぜひ、魚料理を楽しんでください!
■魚料理を食べたアスワンのお店(おすすめ)
■魚料理を食べたアレクサンドリアのお店(おすすめ)
⑪オム・アリ★
ここからはデザートです。
オムアリは、クレープ生地を甘くて温かいミルクに浸したようなスイーツです。
ナッツやフルーツが入ることもあります。
優しく、ほっとする味で美味しかったです!
とはいえ、エジプトはだいたいいつでも暑いので、温かい食べ物は食べる気がおきないかもしれません。笑
涼しい時期に行く方は、ぜひ試してみてください!
⑫ライスプディング(ロズビラバン)★
お米の優しい甘さのスイーツです。
甘い米とは…となるかもしれませんが、おはぎのお米にプリンっぽいドロッと感を足したようなイメージなので、意外と抵抗なく食べ進められると思います。
程よい甘さで、ずっと食べていられるような美味しさでした。
⑬アサブジュース
サトウキビのジュースです。
たまに町中で見かけます。
意外としつこくない甘さで美味しかったです。
ただ、サトウキビジュースを作るとき、水やら氷やらお腹にあたらないか不安になるものは多々ありますので、お腹が弱い方はやめておいたほうが良いと思います。
◆エジプトグルメをYoutubeでもご紹介しています!
8.エジプトの注意点
①日本である程度米ドルの準備をしておく
エジプトでは、米ドルの価値が非常に高いです。
銀行ではもうちょっとマシだと思いますが、町中の両替所だと下記ぐらいの開きがありました。
・日本円基準で計算したときのドル価値
1ドル=30EGP(約150円)
・現地の両替所
1ドル=40EGP(約200円)
つまり、1米ドルで約50円分もの開きがあるのです。
例えば現地で100米ドル分調達しようとすると、約5,000円分ほど損する可能性もあります。
手数料等もあるので、厳密には上記の結果にはならないと思いますが、それでも米ドルの価値が高いエジプトで米ドルを調達するより、日本で調達して行ったほうが良いです。
また、アライバルビザを取得する場合、1人あたり25米ドルかかりますので、その点もご注意ください。
②宿代を現金で払う場合は米ドルのみ可能
これは知らないとかなり困ると思いますが、エジプト政府の決めた方針です。
外国人観光客がエジプトの宿泊施設へ支払うとき、米ドルでしか支払いができません。
EGPでは支払いができませんので、その分も見越して米ドルを準備するようにしてください。
③旅行者下痢症の薬を持っていく
エジプトで食あたりの話はよく聞きます。
私は世界一周中に、すでにインドで食中毒を経験し、強靭なお腹をもっていたはずなのに、エジプトでは食あたりを経験しました。
また、食あたり中以外も、お腹の調子が悪いことが多かったです。
日本から直接行かれる方はより一層あたりやすいと思いますので、病院で旅行者下痢症の薬を処方してもらって準備していくことをおすすめします。
④Uberアプリの設定は日本で済ませておく
日本では使うことがないので、ついつい忘れてしまいがちですが、Uberアプリの設定は日本で済ませておきましょう。
なぜかというと、Uberアプリの設定の途中でSMS認証があるからです。
SMS認証の際にWIFIではなく、必ずモバイルデータを使うことになります。
エジプトでは設定が完了できない可能性もあるので、日本で完了させましょう。
9.まとめ
エジプトは魅力的な観光スポットが多い国ですが、発展途上の国ですので、まだまだ旅行しづらい部分があります。
しかし、事前にいろいろ調べて準備しておけば、トラブルを減らして少し快適に過ごせると思います。
ネットを検索すれば、たくさんの記事が出てきますし、このブログでもいくつかエジプトに関する記事がありますので、ぜひご覧ください!
■エジプトに行くならこちらの情報もお見逃しなく!
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