アテネ共通チケットってお得なの?買い方・含まれる場所・購入時の注意点などご紹介

※この記事にはプロモーションが含まれています。

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット、アイキャッチ ギリシャ
ギリシャ

ギリシャ・アテネの共通チケットについてご紹介します。
アクロポリスなど、数多くあるアテネの観光スポットをまとめて、割引価格で販売しているチケットですが、

実際お得なの?
どこに入れるの?
購入方法は?

と疑問が多いかと思います。

このサイトでは購入方法入れるスポットなど、どこよりも詳しく記載しています。

あわせて、アクロポリス・パルテノン神殿などの各スポットの歴史や神話の紹介も載せていますので、アテネに行かれる方はぜひご覧ください!

※この記事は2023/07時点の概算レート、1ユーロ=約160円で計算しています。

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1.料金・有効期限

共通チケット(コンバインチケット)の料金は30ユーロ(約4,800円)で、有効期限は最初に入場してから5日間です。

下記のサイトからE-Ticketで購入することもできますし、それぞれのスポットの入口で購入することもできます。

■公式サイト
Hellenic Heritage

吹き出し用_夫

で、オトクなの??

基本的にはお得と考えて良いです。

当然含まれるスポットにすべて行けば、100%お得です。
…が、含まれるスポットは規模の差がかなり大きく、中には公園みたいな遺跡もあります。

遺跡が特別好きな人でなければ、すべての遺跡を回ることはないので、本当にお得なのかな?と思いますよね。

下記のように判断すると良いと思います。

  • とにかく遺跡が好きな人
  • アクロポリス(パルテノン神殿)だけでなく、古代アゴラにも行く人
  • 値段を気にせず、毎回チケットを買うのが煩わしい人
     →共通チケット

  • 上記いずれにも当てはまらない人
  • 冬季に行く&2箇所以上行かない場所がある人
     →単独チケット

下記の単独チケット金額を見ていただくとわかりますが、パルテノン神殿+古代アゴラに行くと元がとれます。

当然のことながら、アクロポリスしか行かない場合は損になります。
夫は遺跡にあまり興味がないので、実質アクロポリスだけで良かったかな…と言っていました。

また、冬季(11月〜3月)単独チケット代が半額になりますので、全7箇所回らないと元が取れません。

それぞれのスポットの単独チケット代
①アクロポリス

一般 20ユーロ
6〜25歳、65歳以上 10ユーロ

②古代アゴラ

一般 10ユーロ
6〜25歳、65歳以上 5ユーロ

③オリンペイオン

一般 8ユーロ
6〜25歳、65歳以上 4ユーロ

④ケラメイコス

一般 8ユーロ
6〜25歳、65歳以上 4ユーロ

⑤ローマン・アゴラ

一般 8ユーロ
6〜25歳、65歳以上 4ユーロ

⑥ハドリアヌス図書館

一般 6ユーロ
6〜25歳、65歳以上 3ユーロ

⑦リュケイオン

一般 4ユーロ
6〜25歳、65歳以上 2ユーロ

2.オンラインでの購入方法

現地で購入する場合は、どのスポットに最初に行くかが非常に重要なのですが、オンラインで購入する場合は、どのスポットに最初に行っても構いません。

そのため、アクロポリスに最初に行きたい!という方はオンライン購入がオススメです。

なお、オンラインで購入する場合はチケットの印刷が必要になりますので、その点にご注意ください。

①下記のサイトを開く
Hellenic Heritage

②日付を選び、Continueを押す

③時間を選び、Continueを押す
※ここで選ぶ時間は、共通チケット(Combined)の場合は特に意味はありません。

単独チケットの場合は選択した時間に入場する必要があります。
(2023/06までは選択した時間に意味はありませんでしたが、ルールが変わりました)

④Choose your Ticketsを押す

⑤チケットの種類・枚数を選択しAdd to Basketを押す(ここから20分以内に処理完了する必要があります)

