【エーゲ海の絶景】ポセイドン神殿・スニオン岬の行き方・料金・注意点などご紹介!

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ギリシャ

アテネからのデイトリップ先として人気がある、ポセイドン神殿・スニオン岬についてご紹介します。
もちろんツアーで行くこともできますが、ローカルバスでも簡単にアクセスすることができます。
ローカルバスでの行き方や料金、注意点など、デイトリップに必要な情報をまとめています。
ポセイドン神殿・スニオン岬へ行くことを検討されている方は、ぜひご一読ください!

※この記事は2023/07時点のレート、1ユーロ=157円で記載しています。

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1.ポセイドン神殿

ギリシャ、ポセイドン神殿、スニオン岬

紀元前444年に作られた、海神ポセイドンを祀る神殿です。
作られた当初は42本もの柱がありましたが、現在ではそのうち、17本のみ存在しています。

外観の特徴としては、5000㎡もの面積を持つ、古代の中ではかなり大きい神殿です。
青い空・海、白い神殿のコントラストが非常に美しいです。

実は、紀元前8世紀ごろには既にこの神殿は存在していたのですが、紀元前480年のペルシャとの戦争で破壊され、再建されたのが紀元前444年ごろです。

■ペルシャ戦争で大活躍!スパルタ王国の遺跡はこちら!

<TIPS>海神ポセイドンとは?

ギリシャ神話の主神ゼウスの弟にして、海を統べる神様です。
ポセイドンにまつわる有名な神話としては、クレタ島のミノタウロスの話や、怪物になってしまった愛人メドゥーサの話などがあります。

そしてポセイドンの有名な子供として、トリトンがいます。
このトリトンは『リトル・マーメイド』の主役のアリエルのお父さんですね。
<TIPS>クレタ島のミノタウロス

クレタ島のミノス王はポセイドンの意思に背き、白く美しい雄牛を生贄として差し出さず自分のものとしました。
もちろん怒ったポセイドンは、ミノス王の妻パーシパエーに「雄牛を愛してしまう」という呪いをかけました。
かくして、王妃パーシパエーと雄牛との間にできた子供が、頭は雄牛、体は人間の怪物ミノタウロスです。

成長するに連れてミノタウロスは凶暴になり、困ったミノス王は地下迷宮(ラビリンス)にミノタウロスを閉じ込め、生贄を毎年捧げるようになります。
この生贄というのは、クレタ島の人々ではなく、敗戦国のアテナイ(アテネ)から強制的に調達していたのです

これに憤ったのがアテナイ王国の王子テセウスで、自ら生贄となり、クレタ島に出向きます。
そしてテセウスはミノス王の娘アリアドネに惚れられて、糸玉と剣を渡さます。
怪物の徘徊するラビリンスを糸玉で攻略し、ミノタウロスも剣で倒したテセウスは、アリアドネを連れて無事クレタ島から脱出することができました。
(ちなみに、この後アリアドネはナクソス島という島に置き去りにされます…ひどい)

このテセウスというのは、実はポセイドンの息子とも言われています。
<TIPS>怪物になったメドゥーサ

メドゥーサ、ステンノ、エウリュアレは美しいゴルゴーン姉妹として有名でした。
そのうち、末っ子のメドゥーサはポセイドンの愛人となり、なんと女神アテナの神殿でポセイドンと愛し合ってしまうのです。

当然怒ったアテナはメドゥーサに呪いをかけます。
結果、メドゥーサは髪が蛇、鱗のような肌、見たものを石に変える邪眼を持った怪物となってしまいました。
これに抗議したステンノ、エウリュアレもまた、怪物にされてしまいます。

この後メドゥーサは英雄ペルセウスに退治されてしまいます。
ギリシャ神話の神様というのは、本当に女性関係が奔放で、なおかつ相手の女性の人生がめちゃくちゃになっても助けないですよね…

2.スニオン岬とは

ギリシャ、ポセイドン神殿、スニオン岬

ポセイドン神殿が建っている岬です。
さすが海神ポセイドンの神殿が建っている場所なだけあって、海がとても美しいです。
私的には最もエーゲ海を美しく見られる場所なのではないかと思います。

また、スニオン岬は夕日の名勝地でもあり、旅行本にはポセイドン神殿と日が沈んでいく美しいエーゲ海の写真が載せられています。

また、近くにはビーチも点在しており、眺めるもよし、楽しむもよしで、エーゲ海を満喫することができます。

3.行き方・帰り方

3-1.行き方

ギリシャ、ポセイドン神殿、スニオン岬

アテネからスニオン岬へローカルバスで行く場合、Biktoriaというメトロ駅の近くからバスが出ています。
バスのチケットはバス内に座っているとチケット売りのおばさんがやってきて買うことができます。
所要時間は約2時間半往復で1人あたり12.5ユーロ(約1,960円)です。
往復券ですが、帰りのバスの時間指定はありませんでした。

