【アレクサンドロス大王生誕地】ペラ遺跡への行き方・見どころ・料金など紹介

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ギリシャ

ギリシャのペラ遺跡について、ローカルバスでの行き方や料金、そして遺跡の見どころをご紹介します!

アレクサンドロス大王の生誕地ということで、気になっている方も多いのではないかと思います。
…が、ペラ遺跡への検索してみるとなかなか情報が少ないんですよね…。

今回私が実際行った時の情報をまとめていますので、ぜひご一読ください!
またそれぞれ公式サイトのURLも載せています。

※この記事は2023/07時点のレート、1ユーロ=157円で計算しています。

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1.ペラ遺跡とは

【アレクサンドロス大王生誕地】ペラ遺跡への行き方・見どころ・料金など紹介

ギリシャの北西部にある、古代のマケドニア王国の遺跡です。
古代マケドニア王国と言えば、かの有名なアレクサンドロス大王の国ですね。

実際、アレクサンドロス大王はこのペラ遺跡の場所で生まれ育ったとされています。
現在「マケドニア」の名を冠する「北マケドニア王国」ではないという…笑

古代マケドニア王国は紀元前800年ごろ〜150年ごろの王国で、アレクサンドロス大王は紀元前336年〜323年にマケドニア王国国王となっています。

2.アレクサンドロス大王とは

【アレクサンドロス大王生誕地】ペラ遺跡への行き方・見どころ・料金など紹介

アレクサンドロス大王はただの王様ではありません。大王」なのです。
この「大王」というのは、他の王様と比べて非常に優れた功績を残した王にのみ与えられる称号です。

では、アレクサンドロス大王は何をした人なのでしょうか?
簡単に言うと、北アフリカ・ヨーロッパ・インドまでまたがる大帝国をたった一代、しかも10数年で作り上げた人です。
古代の世界といえばエジプト、ギリシャ、ペルシャが中心ですね。
アレクサンドロス大王は、それら全ての国の王でした。
(ファラオも兼任)

アレクサンドロス大王は古代マケドニア王国の王子として生まれ、かの有名なアリストテレスを師として学び育ってきました。
父王フィリッポス2世はヘラクレスの祖先、母オリンピアスはアキレウスの祖先という、嘘か誠か、ギリシャ神話世界のサラブレッドです。(アレクサンドロス大王は実在の人物です)

そのためか、アレクサンドロス大王は20歳で即位してからひたすら前線に立ち続け、尚且つ勝ち続けます。
しかも、自国より明らかに強国相手に勝ち続けるのです。

アレクサンドロス大王はまだ見ぬ東へ東へと遠征し、領地を獲得しては治め、また東へ進み…と繰り返しました。そしてギリシャの小国だったマケドニアはとうとうインドまで到達してしまうのです。

残念ながら、33歳という若さで亡くなってしまいますが、もし長生きしていたら、中国まで到達していたのでしょうね。

3.ペラ遺跡の行き方・帰り方

【アレクサンドロス大王生誕地】ペラ遺跡への行き方・見どころ・料金など紹介

テッサロニキから日帰りでペラ遺跡まで無理なく行くことができます。

ギリシャ国内はKTELという会社が長距離バスを取り仕切っています。
KTELは地域ごとにサイトが分かれていますが、今回のペラ遺跡ではKTELマケドニアを使います。
ちなみに、このKTELのサイトはかなり使いにくいです…

※地域によっては英語のページが用意されていません。その場合は端末の機能で英訳するしかありません…

◾️KTELマケドニア公式サイト
KTEL Macedonia

■ギリシャの交通・観光公式サイトがわかりづらすぎるので、こちらにまとめました
ギリシャ・ローカルバス、観光スポット公式サイトまとめ【観光大国の意地を見せてくれ】

3-1.行き方

テッサロニキのマケドニアバスターミナルからGiannitsa行きのバスに乗ります。
マケドニアバスターミナルでチケットを買う際、ペラ行きの売り場はないのでご注意ください。Giannitsa行きのチケット売り場で、ペラ遺跡に行きたいと伝えましょう。

ギリシャ、ペラ
19番のGIANNITSA行きの売り場で買います

チケットは1人3.8ユーロ(約600円)でした。
マケドニアバスターミナル→ペラ遺跡バス停は約40分です。
バス停から遺跡は徒歩約10分、バス停から博物館は徒歩約15分の距離にあります。

◾️ペラ遺跡行きのバスの時刻表
「To」で「Old Pella」を選択してください。
KTEL Macedonia – テッサロニキ発 時刻表
※画面下部の「0% Simple」が運賃です

■マケドニアバスターミナル

3-2.帰り方

帰りのバス停は、行きで降りたバス停と同じ場所です。
寂れたバス停なので本当にここまでバスが来るのかな?と心配でしたが、無事来てくれました。笑

【アレクサンドロス大王生誕地】ペラ遺跡への行き方・見どころ・料金など紹介

帰りのバスのチケットは、バスに乗る時に買えます。
マケドニアバスターミナルでは買えません。
チケット代は同じく3.8ユーロで、お釣りもちゃんともらえました。

帰りのバスは、ペラ遺跡バス停発の時刻表はありません。
Giannitsa発の時刻表がありますので、それに+20分するとおよそペラ遺跡バス停の時刻表となります。ただし、交通状況により時間は前後しますので、ご注意ください。