⑥内容に間違いがないか確認し、Proceed to check outを押す

⑦メールアドレスを入力し、規約とプライバシーポリシー(画面右部)にチェックを入れて、Paymentを押す

⑧クレジットカード情報を入力する

⑨スクロールして、メールアドレスを入力後、Confirm paymentにチェック。その後Pay nowをクリックする

この後メールアドレス宛にPDFが届けば完了です。
念のため、購入完了画面はスクリーンショットで残しておいてください。

■英語のサイトで買うのが不安だという方はGet your guideで購入することもできます
※自分で買うより約6ユーロがかかります。冬季の間は下記は表示されません。

3.注意点

2-1.チケット購入時の注意

現地で購入する場合は、観光客が少ないスポット朝イチに購入するようにしてください!

共通チケットで入れるスポットは人気の差がかなりあります。

大人気アクロポリスなんかで現地購入しようとすると、下手すると1日をフイにしかねません。
(チケット購入で長い列に並び、さらに入場で信じられない長さの列に並ぶ必要があるため。)

では、どこで買うのがオススメかと言うと…

①ハドリアヌス図書館
②ローマン・アゴラ

です。

リュケイオン、ケラメイコスも人は少ないのですが、観光スポット密集地から少し離れています。
逆に古代アゴラ、オリンペイオンは少し並ぶことがあります。

2-2.各スポットの入場回数

各スポットは1回のみ入場可能ですので、お気をつけください。

特に見どころが多いアクロポリスなんかは、見たいと思っていた場所を見逃して出場してしまうと、もう一度入ることができず、泣きを見ることになります…。

2-3.入場不可となる時間

日本だとなかなかない習慣だと思うのですが、夏季の酷暑の場合は12〜17時に各スポットが入場不可となります。

酷暑に明確な定義はなく、恐らく最高気温40℃前後と推測されますが、39℃だから大丈夫!というわけでもありません。

「午後から行ってみたら閉まってた!」
「アクロポリスの入場待ちの間に12時になり閉まってしまった…」
などの悲惨な声もかなり上がっています。

そのため、絶対行きたいスポットは午前中に行くようにスケジュールしてください。
(というか、ギリシャは本当に暑すぎて、午後も歩き回ってたら倒れちゃいます)

4.共通チケットに含まれるスポット

共通チケットで見られるスポットは多すぎるので、エリア名しか書いていません。
だから、何が見られるのかわかりづらいんですよね…

妻

ネットで調べると「共通チケットに含まれているもの」にパルテノン神殿は書いてないけど入れるの?

こんな疑問はここを見れば解決できます!

4-1.アクロポリス

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット
アクロポリス=小高い丘からの眺め

共通チケットで一番の見どころがアクロポリスです。

パルテノン神殿など、数多くの有名スポットがこのアクロポリスに集結しています。

アクロポリスは1番の人気スポットですので、信じられないくらい入場待ちの列が長くなります。
酷暑の時期だと12〜17時の間は閉まるので、最悪入れなくなります。
(10:00ごろに列を見たところ、最低でも1時間ほどの待ちが発生していそうでした。)

さらに、並び始めが遅くなると入場後、パルテノン神殿エリアに行くまでの間にあるプロピレア(門)でも順番待ちをする羽目になります。

私たちは7:30に入場待ちを開始し、オープンとほぼ同時に入場できました。

非常に見どころが多いエリアのため、アクロポリスを出場する前に、すべて見終えたか確認してお来ましょう!