行きの際はバスの進行方向に対して右側の席に座ると、スニオン岬までの道のりで通る「アポロコースト」の絶景を楽しむことができます。

バス停の場所について、Web上では「アレクサンドラ通りとパティオ通りの交差する場所」と記載されているんですよね…
本当に旅行客にとって優しくない書き方だと思います…

スニオン岬行き バス停

■アテネ⇔スニオン岬 時刻表(KTEL)
KTEL ATTIKIS
※スニオン岬→アテネ行きは要注意(下記参照)

ちなみにバス停につくと、スニオン岬行きっぽい乗り場が3ヶ所横に並んでいます。
どれがスニオン岬行きかな…となるのですが、一番先頭に並んでおけば間違いないです。
(背後にアテーナー・パルテノス、前方にメトロBiktoria駅という方向)

スニオン岬に着いたら、まず帰りのバスの時刻表をメモしておきましょう。
というのも、帰りのバスの頻度があまり高くないのです。
また、Webサイトの時刻表とバス停時刻表が異なっており、チケット売りのおばさんに確認したところ、バス停の時刻表が正しいようでした。

バス停からポセイドン神殿までは徒歩1分です。
降りた場所からポセイドン神殿が見えると思いますので、その方向に進んでください。

また、ポセイドン神殿を見終わった後は、神殿入り口のカフェでゆっくりしたり、カフェの背後にある小さい丘で絶景を楽しむこともできます。

3-2.帰り方

帰りのバスは、行きのバスで降りた場所と同じ場所まで来てくれます。
もちろん、時刻表通りに来てくれることは稀だと思うので、気長に待ちましょう。
私たちは幸い、10分程度の遅れで済みました。

帰りのバスは進行方向に対して左側の席に座ると、アポロコーストの絶景を楽しむことができます。

バスの終着地点は、行きで乗った場所から若干ずれています。(徒歩1分程度の距離ですが)

■スニオン岬 バス停

■スニオン岬⇔アテネ 時刻表(KTEL)
KTEL ATTIKIS

この時刻表はあくまで参考として見る程度にしてください。
帰りのバスの時間は時期によって(?)多少変わるらしく、Web上の時刻表と帰りのバス停の時刻表があっていませんでした。
実際にはバス停の方の時刻表が採用されています。

■スニオン岬へ行くツアーもあります!
個人でバスを使っていくより高いのですが
「サンセットまでいても心配なく帰れる」
「長い移動時間中にwifiが使える」
というメリットがあります。(夏の間は日の入りが20〜21時ごろになります!)
スニオン岬は夕日の名所ですので、絶対サンセットを見たい!という方はぜひツアーをどうぞ。

4.料金・営業時間

ギリシャ、ポセイドン神殿、スニオン岬

ポセイドン神殿の料金・営業時間は下記の通りです。
スニオン岬は入場自由ですので料金等はありません。
(エリアが区切られているわけではないので、入場という概念がない)

<料金>
1人10ユーロ(約1,570円)

<営業時間>
9:30〜日没まで
※入場は日没の20分前まで可能
※1/1、3/25、5/1、12/25、12/26、イースター祭の日は入場できません

日没まで、というのが夕日の名勝地らしいですよね。笑
とはいえ、ヨーロッパの夏は夜でも明るいので、日没が20:30とか全然あるのですが…

5.注意点

ポセイドン神殿及びスニオン岬を訪れる際の注意点は下記の通りです。

  • 暑さ対策をしっかりする
  • 帰りのバスの時間に注意する
  • 必要に応じて、ビーチ用の持ち物を持ってくる

海辺ですので日差しも強く暑いです。
サングラス、帽子、水分等の準備をしていきましょう。
神殿入り口のカフェで水分を調達することもできますが、やはり値段設定が高いです。

3-2.帰り方でも記載しましたが、Web上の帰りのバス時刻表は時期によって多少時間がずれているようです。(特に最終バス)
バス停に記載されている時刻表が正しい時間ですので、必ずバス停で確認するようにしてください。

スニオン岬、ポセイドン神殿ですが、所要時間が正直1時間も必要ありません。
なにせポセイドン神殿には本当に神殿しかないので…
とはいえ、アテネから2時間半もかけて来ているので、ちょっともったいない気がしてしまいますよね。

神殿入り口のカフェで、ゆっくりスニオン岬を眺めるのも良いのですが、ポセイドン神殿から歩いて30分以内の場所にビーチがいくつかあります。
そのあたりで少しゆっくりして海を楽しむのもありかもしれません。

■アテネに行くならここは外せません!

6.まとめ

ポセイドン神殿はギリシャ神話でも中心に位置する海神ポセイドンを祀った神殿で、2500年ほど前に建てられた歴史的な神殿です。
そのポセイドン神殿が建っている、スニオン岬は夕日が非常に美しいことで有名な絶景地です。

アテネに宿泊される際は、ぜひこの美しい場所にも足を伸ばしてみてください!

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