2024年4月から5月にかけて、アルゼンチンの下記都市を旅してきました。
- ブエノスアイレス
- プエルトイグアス
- エルカラファテ
- エルチャルテン
これらの都市での滞在で感じた気をつけたいこと(お金・治安・言語・デング熱)について、ご紹介します。
アルゼンチンに旅行に行かれる方は、ぜひご覧ください!
■その他のアルゼンチンの記事はこちら!
この記事は2024年4月〜5月時点のブルーレート、1ARS=約17円で計算しています。
アルゼンチンはインフレ中で、ARS(ペソ)の価値がグングン下がっています。
料金についてはARS金額よりも、日本円換算金額の方をチェックしてください。
目次
1.お金について
1−1.物価
私が行った都市の物価を安い順に並べると以下の通りです。
- ブエノスアイレス
- エルカラファテ
- エルチャルテン
- プエルトイグアス
エルカラファテ・エルチャルテン・プエルトイグアスは、正直あまり差がありません。
もちろんブエノスアイレスであっても、高い店に入れば他の都市より高くなります。
ちなみに、スーパーでの価格は明らかにブエノスアイレスが一番安かったです。
いずれの都市にしても、夜ご飯をレストランで食べる場合、一人当たり20,000〜30,000ARS(約3,400〜5,100円)ほど必要になります。
自炊する場合は一人当たり7,000〜10,000ARS(約1,190〜1,700円)ほどに抑えることができます。
アルゼンチンは牛肉が安く、ステーキ1人分350gで4,000ARS(約680円)ほどです。
自炊でも美味しいステーキが食べられるので結構おすすめ!
1−2.レート
アルゼンチンで抑えておきたい基本情報として、ブルーレートがあります。
空港や銀行で使用している公式レートに対して、市中で使われているのがブルーレートです。
アルゼンチンはインフレがひどく、自国通貨であるアルゼンチンペソ(ARS)の信用が低いです。
そのため、アルゼンチン人の方は貯蓄はUSドルで行う傾向にあり、公式レートよりもブルーレートの方がドルの価値が高くなっています。
つまり、アルゼンチン入国までにUSドルを入手しておき、アルゼンチンの市中でドル→アルゼンチンペソに両替するのが一番オトクな方法というわけです。
■USドルを十分に入手できずに入国した方、旅行中に現金が不足してしまった方へ
1−3.現金入手方法
アルゼンチンペソの入手方法は以下の3つがあります。
- ATMでのキャッシング
- 他通貨からの両替
- 海外送金サービスの利用
このうち1.ATMでのキャッシングは、他の国では非常にメジャーな方法ですが、アルゼンチンでは最悪の手です。
引き出し限度額が非常に低く設定されているのに、手数料がバカ高いので、絶対使わない方が良いです。
他通貨からの両替を行う場合、ブルーレートではユーロとUSドルの価値がほぼ同一に扱われます。
(つまりUSドルの価値が実際より高くなっています)
日本円からの両替ができるところは多くないので、2.他通貨からの両替を行う場合は、日本でUSドルを準備しておきましょう。
3.海外送金サービスの利用は、アルゼンチン入国後でも現金を入手することができる手段です。
詳細は下記の記事をご覧ください。
【2024/04最新】アルゼンチン入国後に現金入手するならウエスタン・ユニオンがおすすめ!
1−4.クレジットカード
①クレジットカードの利用可否
クレジットカードは、私が行った都市すべて(ブエノスアイレス・プエルトイグアス・エルカラファテ・エルチャルテン)で基本的に利用可能でした。
とはいえ、どの都市でも少数のレストランでは現金のみというパターンがありましたので、注文前にクレジットカードが使えるかどうかは確認したほうが良いです。
クレジットカードOKと書いてあっても実際使えないことがあったので、必ず口頭で確認しましょう!
また、クレジットカードを使用する際、一部のお店ではパスポートの提示が必要になることがありました。
ホテルに忘れてくることのないようにお気をつけください!
②デビットカードも必要
一部のお店ではクレジットカードは使用不可ですが、デビットカードは使用可能というパターンもありました。
ということですので、デビットカードも持っていきましょう!
③クレカ利用とUSドルからの両替、どちらがおすすめ?
クレジットカード・デビットカード利用時は公式レートではなく、ブルーレートが採用されて請求金額が決まります。
つまり、どちらもブルーレートなので、クレジットカード利用とUSドルからの両替は、オトク度自体はあまり変わりません。
しかし、大量の現金を持っていた場合、旅行中にアルゼンチンペソの価値が急落すると辛いです。
USドルは少しずつ両替して、できる限りクレジットカードを使っていくのが一番賢い方法です。
まとめると…
・クレジットカードはたいていの都市で使用可能
・実際に利用可能かどうかは口頭で確認する
・パスポート必携!