アクロポリス 所要時間

約2時間(順番待ち時間を含まず)

アクロポリス 営業時間

04/01〜08/31 8:00〜20:00
08/31〜09/15 8:00〜19:30
09/16〜09/30 8:00〜19:00
10/01〜10/15 8:00〜18:30
10/16〜10/31 8:00〜18:00

公式サイトの営業時間
※上記URLで開いたサイトの一番下までスクロールしてHoursを確認してください。

■アクロポリス エリアマップ

■アクロポリス 入り口2箇所
私達は1箇所目に紹介しているほうから入りました。

①パルテノン神殿【アクロポリス】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

アテネで1番の見どころがパルテノン神殿です。

もともとは紀元前438年に作られたものでしたが、オスマン帝国に占領されていた17世紀に火薬の保管庫として利用され、その際に爆発して一度崩れ落ちてしまいました。

その後1834年から再建されましたが、現在でも修復工事は続いており、神殿の一部は工事のため覆われています。

この神殿は、古代ギリシャの都市国家アテナイの中心で、ギリシャ神話の女神アテナを祀る神殿です。
他の古代ギリシャの都市国家と同様、アクロポリス(小高い丘)の1番高いところに神殿が建てられています。

妻

ちなみに、なぜ最高神ゼウスの神殿じゃないのかというと、アテナの属性が「都市を守護する女神」だからだそうですよ。
ゼウスはもっと聖地のような場所に祀るべき存在なようです。

<TIPS>都市国家アテナイと女神アテナ

昔、この地域に人々が住み始めた頃、この地を守護する神として、海の神ポセイドン知恵と戦いの女神アテナが名乗りを上げました。

どちらを守護神とするか決めるため、「どちらがより人間のためになる贈り物をしたか」という観点で、ゼウスを含む他の神々がジャッジすることになりました。

ポセイドンは海水の泉を与え、アテナはオリーブの木を与えました。

オリーブの木は食料にも、火の燃料にもなります。
結果アテナが選ばれて守護神となったため、この都市国家はアテナイと呼ばれるようになりました。

②デュオニューソス劇場【アクロポリス】

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アクロポリスの中でもTOP3に入るくらい有名な場所です。
ワインと豊穣の神デュオニューソスに捧げた劇場です。

古代劇場はギリシャの他の遺跡でも見ることができますが、この劇場はかなり大きな規模です。

ちなみにデュオニューソスは日本だとあまりメジャーな神様ではありませんが、ゼウスの息子で、ギリシャでは割とよく名前を聞く神様です。

<TIPS>デュオニューソスのセルフ布教活動

かなり珍しいことだと思いますが、デュオニューソスは自身の信者獲得のために放浪の旅をした神様です。

デュオニューソスはゼウス人間の王女セメレーとの間に生まれた子供です。
セメレーはゼウスの正妻ヘラの策略ですぐ亡くなります。

それだけではヘラの嫉妬は終わらず、デュオニューソスの育ての親であるおば・おじを狂わせて最終的に死に至らしめ、さらにはデュオニューソス自身もいっとき狂うことになります。

悲劇の後、半神半人の身のため、自らの神性を認めさせるために布教活動を行い、ギリシャからインドまで広く旅をします。

ブドウ栽培ワインの製造の能力を持っていたデュオニューソスは、もてなしを受ければその能力を伝授し、神性を認めない人々は正気を奪う、ということを各地で行ってきました。
(ワインを毒と勘違いされたり、貴族と勘違いされたり、変な宗教だと思われたり、結構苦労人です笑)

そうしているうちに、熱狂的な信者を多く獲得し、母セメレーを冥府から連れ戻し、無事神々にも神として認められることになりました。

③エレクティオン【アクロポリス】

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この神殿もよく見るのではないでしょうか。

神殿の柱が女性像になっていることで有名な建物です。
パルテノン神殿のすぐそばにありますので、見逃さないようにしましょう!

こちらの神殿は紀元前403年に作られたものですが、なんとアクロポリスの神殿群の中では一番新しいものだそうです…!

