ギリシャの絶景、メテオラの日帰りツアーについてご紹介します。
メテオラの概要からツアー料金やスケジュール、おすすめポイントなどまるっと載せています。
メテオラに行こうかな、と検討している方はぜひご一読ください!
※この記事は2023/06時点のレート、1ユーロ=約157円で記載しています。
目次
1.メテオラとは?
メテオラとは、ギリシャの北西部にある奇岩群とその岩の上に建てられた修道院群のことです。
岩の高さは20m〜600mまであり、その突き出た岩の上にポツンと修道院が建っています。
その奇妙な光景と、修道院群の文化的価値から、1988年に世界遺産に登録されています。
ちなみに、ギリシャ語の「メテオロス(中空に浮かぶ)」に由来して名付けられています。
一体、この奇岩群は何なのか?
なぜこんなところに修道院が?
どうやってこんなところまで行くのか?
と不思議に思いますよね。
その謎を少しご説明します。
1-1.この奇岩群は何なのか?
この奇岩群は約6000万年前の石・砂・泥が堆積したものと考えられています。
長い年月をかけ、地震なども経て、現在のような奇妙な形が出来上がりました。
余談ですが、メテオラについて知らない地理学者に、メテオラの岩の写真を見せたところ
「これは2000万年以上前に水だったところだね。その時の砂とかだと思う。」
と言っていて、写真見てすぐにわかるんだな…とびっくりしました。
1-2.なぜこんなところに修道院が?
日本人には馴染みがありませんが、もともと修道士の生活というのは、俗世との関わりを断って修行するものです。
そのため、このメテオラの地形は俗世と離れて生活するのにちょうど良いとのことで、9世紀ごろから修道士がメテオラの洞窟に隠れ住むようになりました。
そして14世紀頃、セルビア王国の侵攻より逃れてきた人々がメテオラに修道院を作り、現在のような光景となりました。
当時は20以上もの修道院が存在していましたが、現在ではそのうち6つのみ残っています。
1-3.どうやってこんなところまで行くのか?
現在では、修道院が建っている岩と近くの山の間に橋が架けられているので、問題なく修道院まで行くことができます。
…が、昔は橋など、もちろん架かっていません。
驚愕ですが、なんとジャンプして渡っていたそうです。
そのため、このメテオラでは何人もの修道士が命を落としているとか…
恐ろしいですね…
ちなみに修道院の中に荷物運搬用の手巻きクレーンがあったので、昔はこれを利用して物資を運んでいたのではないかと思います。
1-4.各修道院の紹介
①メタモルフォシス修道院
14世紀建造の最も古くて最も大きい修道院です。
メテオラの全修道院を統括する役割を持った修道院です。
余談ですが、この修道院を作った修道士の名前の「アタナシオス」には「不死の人」という意味があります。
②ヴァルラーム修道院
16世紀建造の2番目に大きな寺院です。
2番目に大きいとのことですが、実際見てみるとかなり大きかったです。
近くに橋が架けられるような山はなかったので、下から相当登ってくることになりそうです…
③聖ニコラス・アナパフサス修道院
14世紀建造の修道院で、最も低い標高の岩に建てられています。
本当はこの岩の高さでも十分高いのですが、他の修道院の岩の高さが高すぎるので、低く感じてしまいます。
④ルサヌー修道院
16世紀建設の修道院で、500m近い高さがあります。
この修道院の展望台からは聖ニコラス・アナパフサス修道院とヴァルラーム修道院が見えます。
ちなみに、この修道院にはハシゴが架かってました。
昔はハシゴで登っていたのでしょう…
⑤アギア・トリナダ修道院
14〜15世紀に建設されたもので高さは約550m!