・デビットカードも準備しておく
宿泊費の支払いは絶対カードがおすすめ!
アルゼンチンの法律により、外国人が宿泊費を現金で支払う場合、21%の税がかかります。
つまり、宿泊費はカード払いにしたほうが断然オトクなんです。
デビットカードでしか支払えない宿もありましたので、デビットカードも必携です。
カードが利用可能かどうかは、事前に宿泊先に確認しておくのがオススメです。
2.治安について
2−1.ブエノスアイレス
世界一周してきた私から見て、ブエノスアイレスの治安は少し良くないです。
実際にスリや暴行などにあったわけではありませんが、他の国と比べるとやや雰囲気が良くない地域が多いです。
ほぼすべての店に鉄格子がついていたので、店が閉まっているときに泥棒が入ることが多いのだと思います。
特に一番不安を感じたのは、レティーロ駅周辺です。
駅の南側はまだ良かったのですが、北側は特に獲物を狙うような雰囲気の人が多くて、足早に立ち去りました。
用事があったので仕方なく行きましたが、可能な限り避けたほうが良いと思います。
とはいえ、基本的なことを気をつけていれば、よっぽど危険な目に合うことはありません。
少なくとも下記のことは徹底しましょう!
- 歩きスマホをしない
- 人混みでカバンを背中側にしない
- 飲食時に机の上に物を置きっぱなしにしない、荷物に注意する
- 夜出歩く場合は、遅くとも21時にはホテルに帰る
- 昼間でも雰囲気の悪そうな通りは歩かない
- 宿泊先はパレルモ地区などの治安がよい地区にする
■レティーロ駅
■パレルモ地区
2−2.プエルトイグアス
プエルトイグアスの治安は特に不安に感じることはありません。
ホームレスのような人はいますが、観光客には全く干渉してきません。
(ヨーロッパにもよくいる、「お金恵んで」って言ってくるタイプもいません)
観光客が出歩いたり宿泊したりするエリア*は小さいので、そのエリア内であれば夜に出歩くこともほとんど問題ないでしょう。
*Google mapsで繁華街として黄色に塗られている地域
2−3.エルカラファテ
エルカラファテの治安も特に不安はありませんでした。
街の中心地は観光客が多いので、遅すぎない時間であれば、夜でも問題ありません。
ペリト・モレノ氷河に行く場合、時期によっては暗い早朝の時間帯にバスターミナルまで行く必要があるかもしれませんが、基本的には問題ありません。
(バスターミナル周辺は空き地ばかりなので、ホテルピックアップの方が安心ではあります。)
■エルカラファテから行けるペリト・モレノ氷河についてはこちら!
2−4.エルチャルテン
エルチャルテンの治安は全く問題ありません。
この街にいる人は観光客、または観光業に従事している人がほとんどなので、夜歩いていても全く不安を感じません。
レストランが開いているような時間帯であれば、危険なく出歩けると思います。
■エルチャルテンからトレッキング!絶景フィッツロイを見に行くならこちら!
3.言語について
アルゼンチンの公用語はスペイン語です。
基本的にホテルやホステルなどの宿泊先では、英語が通じます。
…が、町中のレストランでは、英語が通じずスペイン語のみの場合が多いです。
下記のような簡単な言葉は覚えておいた方がスムーズだと思います。
- あいさつ
- 1〜1000までの数字
- いくら?と聞く言葉
- 買う、支払う、食べる、飲むなどの動詞
4.デング熱について
私達が旅行した4月から5月は、アルゼンチンでは秋にあたります。
…が、ブエノスアイレスやプエルトイグアスでは、普通にたくさん蚊がいました。
アルゼンチンではデング熱患者が急増しており、なんと例年の3倍にもなっているそうです。
電車等の広告など、至る所でデング熱の注意喚起がされています。
薬局では目立つ位置に虫除けスプレーやベープ等が置いてあるため、購入してしっかり蚊対策をしましょう!
5.まとめ
アルゼンチンはイグアスの滝やパタゴニアなど、魅力的な観光スポットがたくさんある国です。
ただ、経済状況が良くないせいで、現金の入手に苦労したり、クレジットカードを使うにも注意点がたくさんあったりします。
ぜひこの記事を読んで、万全の準備を整えてください!
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