④イロド・アティコスの音楽堂(ヘロディス・アッティコスの音楽堂)【アクロポリス】

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紀元後161年、古代ギリシャ人のイロド・アティコスが妻を偲んで建築した音楽堂です。

アクロポリスの急斜面を利用して作られているため、一番上の席はかなりの高さがあります。
現在でも利用されているそうで、実際に座布団らしきものや、撮影用の大きなカメラ、音響機材などが置かれていました。

紀元後の建築物なので、エレクティオンより新しいじゃないか…と一瞬思いましたが、神殿ではないのでカウントなしなのですね笑

⑤アテナ・ニケ神殿【アクロポリス】

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プロピレア門のすぐそばにある、女神アテナ女神ニケの神殿です。
(パルテノン神殿もエレクティオンもあるのに、アテナの神殿多すぎじゃないか…?)

こちらもオスマン帝国の支配下にある際、破壊されて再建されています。
パルテノン神殿に向かう行きはバタバタしてゆっくり見られないと思うので、帰りにゆっくり見ると良いでしょう。

女神ニケと言えば、彫刻作品「サモトラケのニケ」や、スポーツブランドNIKEの由来として有名な、翼の生えた勝利の女神ですね。

⑥アスクレピオス神殿(アスクレピオス寺院)【アクロポリス】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

こちらは医学の神アスクレピオスを祀った神殿です。

だいぶ柱が白くて綺麗なのですが、ここも修復という名の建築がされたのでしょう。
(もうちょっと汚れた色の柱にすべきでしたね…)

アスクレピオスの神殿や聖域は自分の患部を彫刻にして持っていくと、アスクレピオスが直してくれる場所でした。

そのため、このアクロポリスにあるアスクレピオスの聖域には、体の一部の彫刻がたくさんあります。
(なぜか、そのほとんどが男性の急所なのですが)

ちなみにアスクレピオスの聖域は、アスクレピオス神殿のすぐそばではなく、テミス神殿(Temple of Themis)のすぐそばにありました。

日本ではあまり馴染みのない神ですが、ヨーロッパでは薬局の緑十字の中に描かれる杖がアスクレピオスの杖ですので、結構頻繁にアスクレピオスゆかりのものを目にします。

また、WHOのマークもアスクレピオスの杖ですので、医学=アスクレピオスのイメージはかなり強いと思います。
(アスクレピオスの杖は、木の枝に蛇が巻き付いたデザインです。)

<TIPS>死を克服してしまったアスクレピオス

アスクレピオスは太陽・音楽・医学の神アポロンと人間の娘コローニスの間に生まれた半神半人の存在でした。

母コローニスは浮気の冤罪でアポロンに殺されてしまい、育児をしないアポロンは賢者ケイローン(上半身が人間、下半身が馬のケンタウロス族)に赤ん坊のアスクレピオスを預けます。

ケイローンから医術を習ったアスクレピオスは、人々の病を治し、崇められるようになります。
そして、研究の末にとうとう死者を蘇らせる域まで医術を発展させてしまいました。

これに怒ったのが冥界の神ハデスで「勝手に死者を蘇らせるなんて困る」とゼウスに講義します。

ハデスの主張を聞き入れたゼウスによって、アスクレピオスは殺されてしまいます。
ただ、その功績を称えて、へびつかい座として星座になりました。

⑦プロピレア門(プロピュライア)【アクロポリス】

アテネ共通チケットってお得なの?買い方・含まれる場所・購入時の注意点などご紹介

パルテノン神殿に向かう途中にあるのがプロピレアです。

門なのですが、まるで神殿のような形状の建物で「これがパルテノン神殿か?」と初めは思ってしまったほどです。笑

ちなみに、入場が遅れるとこのプロピレア門でまた長く待つことになります。

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4-2.古代アゴラ

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

アクロポリスの北側にあるのが古代アゴラのエリアです。

このエリアはアクロポリスの次に見どころが多く、広いエリアです。
アクロポリスほどの混雑はしませんが、このエリアもたまにチケット購入の列ができていました。

古代アゴラ 所要時間

約1時間半

古代アゴラ 営業時間

04/01〜08/31 8:00〜20:00
08/31〜09/15 8:00〜19:30
09/16〜09/30 8:00〜19:00
10/01〜10/15 8:00〜18:30
10/16〜10/31 8:00〜18:00