私たちはGiannitsaを14:45出発のバスに乗るため、14:45にはバス停で待機していました。

◾️Giannitsa発 時刻表
「From」に「Gianntsa」を選択し、「To」に「Tessaloniki」を選択してください。
KTEL Macedonia – 時刻表
※+20分ほどすると、ペラ遺跡発 およその時刻表)
※画面下部の「0% Simple」が運賃です

■ペラ遺跡 バス停

4.料金

ペラ遺跡のチケットは1人8ユーロ(約1,260円)です。

チケットは遺跡・博物館共通でしたので、無くさないようにお気をつけください。
冬季(11月〜3月)は半額になります。

チケットは遺跡と博物館どちらで買うこともできます。
私は博物館で買いましたが、遺跡で買っている人も見かけました。

ちなみに、お土産屋さんは博物館にしかありませんので、ご注意ください。
遺跡の方のお土産屋さんは昔あったようですが、私が訪れた際はなくなっていました。

■ペラ遺跡

■ペラ博物館

5.見どころ

正直に書くと、ペラ遺跡は展示の仕方が雑です。
私の意見としては、遺跡というのはいかに綺麗に残っているかではなく、いかに当時を想像できるかによって、楽しさが変わってくると考えています。

にも関わらず、ペラ遺跡の案内板はあまり面白みがありません!
(というか、陽の光で色が飛んでしまって読めない)

そのため、しっかり事前に調べてから行かれることをお勧めします。

5-1.ディオニソスの家

ディオニソスというのは、ゼウスの子で豊穣・ワインの神様です。
ここはその神様の家…というわけではなく、ディオニソスを描いたモザイク画が出てきた古代の家なのです。

肝心のモザイク画は博物館の方にあり、遺跡の方には絵がないのですが、まるで神殿のような家の造形が非常に美しいです。

私の個人的な見解ですが、これは一般市民の家ではないと思います。
富豪の家か、もしくはなんらかの施設だったのではないでしょうか。

一般市民の家はこの遺跡内にゴロゴロとありますが、どう考えても大きさが全然違い、もっと小さいです。
同じくサイズ感の大きいヘレンの家と近い位置にありますし、このあたりは富豪の家が集まる場所だったのかもしれません。

5-2.ヘレンの家

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画面右部がヘレン

ヘレンというのはトロイア戦争の引き金となる、絶世の美女のことです。
こちらも、そのヘレンが住んでいた家…というわけではなく、ヘレンのモザイク画が出てきた場所です。

◾️トロイア戦争の舞台、トロイ遺跡についてはこちらをどうぞ

テセウスに連れ去られるヘレンの絵なのですが、この絵は遺跡内に本物があります。
…が、だいぶタイルが剥げていてよくわからないので、先に博物館でレプリカを見てイメージを膨らませておくのがオススメです。

ハゲハゲとはいえ、紀元前の絵が残っているのは大変貴重だと思います。
これは石で作られたモザイク画だからこそ残っているのでしょうね。

5-3.アゴラ

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広大な原っぱというか荒れ地…、こちらの場所はアゴラです。

アゴラというのは古代の広場のことで、ここに大勢の人が集まり、かつ市場のような役割も果たしていました。
このアゴラ自体は原っぱなので、見ても草しかありません。笑

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しかし、アゴラを取り囲むように住居跡がたくさんあったり、アゴラに隣接して裁判所があったりして、ここが古代一般市民の主な生活の場だったんだなぁと考えると、古代マケドニア王国をイメージすることができます。

5-4.公衆浴場

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古代マケドニアにもあったんだ!とびっくりしました。笑

この公衆浴場は、非常に綺麗に遺跡が残っています。1つの大きい浴場ではなく、中くらいの浴場がいくつかあったようです。

5-6.博物館

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ペラ遺跡から徒歩5分ほどの場所にある博物館は、遺跡のチケットと共通なのでぜひ足を運んでください。

遺跡ではハゲハゲでほぼ見えないモザイク画のレプリカ(綺麗に復元されたもの)があります。
また他にも、ペラ遺跡の出土品が多く展示されています。

【アレクサンドロス大王生誕地】ペラ遺跡への行き方・見どころ・料金など紹介

個人的には、古代のコインが見ていて楽しかったです。
紀元前の昔から貨幣という概念があったことにも驚きましたが、コインに掘られたアレクサンドロス大王が非常に精密で感動しました。

■ペラ博物館

6.注意点

ペラ遺跡に行く際の注意点は以下の通りです。

  • 飲食物は持参する
  • 帽子とサングラスを持参する
  • 生足が出ない服装、歩きやすい靴で行く

ペラ遺跡や博物館の周りは民家のみで店などは何もありません…。
博物館の中にカフェはありますが、飲食物はある程度持参することをオススメします。

また、遺跡内は時期によっては草がぼうぼうですので、短パンで行くと足に草がめちゃめちゃ当たります。
太陽の照りつけが強いので、帽子とサングラスをお忘れなく!

【アレクサンドロス大王生誕地】ペラ遺跡への行き方・見どころ・料金など紹介

■テッサロニキに行くなら、こちらもぜひ!

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7.まとめ

古代マケドニア王国のペラ遺跡は世界遺産には登録されていないものの、その価値を考えるとぜひ一度行っておきたいものです。
何と言っても、あのアレクサンドロス大王の生誕地ですので!

とはいえ、遺跡内では得られる情報が乏しいので、しっかり事前調査して、ペラ遺跡を楽しんでいただければと思います。

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