東京スカイツリーと同じくらいの高さですね…
⑥聖ステファノス修道院
14世紀建造の修道院で、こちらも約550mの高さがあります。
こちらの修道院の展望台からは、近くのカランバカの街を一望することができます。
ちなみに、この修道院はすぐ近くまでバスで行くことができるので、階段や坂道を登る必要がありません。
2.ツアーの概要
テッサロニキ発、日帰りメテオラツアーは1人60ユーロ(約9,420円)でした。
メテオラで現在も使われている修道院は6つありますが、そのうち2つの修道院に行っています。
<タイムスケジュール>
08:00 テッサロニキ出発
09:30 トイレ休憩(20分)
11:50 聖ステファノス修道院(45分)
12:30 ビュースポット(20分)
13:00 ルサノー教会(45分)
14:00 昼食(1時間)
15:00 メテオラ出発
17:30 トイレ休憩(20分)
19:00 テッサロニキ着
ちなみに、途中のトイレ休憩時にオリンポス山(ギリシャ神話で神々が住む山)も見ることができました。
3.予約の仕方
予約方法はいろいろあると思いますが、私たちはGet your guideというアプリサービスを利用して予約しました。
このGet your guideはBooking.comのツアー版のようなサービスで、複数の会社が掲載するツアーを比較検討して予約・決済することができます。
Get your guideでは「料金に含まれるもの」や「持ち物リスト」、「注意点」などがしっかり記載されているため、見落としなく検討することができます。
Apple store – Get your guide
Google play- Get your guide
■アテネ発メテオラツアーの申し込みはこちら!
4.どんなところがオススメ?
ここからはメテオラのオススメポイントをご紹介します。
Youtubeでもご紹介していますので、より雰囲気を味わいたい方はぜひ動画もご覧ください!
4-1.まるでRPGの世界!
メテオラに行って思ったことは「まるでRPGの世界だ」です。
巨大な岩、その先に建つ修道院、そして岩を包むような森…
「ゼルダの伝説」に出てきそうな場所だ、と思うのは私だけでしょうか?笑
巨大な岩の上に立ち、雄大な自然を見渡すとまるでゲームの中に入り込んだようなワクワク感を感じることができます。
ちなみに、メテオラは『007 ユア・アイズ・オンリー』や『ゲームオブスローンズ』の舞台にもなっています。
上記の作品が好きな方は、聖地巡礼として楽しむこともできますね!
4-2.深い信仰に触れる
一部の修道院は観光地化しているとも聞きますが、私が訪れたルサヌー修道院はかなり厳かな雰囲気がありました。
何世紀も昔から、命がけで信仰を貫いてきた修道士達の聖地ですので、もちろん神秘的なパワーも強いのでしょう。
メテオラはその絶景で有名な場所ではありますが、絶景目当てではなく、信仰心から訪れている方も多くいらっしゃるようでした。
4-3.ビザンティン美術の宝庫
どの修道院も、内部は美しい壁画で溢れています。
メテオラの修道院が建てられた時代は、この地域はオスマン帝国支配下でした。
しかし、オスマン帝国は他宗教に寛容でしたので、フレスコ画がしっかり残っています。
残念ながら修道院内部は撮影禁止でしたので写真はないのですが、フレスコ画で埋め尽くされた美しい修道院を見に、ぜひ足を運んでみてください!
5.注意点
メテオラを訪れる際の注意点は下記のとおりです。
・女性は膝下まであるスカートを着用(もしくは長いスカーフで足を覆う)
・男性は膝下まであるズボンを着用
・修道院はそれぞれ、1人現金3ユーロを払う必要がある
・修道院内部は撮影禁止
・修道院によっては階段や坂道を登る必要があるため、適した服装が良い
女性のスカート、もしくは長いスカーフについては、修道院によっては貸出してくれます。
私の場合は、ツアー会社が無料で貸出してくれたので、それを使いました。
割りと厳密に守られていると思いますので、念のためスカートかスカーフを用意していくことをオススメします。
■ギリシャの首都、アテネにも寄る場合はこちら!
6.まとめ
ギリシャの絶景、メテオラは他では見ることができない、不思議な光景が広がっています。
約6000万年も前からの石や泥や砂が積み重なってできたこの奇岩群は、古くから信仰の地として修道士達が住んでいました。
まるでRPGの世界ようなこの光景は、ギリシャでも非常に人気があります。
ここでしか味わえないワクワクがあると思いますので、ぜひ一度足を運んでみてください!
■テッサロニキに行くなら、アレクサンドロス大王の生誕地もどうぞ!
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