公式サイトの営業時間
※上記URLで開いたサイトの一番下までスクロールしてHoursを確認してください。

■古代アゴラ エリアマップ

■古代アゴラ 入り口

①アッタロスの柱廊【古代アゴラ】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

このスポットを見ると「かなり現代的な場所だな」と感じることでしょう。

それもそのはず、ここは遺跡兼博物館なのです。
昔は市場だったようですが、再建時に博物館になりました。

ズラッと並ぶ柱が見事なのですが、いかんせん床が新しすぎるのです。笑
博物館に展示されている彫刻が素晴らしいので、遺跡というより博物館として楽しむことをオススメします。

②ヘファイストス神殿【古代アゴラ】

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鍛冶の神ヘファイストスに捧げられた神殿です。

ヘファイストスとは、ゼウスと正妻ヘラの第一子で、立場的にすごい神様になるはずなのですが、醜い容姿をしているとされるためか、あまりギリシャでも神殿や聖域を見かけません。

ここに神殿があるということは、このあたりの地域は鍛冶職人が多い地域だったのだろうと考えられます。

ちなみにこの神殿は非常に立派な神殿で、かつ他の神殿と違って、かなり間近で見ることができます。
見ごたえのある神殿ですので、ぜひご覧ください。

<TIPS>美の女神と結婚した醜い神

ヘファイストスは足が曲がり、醜い容姿をしているとされる神ですが、意外にも美の女神アフロディーテと結婚しています。

実はその醜さゆえ、母神ヘラから疎まれていたヘファイストスは、母を罠にはめて、アフロディーテと結婚するのです。

座ると拘束される黄金の椅子をヘラに送り、罠にかかったヘラに「自分を自身の子供であることを他の神々に宣言し、アフロディーテと結婚させろ」と迫ります。

拘束を解くため、ヘラはヘファイストスの言うことを聞き入れ、ヘファイストスはアフロディーテと結婚することになります。

しかし、アフロディーテもヘラ同様に醜い容姿のヘファイストスを嫌っており、次第に軍神アレスと浮気を始めてしまいます。

浮気に気づいたヘファイストスは透明の縄をつくり、浮気現場を縄で押さえます。
さらに、そのまま他の神々を呼び寄せ、浮気現場を神々に見せます。

こうしてアフロディーテとアレスに復讐した上で、アフロディーテとは離婚し、アレスからは賠償を受け取ったのでした。

③アレス神殿【古代アゴラ】

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ゼウスとヘラの子で、軍神アレスの神殿です。

イケメンで強いのですが、あまり頭の良くない神様です。笑
(だから実際の戦争などで強いのは、知略の女神アテネ)

夫

なんでか、ゼウスとヘラの子供はちょっと残念系。

そんなアレスを祀った、珍しい神殿です。

とはいえ、神殿の影はあまりなく、ゴロゴロと石が転がっているだけですが…

アフロディーテの夫のヘファイストス浮気相手のアレス、この2神の神殿が近くにあり、これだけ規模の差があると何とも言えない気持ちになります…笑

4-3.オリンペイオン

ゼウス神殿を中心とする遺跡群です。

人気度としては3番目なのですが、見どころはあまり多くはないです。

そして非常に残念なのが、毎年7月頃は修復工事でかなり覆われてしまっています。
(もっと閑散期にやったほうが良くない…?)

