スペイン・セゴビアの観光スポットやアクセス、チケット情報をご紹介しています。
セゴビアは紀元1世紀頃に作られた水道橋や、白雪姫のお城のモデルとなったアルカサルなど、魅力的なスポットがたくさんある街です。
マドリードからのアクセスがよく、デイトリップに最適です。
スペインに旅行に行かれる方はぜひご覧ください!
※この記事は2024年4月時点のレート、1ユーロ=約165円で計算しています。
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目次
1.セゴビアとは
スペインの首都、マドリードから90kmほど北西にある街で、デイトリップ先として人気があります。
ローマ帝国時代には既にセゴビアの街に人が住んでおり、立派な水道橋が作られています。
また、レコンキスタ(イスラム教徒からの国土回復)完成の際には、セゴビアがカスティーリャ王国の首都となり、スペイン黄金時代の中心を担いました。
現在は大小約80もの観光スポットを持つ、一大観光地として栄えています。
マドリードからはバスで約1時間半で行くことができ、デイトリップで行く場合のセゴビアでの滞在時間の目安は5〜6時間程度です。
2.行き方・帰り方
2-1.チケット購入方法
マドリードからはAvanzaという会社のバスで行くことができます。
所要時間は約1時間半で、チケットは往復9.2ユーロ(約1,518円)でした。
下記のサイトから購入することができます。
■Avanza公式サイト
https://www.avanzabus.com/destinos/segovia/
※チケットはメールで送付され、印刷は不要です。
実はオンライン購入だと一人あたり1.5ユーロの手数料が取られるため、窓口より少し料金が高くつきます。
セゴビア行きのバス乗り場の近くにAvanzaの窓口がありますので、そこで購入することも可能です。
…が、セゴビア行きのバスは人気のため、当日購入は避け、事前に購入しておきましょう!
2-2.行き方
セゴビア行きのバスはマドリードのMoncloaという駅から出発します。
Moncloaは地下鉄も通っている駅なので、アクセスしやすい駅です。
■Moncloaバスターミナル
地下鉄を出た後、標識に従って進むのですが、「バスターミナル」という案内ではありませんのでご注意ください。
「Isla 1」という記載を頼りに進みましょう。
※この「Isla 1」はAvanzaのチケットにも記載があります。
最終的にエスカレーターで1つ階を上がると、下記のようなバス乗り場に出ます。
ここからはチケットの内容を元に乗り場を探します。
私のチケットを例にすると、下記のようになります。
・バス乗り場番号…andenes 8 y 9
→乗り場は8と9のどちらか
・バスの行き先…MADRID – SEGOVIA (directo)
→8か9の乗り場のうち、MADRID – SEGOVIA (directo)と記載されている方の乗り場に並ぶ
出発時間の10分ほど前になると、運転手がチケットチェックにやってきて、バスに乗車できるようになります。
もし大きい荷物を持っている場合は、乗車前にバスのトランクに入れておきます。
おそらく自由席だと思いますが、もしチケットの「ASIENTO」の部分に番号の記載があれば、その席に座ります。(N.Aは座席指定なしです)
あとは1時間半ほどでセゴビアに着きます。
■セゴビアの到着場所 バスターミナル
バスの設備
- トイレ
- ディスプレイ
- Wifi
ディスプレイでは英語またはスペイン語で映画等を見ることができます。
イヤホンは特に配られなかったので、見る場合は持参しましょう。
Wifiはありますが、使えるときと使えないときがありました。
使えたらラッキー、ぐらいの気持ちでいたほうが良いと思います。
2-3.帰り方
帰りのバスも同様にセゴビアの長距離バスターミナルから出発します。
■セゴビアの到着場所 バスターミナル
しかし、このバスターミナルは電子案内板がありません。
そのため、バス自体に表示されている行き先を見て、自分のチケットの記載と同じバスを自力で探すことになります。
3.見どころ
3-1.アルカサル
セゴビアに来たら見逃せないのがアルカサル(城)です。
12世紀には既に存在していた古いお城で、歴代のカスティーリャ王の居城でした。
重厚なゴシックらしい作りと、おとぎ話のお城のような円錐、そしてお城を守るかのような巨大な塔が特徴的です。
この塔には登ることができ、頂上からはセゴビアの街を一望することができます。
ちなみにこのお城は、ディズニーの白雪姫のお城のモデルになったとも言われています。
ディズニーファンなら見逃せませんね!