入り口が分かりにくく、実は目立つハドリアヌスの凱旋門側ではなくてその反対側にあります。

オリンペイオン 所要時間

約1時間

オリンペイオン 営業時間

04/01〜08/31 8:00〜20:00
08/31〜09/15 8:00〜19:30
09/16〜09/30 8:00〜19:00
10/01〜10/15 8:00〜18:30
10/16〜10/31 8:00〜18:00

公式サイトの営業時間
※上記URLで開いたサイトの一番下までスクロールしてHoursを確認してください。

■オリンペイオン エリア
※ピンク色のエリアはオリンペイオン外です

■オリンペイオン 入り口

①ゼウス神殿【オリンペイオン】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

ギリシャ神話の最高神ゼウスを祀る神殿です。

アテナを祀るパルテノン神殿ですら、あんな立派ですからね…
最も立派な神殿にしよう!ということで、アテネで最大規模の神殿を目指して作られました。

…が、建設は一向に進まず、紀元前6世紀から紀元後2世紀まで、実に600年ほどかかってしまいました。
しかも、完成後たった数百年で「キリスト教の建築物建てるから!」と柱を切り出されてしまったり、度重なる地震で柱が倒れたり、1825年の大嵐で倒れたり…と散々です。

ちなみに、1825年の大嵐で倒れた柱は、今も観光用に倒されたままになっています。

②ハドリアヌスの凱旋門【オリンペイオン】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット
ハドリアヌスの凱旋門の内側にパルテノン神殿が見えます

厳密に言うと、オリンペイオンの敷地内ではなく、鑑賞にチケットは必要ないのですが、
共通チケットを持っている人のほとんどが、オリンペイオンとセットで訪れると思うのでこちらに記載しています。

ローマ帝国の五賢帝(5人連続で超優秀な皇帝の治世で、非常に平和だった時代)の一人であるハドリアヌス帝のために作られた門です。

ハドリアヌス帝の巡察に合わせて、アテネ市民が精一杯力を合わせて作りました。
意外とトルコの方にもいくつかあるので、ハドリアヌス帝は巡察が多かったようです。

③クロノス・レア神殿【オリンペイオン】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

ゼウスの両親である、時の神クロノスと大地の神レアの神殿です。

ゼウスの親世代の神様をティターン神族と呼ぶのですが、ティターン親族はゼウスに倒されてしまうので、これらの神を祀っている神殿は珍しいです。

私も意気込んで、ぜひ見に行こう!と思っていたのですが…

この神殿、実はあまり近くから見られないのです。

位置的にはゼウス神殿の南に位置するのですが、ゼウス神殿とクロノス・レア神殿の間は崖になっていて、降りることができません。

泣く泣く、上からちらっと眺めました。
(チケット係の人に確認しましたが、近くへは行けないようになっているとのことでした。)

<TIPS>ティターン親族との戦い ティターンマキア
2代目最高神であったクロノスは、1代目最高神のウラノスを倒す際に「自分の子供に王位を奪われる」という予言をされていました。

王位を奪われることを恐れたクロノスは、妻レアーとの子供が生まれるたびに、なんと飲み込んでしまうのです。
クロノスはそれで良いかもしれませんが、妻レアーは腹に据えかねていて、末っ子ゼウスが生まれた際に、ゼウスの代わりに石をクロノスに飲み込ませます。

こうして無事に逃げ延びたゼウスはクレタ島で密かに育ち、父神クロノスに復讐する機会を伺っていました。

満を持して、クロノスを罠にはめ、飲み込まれた兄弟たちを全員吐き出させ、クロノスに勝利します。
これにより、クロノス世代の神(ティターン親族)は奈落のタルタロスに幽閉されることとなり、オリンポスの神々の時代が訪れます。

ちなみに、生まれた順だとゼウスは末っ子ですが、クロノスが吐き出した順だとゼウスは長男となります。
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4-4.ケラメイコス

共通チケットで入れるスポットのうち、一番西側にあるエリアです。

規模は大きいのですが、観光客は多くなく、静かなスポットです。
入り口に飲める水道水が設置されています。

ケラメイコスはKeramos(陶芸用粘土)+demos(区域)を合体させて作られた言葉で、言葉通りこのあたりには陶工が多く暮らしていたようです。

ちなみにKeramosから派生して、セラミックという言葉ができています。

また一説によると、陶工の神ケラモス(ワインの神デュオニューソスとクレタ島の王女アリアドネの子)に由来しているとも言われています。

ケラメイコス 所要時間

約1時間

ケラメイコス 営業時間

04/01〜08/31 8:00〜20:00
08/31〜09/15 8:00〜19:30
09/16〜09/30 8:00〜19:00
10/01〜10/15 8:00〜18:30
10/16〜10/31 8:00〜18:00

公式サイトの営業時間
※上記URLで開いたサイトの一番下までスクロールしてHoursを確認してください。

■ケラメイコス エリアマップ

■ケラメイコス 入り口

①テミストクレスの壁【ケラメイコス】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

古代ギリシャ時代の英雄、テミストクレスが築いた壁です。

ギリシャ連合軍vsペルシャ帝国のペルシャ戦争が終わった後、アテナイの街はボロボロでした。
そこで、ペルシャ戦争の英雄であるテミストクレスの指示のもと、公共施設の修復やアテナイを守る壁を作ったのです。

紀元前479年以降に作られたこの壁は、ペロポネソス戦争(紀元前431〜404年)でアテナイがスパルタに負けるまで、アテナイを守り続けました。

この壁は急ごしらえで作られたものだったらしく、当時のアテナイがいかにボロボロで、早く防壁を作らなければならなかったが想像できますね。

■ペルシャ戦争で大活躍!スパルタ王国の遺跡はこちら!

②ポンペイオン【ケラメイコス】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

ケラメイコス内の東側にある、円柱で囲まれた広場です。

ここには元々、公共施設が建てられていて、古代ギリシャ最大のお祭りであるパンアテナイア祭の行進(ポンペー)で使用されていました。

このお祭りでは牛100頭を生贄として捧げており、捧げた後はアテナイの市民たちで肉を分け合って食べたそうです。

③墓地【ケラメイコス】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

ケラメイコスの西側、ケラメイコス博物館の北側は墓地になっています。

この墓地には美しい彫刻作品が数多く並んでおり、市民の墓地なのにこんなに豪華なのか…と驚かされます。

人型だけでなく、動物の形もあって結構面白かったです。
ケラメイコス博物館に一部収容されているようです。

ちなみに、ケラメイコスは世界初の国葬墓地だそうですよ。

4-5.ローマン・アゴラ

古代ギリシャはアレクサンドロス大王のマケドニア王国に統一された後、大王の死とともに空中分解してしまいます。
空中分解後はローマ帝国に吸収されました。

このローマン・アゴラはローマ帝国に吸収された時代の遺跡です。

ローマン・アゴラ 所要時間

約30分

ローマン・アゴラ 営業時間

04/01〜08/31 8:00〜20:00
08/31〜09/15 8:00〜19:30
09/16〜09/30 8:00〜19:00
10/01〜10/15 8:00〜18:30
10/16〜10/31 8:00〜18:00

公式サイトの営業時間
※上記URLで開いたサイトの一番下までスクロールしてHoursを確認してください。

■ローマン・アゴラ エリアマップ

■ローマン・アゴラ 入り口

①アテナ・アルケゲテス門【ローマン・アゴラ】

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

ローマン・アゴラの入り口にある立派な門です。
この門は入場する前に見ることができます。

ローマ帝国で有名なユリウス・カエサルアウグストゥス(初代ローマ皇帝)の寄付によって作られた門で、名前の通り女神アテナに捧げた門です。

実はこの門からローマン・アゴラ内部のほとんどが見えます。笑

4-6.ハドリアヌス図書館

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

ローマ帝国のパクス・ロマーナ(ローマの平和)の時代、五賢帝の一人であるハドリアヌス帝が寄贈した図書館です。

入り口にある建物の外壁が一番の見どころです。
この壁を見ると、かなり大きい図書館だったんだなと思わされます。

遺跡内部には発掘中の品々がごろごろと置いてあり、発掘物の取り扱いに驚かされます。笑
(発掘物が多すぎてありがたみが失われているような…)