チケット情報
公式サイトでチケットを購入できます。
アルカサル・ミュージアム・塔に入れるチケットは「PALACIO, MUSEO Y TORRE」で、9ユーロです。
アルカサル・ミュージアムだけに入れるチケットは「PALACIO Y MUSEO」で、7ユーロです。
私のおすすめは前者の、塔も含まれているチケットです。
チケットはPDFで送付され、印刷は不要です。
TIPS アルカサルを眺めるおすすめスポット
実際行ってみた私の意見としては、アルカサルは正面入口から見るよりも、崖の下から見たほうが感動します。
実はセゴビアの街はよく船に例えられ、アルカサルは、セゴビア船の船首の部分だと言われています。
…が、正面からだと「船…?」となると思います。
時間があれば、アルカサルが立つ崖の下にある公園まで足を運んでみましょう!
そこからであれば、より美しいアルカサルを見ることができます。
3-2.水道橋(Aqueduct)
セゴビアには1世紀頃作られた、ローマ帝国時代の巨大な水道橋がしっかり残っています。
この水道橋は、驚くべきことに19世紀まで実際に使用されていたそうです。
近くで見てみると、1つ1つの石が非常に大きく、そして緻密な設計で作られていることがよく分かると思います。
隣接して、ツーリストインフォメーションもあるので、セゴビアに着いたらまずツーリストインフォメーションに寄ってマップをもらい、その後水道橋を眺めましょう!
ちなみに水道橋は外から眺めるだけなので、無料です。
TIPS 悪魔の像と写真を撮ろう!
水道橋のすぐ近くには悪魔の像があります。
悪魔と言っても、おどろおどろしいものではなく、ちょっと可愛い悪魔です。
この悪魔の像、よく見ると携帯を持っているのですが、その携帯画面に写っているのはなんと、水道橋とセットの自撮り!笑
ほんわか悪魔と水道橋をぜひ写真に収めてください!
3-3.セゴビア大聖堂
スペイン最後のゴシック建築と言われるセゴビア大聖堂は、街のどこからでも分かるくらい、巨大な大聖堂です。
「カテドラルの貴婦人」とも表現されますが、その理由はスカートの裾が広がるように、大聖堂も上から下にかけて広がる、美しいフォルムをしているからです。
大聖堂のすぐ前にはマヨール広場があり、飲食店も多く連なる、賑やかな場所です。
チケット情報
大聖堂+聖公会宮殿のチケット…4ユーロ
聖公会宮殿は大聖堂から離れており、下記の場所にあります。
3-4.ベラ・クルス教会
セゴビアの街の外れにあるのがベラ・クルス教会です。
この教会は13世紀に作られた古い教会で、ロマネスク様式で建築されています。
八角形の特徴的な形をしており、一般的な教会とは全く外観が異なります。
街の中にある人の出入りが激しい教会とは違って、この教会は若干荒涼とした場所にあり、その外観と周囲の雰囲気が相まって、なんとなく神聖なパワーを感じてしまいます。
街の中心部からはかなり距離があるのですが、ここまで来るとアルカサルの全貌も見えるのでおすすめです。
アルカサルを眺めるおすすめスポットと合わせて、ぜひ訪れてみてください!
3-5.城壁
セゴビアの街をぐるりと囲む城壁は、実は登ることができます。
セゴビアの街の外側は原っぱや森になっているので、美しい自然とスペインの田舎町の風景を城壁から眺めることができます。
時間に余裕があれば、ぜひ城壁に登ってみてください!
チケット情報
料金…2ユーロ
チケット購入場所は下記の通りです。
3-6.その他
私も回りきれなかったのですが、セゴビアの街には大小80以上ものスポットがあります。
下記のツーリストインフォメーションで最初に無料のマップをもらって、訪れたい場所を検討しましょう!
写真つきで各スポットの説明もあり、屋内に入れるスポットか外から眺めるだけか、などの区別も表示されている、非常に優秀なマップです。
4.注意点
4-1.動きやすい服装で行く
セゴビアの街の中自体はそこまで坂道の多い街ではありません。
しかし、城壁の外に出ると階段や坂道が多いです。
またアルカサルの塔に登る場合は、152段もの狭い階段を登る必要があります。
そのため、歩きやすい靴・服装で訪れることをおすすめします。
4-2.アルカサルは予約しよう
アルカサルは事前に予約していきましょう。
というのも、アルカサルは結構団体で来るお客さんが多いです。
観光客もそうですし、歴史的な重要性から修学旅行?でも子供たちが団体で来ていました。
せっかくセゴビアに行ったのに、アルカサルに入れないとつらいので、ぜひ事前予約しましょう!
チケットの予約については、こちらをご覧ください。
5.まとめ
セゴビアはカスティーリャ王国の首都であった、重要な都市です。
ローマ帝国時代の水道橋や、白雪姫のお城のモデルとなったアルカサル、カテドラルの貴婦人と呼ばれる大聖堂など、さまざまな観光スポットがあります。
マドリードに行かれる際は、ぜひ足を伸ばしてセゴビアにも訪れてください!
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