ハドリアヌス図書館 所要時間

約30分

ハドリアヌス図書館 営業時間

04/01〜08/31 8:00〜20:00
08/31〜09/15 8:00〜19:30
09/16〜09/30 8:00〜19:00
10/01〜10/15 8:00〜18:30
10/16〜10/31 8:00〜18:00

公式サイトの営業時間
※上記URLで開いたサイトの一番下までスクロールしてHoursを確認してください。

■ハドリアヌス図書館 エリアマップ

■ハドリアヌス図書館 入り口

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4-7.リュケイオン(アリストテレス学校)

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

万学の祖」と言われるアリストテレスが作った学校です。
(寄付をしたのはアリストテレスに家庭教師をしてもらっていた、アレクサンドロス大王です)

このリュケイオンで、アリストテレスは弟子らとともに廊下を歩きながら討論を行い、ペリパトス派(ペリパトス=散歩)と呼ばれました。

リュケイオンは他のスポットから少し離れており、かつ遺跡もあまり残っていないです。
しかし、世界史の教科書にも出てくる有名な絵の舞台ですので、興味のある方はぜひ足を伸ばしてみてください。

イタリア、バチカン
リュケイオン 所要時間

約30分

リュケイオン 営業時間

04/01〜08/31 8:00〜20:00
08/31〜09/15 8:00〜19:30
09/16〜09/30 8:00〜19:00
10/01〜10/15 8:00〜18:30
10/16〜10/31 8:00〜18:00

公式サイトの営業時間
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■リュケイオン エリアマップ

■リュケイオン 入り口

■アリストテレスの一番の教え子!アレクサンドロス大王の遺跡はこちら!

5.意外と共通チケットに含まれないもの

5-1.アテネ国立考古学博物館

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット、国立考古学博物館

ギリシャ各地に数多くある遺跡で発掘された、有名なものはほぼ全てこの博物館に集まっています。

アテネ観光でここは外せない場所だと思いますが、残念ながら共通チケットに含まれていません。
別途購入する必要があります。

博物館の中はクーラーが効いていて涼しいので、午前に遺跡+午後に博物館という流れで観光すると良いと思います。

■公式サイト
Hellenic Heritage

<料金>
一般…12ユーロ
6〜25歳…6ユーロ

<営業時間>
火曜日…13:00〜20:00
火曜日以外…8:00〜20:00

■アテネ国立考古学博物館

5-2.近代オリンピック競技場(パナティナイコスタジアム)

ギリシャ、アテネ、コンバインチケット、共通チケット

古代のオリンピックがギリシャのオリンピアの地で開催されていたことは有名な話ですね。
現在まで続く近代オリンピックの第一回は、やはりギリシャのアテネで開催されています。

オリンペイオンとリュケイオンから、それぞれ徒歩10分強ほどの場所にあるパナティナイコスタジアムで、1896年に開催されました。

とても有名な場所なのですが、こちらも共通チケットには含まれていません。

しかし、チケットを購入しなくても外からかなり見えるので、入らなくてもいいかなと言う方は外から見ることをオススメします。
(私が撮った写真は外からのものです)

<料金>
一般…10ユーロ
65歳以上…5ユーロ
※6歳以下は無料

<営業時間>
3月〜10月…08:00〜19:00
11月〜2月…08:00〜17:00

■アテネの街の観光・交通情報まとめはこちら!

6.まとめ

アテネの共通チケットは主要な観光地をセットにして割引価格で販売しているチケットです。
すべて訪れるのであればお得なチケットですが、1つ2つのスポットしか行かない場合は割高になることも…

含まれるスポットを確認して、共通チケットを買うか、単独チケットを買うか考えるのが良いと思います。
購入はオンラインでも可能ですが、現地で買う場合は混雑するスポットで購入しないようにお気をつけください。

ギリシャの夏は非常に暑いので、体調に注意しつつ、目一杯楽しんでください!

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